高島ちぢみって何? 無印で知った夏を快適にする伝統の生地
こんにちは。アキスケです。
少し前に無印良品MUJI Labo の新作情報を見ていたら気になる商品を見つけました。
「高島ちぢみの生地を使用したイージーパンツ」


「ちぢみ」というからには、縮んだような生地なんだろうなとは想像するものの、具体的に何がどういうものかわかりませんでした。
商品説明には「吸放湿性、通気性、速乾性があります」と書かれていますし、これから販売するアイテムなので夏向きの涼しげな素材じゃないかとは思うんですが、とりあえず気になるので少し調べてみます。
高島ちぢみとは:江戸時代から続く「涼」の智慧
調べてみると、「高島ちぢみ」は伝統工芸品で、滋賀県高島市で江戸時代から作られてきた綿織物だということがわかりました。国の伝統的工芸品にも指定されているものです。
名前の「ちぢみ」は、生地の表面に現れる独特のシボ(凹凸) から来ています。このシボこそが、高島ちぢみの最大の特徴で、涼しさを感じるしかけになっています。
涼しい仕組みは「強撚糸」にあり
では、どうやってこのシボを作り出し、涼しさを生んでいるのでしょうか。
それは「強撚糸(きょうねんし)」という特別な糸からきています。高島ちぢみでは、緯糸(よこいと)に、普通の糸の1.5~2倍もの強くねじりを加えた「強撚糸」 を使います。
強くねじられた糸は、織り上がった後、お湯に浸けて糊を落とす工程で、元に戻ろうとする大きな力を一気に解放します。
その時、糸が激しく収縮することで、生地全体に永続的なシボが生まれるとのことです。
このシボが、生地と肌の間にほんの少しの空間(空気の層)を作るので、肌に張りつかず、さらりと快適な肌触りを実現します。
高島ちぢみの涼しさのメカニズム
· 肌触りがさらり → シボが肌との接触面積を減らす。
· 通気性が良い → シボと織りの隙間から風が通り抜ける。
· 吸放湿・速乾性がある → シボが毛細管現象で汗を吸い、広い表面積で素早く乾かす。
素材としての安心感:綿100%のやさしさ
もう一つ、個人的に安心したのは、伝統的な高島ちぢみが基本的に綿100% で作られていることです。もともと吸湿性に優れた綿に、このシボ構造が加わることで、夏の着心地が格段にアップしそうです。肌が敏感な人でも、安心して選べる素材だなと思いました。
実は一年中使えるかも? その意外な可能性
調べる前は、完全に「夏の生地」だと思っていました。しかし、その優れた吸放湿性は、実は季節を問わず活躍する可能性がありそうです。
例えば、春先や秋口の、寒すぎず暑すぎない「過ごしやすいけどちょっと汗ばむ」ような日。高島ちぢみは汗を素早く吸い、乾かすことで「汗冷え」を防いでくれます。また、生地自体のシボが空気をたたむことで、軽い保温効果も期待できるようです。つまり、年間を通して、体温調節を助けてくれる頼もしい素材として見ることもできそうです。
無印良品が「イージーパンツ」という、家でも外でも、気軽に長く愛用してほしいアイテムに採用したのは、こういう「年間を通した快適さ」を見越してのことなのかもしれませんなぁと思ったりしました。
まとめ
「高島ちぢみ」という名前からは想像もできませんでしたが、その正体は日本の風土(蒸し暑い夏)と、職人さんのものづくりの智慧が結晶した、機能的で伝統的な生地でした。
単に「涼しい生地」ではなく、その涼しさには物理的な仕組みと歴史があり、素材には天然素材ならではの安心感がありました。そう考えると、無印良品の新作パンツがますます気になってきます。
それでは、また。
