神様からの返信は粋、天風先生とマオリ族。
人生には、全力疾走で壁に激突し、
勢い余ってひっくり返り、尻餅をついて、
頭を抱え込むような事が時におきる。
「神様、ちょっと配役ミスじゃないですか?」
「これ、どうすればいいんですか?」
空を見上げてサインをねだる。
もう、自力でどうこうできるフェーズはとっくに過ぎ、
残されたカードは「神頼み」という名の丸投げだけだ。
数日前、私の心は漬物石を飲み込んだかのように重かった。
予定表にあるのは「緩和ケア(Palliative Care)」の文字。
聞いた事もないワードだった。
診察室で先生が投げてくる質問は、どれも一筋縄ではいかない。
「最悪の場合、どうしたいですか?」なんて、即答できる人間がいたら、
それはもうプロの哲学者か何かだろう。
時折、先生の声が遠くのBGMのように聞こえた。
しかし、ここからが「タイミングの良いオンナ」の
見せ所。
神様は意外と粋なスケジュール調整をしてくれる。
この気の重い予約の直後に、ご褒美を用意してくれていたのだ。
以前一緒にポッドキャスト友達が、アリゾナから遊びに来てくれた。
実を言うと、彼女との再会は「前日」の予定だった。
それが悪天候という神様の差し金(?)により、
一日遅れで到着。結果として、ボロボロになった私の心を、
彼女とのマシンガントークが見事に修復してくれたのだ。
その夜、私は驚くほど穏やかな心で、朝5時まで泥のように眠った。
翌朝、スマホを開くと、そこにはさらに「神様からのレスポンス」
が並んでいた。
まず目に飛び込んできたのは、中村天風先生の動画。タイトルはズバリ
「病は気から」。 死の淵から生還したレジェンドが、
「病など放っておけ!」と画面越しに一喝してくる。
数ある天風哲学の中から、今この瞬間の私にピンポイントで刺さるメッセージを投下してくるあたり、YouTubeのアルゴリズを
使っての神のナイスプレー。
そして極め付けは、なぜか流れてきた
ニュージーランドの伝統舞踊「Haka(ハカ)」の動画だ。
最近検索した覚えもないのに、なぜ今、屈強な男たちが目を見開き、
舌を出し、命の咆哮を上げているのか。
だが、それを見た瞬間、私の魂が震えた。
「これだ。」
友人の訪問も、天風先生の喝も、マオリ族の魂の叫びも、
すべては私の「どうすればいいですか?」に対する、
神様からの直系メールだったのだ。
人生という名の人体実験データによれば、
どうやら私は一人で戦う必要はないらしい。見えない助けや、
見える友人や家族、そして画面の中の熱苦しい男たちの応援さえも、
常にバックアップに入っている。
天風哲学の真髄は「感謝と積極性」。
諸々の悩みは神様に丸投げして、
私はただ、命を燃やすことに集中すればいい。
というわけで、今日はマオリ族並みの生命力で、
まずは目の前のコーヒーを全力で楽しむことにする。
私のベストは、今日ここにあるのだから。
神頼みした後は、
その答えを受け取るオープンハートで
いよう。
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