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06.【建築】:建築の面白さってなに?

こんにちは!
今回は私が大学院まで学び、社会人で3年間実務に従事した「建築」について綴りたいと思います。

私自身、消去法的に建築学科を選んでいるので、初めから「建築」のことが好きとか、興味があったというタイプではなかったです。
しかし、学ぶ中でその魅力に取り憑かれて、割と真面目に勉強していた方かなと自負があります。今では「建築」が大好きです。

そんな「建築」の面白さを今日はお伝えできたらと思います。
みなさんは「建築」の面白さと聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
美術館で映え写真、よくわかんないけど隈研吾は知っている、万博大変そう、純粋にカッコいい、建築家が素敵、夢のマイホーム…
その全てが正解です。

◾️「建築」が総合芸術と言われる所以

私が特に面白みを感じている部分に関わる「領域の多様さ」があります。
建築はよく「総合芸術」と呼ばれます。それはなぜか?
単に美しい造形や機能を持つ建物を生み出す以上の、多岐にわたる知識と技術の結晶だからです。

まず、芸術的側面。美しさ、空間の体験、哲学といった感性的な領域を探求します。しかし、それは絵画や彫刻のように独立した鑑賞物ではなく空間体験を通し、それぞれの感性に干渉する魅力を持つ構築物です。

次に、工学的側面。構造計算、素材の選定、環境への配慮といった数字を向き合う論理と技術(エンジニアリング)が必要です。安全で快適な場を保証するためです。建築の形式は環境に適応するために船や新幹線のように合理的に決定される側面もあります。

さらに、社会的側面。法律、経済、歴史、文化、風土、そしてそこに住まう人々の生活動線や心理までを読み解き、統合しなければなりません。

建築家は、アーティストであると同時に、エンジニアであり、社会の翻訳者でもあるのです。この感性、論理、社会性のすべてを一つの空間に統合し、人々の生活そのものを包み込むという行為こそが、建築を「総合芸術」たらしめている所以です。

◾️作家と会話するように紐解く

こんな学問の特性上、建築物には作家(建築家)の性格、思想、個性、思いが色濃く反映されます。なので、完成した建築物を見れば作家の性格がわかると言われます(笑)
建築物は作家からのラブレターだと思い、一つ一つの忍ばせたメッセージを読み解くように体験していくのもとても楽しいです。

例えば、環境と建築をいかに曖昧にするかに挑戦をしてきた建築家「SANAA」は簡単いうと建築を消すことにこだわります。
彼らは、建築物のどこにいても心地よい外部のような環境を作りたいというメッセージから建築を消すことにこだわります。

「SANAA」の特徴
透明性の追求と開放的な平面:
壁を極力減らし、ガラスやアクリルなどの透明な素材を多用します。これにより、内部にいても外部の風景や光、人の動きが感じられ、視覚的な境界が消失します。
・フラットで開放的なワンルームのような空間構成や、ゆるやかに湾曲する壁を用いることで、明確な区切りをなくし、光と風の流れを妨げません。

薄さ・軽さの強調:
構造体を可能な限り細く、薄く見せる設計
・細い柱、薄い屋根により、建築の重量感や物質性を消し去り、軽やかな「風景の一部」として溶け込ませます。
特に屋根を浮かせるように見せることで、建物全体が地面から独立し、環境との間に空気の流れを生み出します。

具体例

金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館(内観)
  • 金沢21世紀美術館(2004):

    • 円形の平面と全面ガラス張りの外壁が特徴です。館内のどこにいても外の光や庭の様子が感じられ、周囲の公園と一体化しています。建物は公園に置かれた薄いガラスの箱のようで、美術館という堅いイメージを消しています。


ルーヴル・ランス
  • ルーヴル・ランス(2012):

    • 周辺の広大な緑地に沿うように、光を反射するアルミパネルとガラスで覆われた、細長い複数のボリュームが並びます。空や木々が映り込むことで、建築が周囲の風景に溶け込み、重厚な美術館のイメージを消しています。

このように建築は奥深く、掘れば掘るほど知りたくなる知的好奇心の沼のような学問です。
まだまだ語りきれていないので、続きはまたの機会に譲ります。
以上、ご拝読ありがとうございました。

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