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#25【GSX-8T】極点ツーリング6,000kmインプレ このバイクが「疲れ知らず」な理由

今回は、西日本極点ツーリングで一気に6,000kmを走破して見えてきた、相棒のインプレッションをお届けします。


まずは私のスペックから。
身長/体重: 174cm / 63kg
股下: 約85cm(ライディングシューズ着用時)
足つき: ほぼベタ足で、不安はありません。

結論から言うと、連日300km以上の長距離を走っても、振動でお尻が痛くなることもなく、とにかく「疲れない」バイクです。この疲れ知らずな特性こそが、走っていて飽きないこのバイクの一番の理由だと感じています。

1. 扱いやすいサイズ感
これだけの長距離を連日こなせたのは、車体サイズが大きすぎず、重量も210kg程度と重すぎないため、取り回しが非常に楽な点です。シートの硬さも絶妙で、お尻に優しい設計になっています。そしてワイドなタンク幅がニーグリップが自然とできる点もあると思います。

2.極上の「シルキー」エンジン
そして何より、2軸バランサーを搭載したエンジンです。非常に静かで、いわゆる「シルキー」な吹け上がりが最高に気に入っています。人によっては「鼓動感が物足りない」と感じるかもしれませんが、私としてはこの滑らかさこそが、長距離をタフにこなせる最大の強みだと思います。
4気筒バイクも魅力的ですが、私のツーリングスタイルでは高速域までガンガン回すことはありません。低中回転域を活かせるこの2気筒エンジンで、十分に大満足しています。
同じエンジン・動力性能を持つストリートファイターの「GSX-8S」や、スポーツの「GSX-8R」もありますが、それぞれ明確にキャラクターが異なり、見事に棲み分けができているなと実感します。

3.状況に合わせて表情を変える「走行モード」
走行モードは3段階から選べます。
事前に「スポーツモード(Aモード)は結構じゃじゃ馬で怖い」という意見も耳にしていましたが、実際に乗ってみると、自分の意図した通りの加速がリニア(直感的)に引き出せるため、乗っていて本当に飽きません。4,000回転あたりからのグッと押し出されるトルク感は、なかなかスリリングで爽快です。
ツーリング中に大雨に見舞われた際も、私はスポーツモードのまま難なく走りきることができました。
逆に、他のモードも試してみましたが、
ノーマルモード: 少しマッタリしたフィーリング
レインモード: リニア感が薄れ、個人的には逆に少し乗りづらさを感じてしまう
という印象でした。

4.バーエンドミラーがもたらす「精神的な余裕」
標準装備のバーエンドミラーは、最初は「位置が遠くて大変かな?」と思っていました。正直、目線だけの移動では少し確認しづらい部分もありますが、これに関しては慣れてしまえば安全確認上の問題はありません。
ただ、バーエンドの分だけ車幅が外に広がる点については、最後まで違和感が残りました。
しかし、これはデメリットばかりではありません。むしろ「無理な運転をせず、余裕を持って走る」という意識に繋がり、危険なすり抜けを心理的にセーブしてくれるという、安全面での大きなメリットを実感しました。
信号待ちで、様々なバイクがすり抜けていく中、自分はドシッと余裕を持って止まっていられる。それこそが「大人の乗り方」であり、まるで白バイが余裕を漂わせて走っているような、あの感覚を自分も味わえている気がします。

5.驚異の燃費
タンク容量は16リットル。今回のツーリングでの平均燃費は29km/Lを記録しました。そのため、宿の到着時に満タンにしておけば、翌日は丸1日給油なしで走れてしまいます。旅の後半は、燃料計が半分を切ったタイミングで念のため満タンにするローテーションで運用していました。

6.少し気になったクラッチレバー
クイックシフターは使いやすいのですが、自分は体に馴染んだクラッチ中心の乗り方です。
クラッチレバーが少し重めで、調整機能はついていません。手の疲労度に関わる部分なので、欲を言えばレバー位置などの調整機能があればさらに嬉しかったな、というところが唯一の惜しいポイントです。

まとめ
総じて、このバイクは旅の道具として最高の相棒です。
扱いやすいサイズ、疲れにくいポジションとシート、そして振動の少ない上質なエンジン。長距離ツーリングを「大人の余裕」を持って楽しみたい方に、心からおすすめしたい一台です。

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