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ゴールデンウイークは、「空き家ビジネス」を学ぶ時間に。

みなさんゴールデンウイーク、いかがお過ごしでしょうか。

旅行や帰省もいいのですが、せっかくまとまった時間があるなら、「ちょっと気になってた分野を勉強してみようかな」という使い方もあっていいと思います。
今日は、特に新規事業を考えている方に向けて、「空き家管理」という仕事について書いてみたいと思います。

聞き慣れない言葉に感じる方もいるかもしれませんが、これ、意外と多くの業種と接点のある話なんです。
不動産、建設、士業、介護、警備、清掃…どれかひとつでも当てはまるなら、ちょっと読み進めてみてください。
今日は代行運転を本業にしている方とお話しましたが、いろんな業種からの空き家管理進出はうれしい限りですね。

空き家って、ただ「誰も住んでいない家」じゃないんです

まずここ、よくある誤解から始めさせてください。

空き家の問題というと、「老朽化した建物が景観を悪くしている」「危険で困っている」というイメージを持つ方が多いかと思います。
それも確かにそうなのですが、ぼくが感じることはもう少し複雑です。

その家の前に立つと、建物だけでなく、家族の事情が見えてきます。

「親が施設に入って、子どもは遠方に住んでいる」「相続したけれど、誰も住む予定がない」「売りたいけれど、踏ん切りがつかない」。
そういう背景が、空き家には必ずついています。

つまり、空き家が問題なのではなく、放置されることが問題なんです。

管理され、見守られ、必要に応じて次の活用につながれた家は、地域の資産になります。
逆に、誰からも興味を持たれなくなった家が、じわじわと地域の不安になっていく。

その分かれ道に立つのが、空き家管理という仕事です。

よく言われる「空き家は儲かる事業」という話

新規事業の情報を集めていると、「空き家ビジネスは有望」という言い方をよく見かけます。
確かに、数字を見れば理解できます。
総務省の調査によると、全国の空き家数は約900万戸をこえる規模とされており、これはもう一定の市場規模が見込まれる分野だといえます。

ただ、「数が多いから儲かる」という単純な話ではありません。

「空き家は多いのに、なかなかビジネスになっていない」という声も、現場ではよく聞きます。
所有者にアプローチしても反応が薄い。
行政と連携しようとしても動きが遅い。
初期費用がかかると思ったら手が出しにくい…。

そういう現実的な壁があるのも事実です。

では、なぜ動きが止まりやすいのか。
ここを整理しておくことが、事業を考えるうえで意外と大事なポイントになります。

所有者が動けない理由は、制度じゃなくて「気持ち」の話

空き家問題を語るとき、制度の話やニュースの話が多くなりがちです。
でも現場で見ていると、じつは「気持ちの問題」が大きいんです。

「あの家、いつかどうにかしなきゃとは思ってる。でも、向き合うのがつらい…」

こういう言葉、ぼくはこれまで何度も聞いてきました。

実家というのは、単なる不動産ではありません。
親と過ごした記憶が詰まっていて、売ることに罪悪感を感じる方も多い。
解体すれば永遠に消えてしまう、という感覚もある。
だから、選択肢があってもなかなか動けない。

「先送りしている」ように見える所有者は、実は「迷っている」のです。

そういう状態の人に、「売りましょう」「解体しましょう」「管理を委託しましょう」と正論をぶつけても、かえって心を閉じさせてしまうことがあります。

ここが、空き家管理の難しさのひとつです。

だからこそ「つなぐ仕事」に価値が生まれる

ぼくが空き家管理という仕事を「やりがいがある」と感じるのは、まさにここです。

制度や法律や市場だけでは動かない部分を、人と人のつながりや信頼で動かしていく仕事です。

たとえば、定期的に家を訪問して写真を撮り、「今月はこういう状態でした」と報告する。
草が伸びていれば報告して刈る。
郵便物が溜まっていれば確認して、転送したり処分する。
雨漏りの兆候があれば早めに知らせて対応を考える。

一つひとつは地味です。
でも、その地味な積み重ねが、所有者に「あの家は誰かが見てくれている」という安心感を与えます。
そしてその安心感が、やがて「じゃあ次のことを考えてみようか」という意思決定につながっていく。

空き家管理は、単なる作業業務ではなく、所有者の意思決定に伴走する仕事でもあります。

既存事業と「組み合わせる」発想が使いやすい

ここで、新規事業を考えている方にとって大事な視点をひとつお伝えしたいです。

空き家管理は、ゼロから設備投資をして始める事業というより、「今ある仕事に空き家という視点を足す」イメージで始めやすい分野です。

不動産業なら、売却・賃貸の前段として管理から入ることができます。
建設業なら、修繕や解体の入口として空き家と接点を持てます。
士業なら、相続相談の後に「家の管理はこちらで」という受け皿をつくれます。
警備業なら、防犯や見守りサービスとして展開できます。
介護や福祉の分野なら、施設入所中の留守宅管理という切り口があります。清掃・草刈り・便利業・リフォーム業なら、地域密着型の新しいサービスとして組み合わせやすい。

「自分の仕事に空き家の要素が入ってきたとき、どう対応できるか」という準備が、意外と重要です。

現場で迷う場面は、意外と多い

もうひとつ、正直にお伝えしておきたいことがあります。

空き家管理は「簡単そうに見えて、奥が深い」仕事です。

草刈りひとつをとっても、ただ刈ればいい話ではありません。
隣地への越境、害虫の発生、景観への配慮、動物対策、除草剤の可否、近隣への印象…いろんな要素が絡んできます。

また、現状調査で訪れたさきで「これ、管理不全空き家の基準に近づいてきてるんじゃないか」「所有者にどこまで伝えるべきか」「修繕・売却・解体のどれを検討すべき段階なのか」と判断を迫られる場面もあります。

そのときに、空き家をめぐる制度や法律、所有者の心理、現場対応の基本を体系的に理解しているかどうかが、大きく影響します。

「現場力」と「知識」の両方が必要な仕事、ということです。
ちょっと大げさすぎましたか…。

このゴールデンウイーク、空き家管理を学ぶ時間にしてみませんか

そこで、空き家管理に興味のある方にご紹介したいのが、空き家管理士協会が開設している「空き家管理士キャリアアップ10時間講座」です。

10時間という、まとまった時間があれば取り組みやすいボリュームで、空き家管理に必要な知識を段階的に学べます。
オンラインで受講できるので、自宅や事務所で少しずつ進めることもできます。

ゴールデンウイーク中に集中して学ぶのもいいですし、連休をきっかけに始めて、仕事の合間に少しずつ進めるのもいいと思います。

大切なのは、「いつかやろう」を「少し始めてみる」に変えることです。

この講座は、資格を取ればすぐに何でもできる、という類のものではありません。
空き家管理の仕事は、現場に出て、所有者と話し、地域の事情を知りながら、少しずつ信頼を積み重ねていく仕事です。

資格はゴールではなく、入口です。

でも、その入口に立つときに「空き家管理とはどんな仕事か」「所有者は何に困っているのか」「どんなリスクを見るべきか」「自分の仕事とどこで組み合わせられるか」という視点を持っているかどうかで、見える景色はかなり変わります。

この動きは、どんな人に影響があるのか

少し引いた目線で、市場の話もしておきます。

空き家問題は、今後も行政だけでは解決が難しい分野です。
高齢化・人口減少・相続問題が複合的に絡み合っていて、自治体の人員と予算だけで対応できる規模を超えています。

そこで求められるのが、民間の力です。

「地域で空き家を見守り、必要な専門家につなぎ、所有者に伴走できる人材」が、これからの空き家問題の解決に必要とされています。
これはリスクではなく、チャンスです。

特に、以下のような方には影響が大きい動きだと思います。

地域に根ざして新しい事業の柱を探している方。
今の仕事にもう一つ価値を加えたいと考えている方。
相続や不動産に関わる仕事をしていて、空き家案件の増加を感じている方。地域活性化に関心があり、具体的な手段を探している方。

というわけで、今できる小さな一歩を

というわけで、まとめると…。

空き家管理は、単なる見回り作業ではなく、所有者の意思決定に伴走し、地域と専門家をつなぐ仕事です。
既存の事業とも組み合わせやすく、地域での信頼をベースにした事業モデルを築きやすい分野でもあります。

このゴールデンウイーク中に「少しだけ調べてみよう」と思える方は、まず空き家管理士協会のウェブサイトをのぞいてみてください。
講座の内容やカリキュラムを見るだけでも、空き家管理という仕事の輪郭がつかめると思います。

「地域で新しい仕事をつくりたい」「今の事業にもう一つ軸を足したい」「空き家問題に関わる仕事を始めたい」そんなことを考えているなら、この連休はそのためのいい時間になるはずです。

旅行の合間に、帰省先で、あるいは自宅でゆっくりしながら、少しだけ未来の仕事に時間を使ってみる。
そういう選択肢も、悪くないと思います。

それでは、良いゴールデンウイークをお過ごしください!

▼最後までお読みいただきありがとうございました。
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週末副業と平日複業でつくる“地域ハッピービジネス”のはじめ方
「あなたのビジネスが、“地域”を救うかもしれない」
空き家管理というと、不動産や建築の専門職を思い浮かべがち。
でも実は、さまざまな業種との相性がいいんです。
このシリーズでは、空き家管理と意外な化学反応を起こす“異業種”の仕事たちを紹介。
「異業種×空き家ビジネス」の中に自分のなかでひらめくものが見つかるはずです。
「ちょっと気になる」から始めてみませんか? あなたの感性が、地域を変える一歩になるかもしれません。


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