【特別支援の知見】言葉にできないSOS。パニックや熱中症を防ぐ『こもり熱』の基礎知識
子どもの癇癪、原因は「心」ではなく「体」の暑さかも?〜知っておきたい『こもり熱』の知識〜

皆さんの目の前の子どもたちは、
心地よい汗をかいていますか?
この季節になると、理由がわからない
パニックや癇癪起こすことありませんか?
前回の記事でも触れた体温調節機能の話の中で、
特別支援学校の現場にいた頃、
『こもり熱』という単語をよく耳にしました。
こもり熱とは、体内の熱が外へ逃げる場を失い、
一時的に体温が上昇した状態のこと。
実は、発達障害のある子どもたちには、
様々な理由でこの『こもり熱』が
発生しやすいのです。
自律神経の乱れ
体温を調節する機能(発汗や血管の収縮・拡張)がうまく働かず、熱が体外へ逃げにくくなる。感覚の特性(感覚鈍麻)
暑さや「のどが渇いた」という感覚自体が鈍いために、対応が遅れてしまう。
まずは、この知識を頭に入れた上で、
子どもの様子を優しく観察することが大切です。
『こもり熱』は熱中症やパニックの引き金に
この『こもり熱』は、
乳幼児期の子どもにもよく発生します。
また、発達障害のあるなしに関係なく
起きることもあります。
その大きな要因は、生活習慣です。
長年の教師経験から感じているのは、
運動習慣があり、日常的に発汗している子どもは
『こもり熱』にはなりにくいということです。
逆に考えると、運動習慣がなく、
汗をかく機会が少ない子どもは『こもり熱』を
発生しやすい傾向にあります。
この『こもり熱』の知識が重要なのでしょうか?
それは、知らず知らずのうちに
熱中症のリスクを高めているからです。
さらに、発達障害を持つ子どもたちは、
体内にこもった不快な熱が原因で、
パニックや癇癪を起こすこともあります。
言葉で「暑い」「苦しい」と伝えられないSOSが、
行動として表れているのかもしれません。
だからこそ、『こもり熱』の知識を身につけ、
「もしかして暑いのかな?」
という視点を持って子どもたちを
観察してください。
次回は、私が実際にどんな観察をしていたか、
具体的なポイントをお伝えします。
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