ワクチンの淘汰圧

AKIRAです。
以前の記事を踏まえて考察をします。


ワクチンによるウイルスの異常な変異

こちらの2つの記事にまたがって、ワクチンがウイルスの変異に影響を与えていることを示唆するデータを提示しました。

しかし、これらのデータはあくまでも「ワクチンとウイルスの変異に直接的な関係があること」が前提での話なので、例えばの話ですが、個々の変異体(アルファ株、ベータ株、デルタ、オミクロン、XBBなど)がすべて独立した人工のものであった場合はこの話自体が意味をなさなくなります。

https://www.science.org/content/article/house-panel-concludes-covid-19-pandemic-came-lab-leak

↑こちらはサイエンス誌の記事で、新型コロナウイルスのオリジナルの起源が研究所流出由来であるということが書かれたものです。
世の中的にはこの結論が一般的になっており、問題となるのはそこから先のウイルス変異体がどうなのか(天然 or 人工)という部分です。

ただ、武漢株が研究所流出起源だからといってじゃあ、ほかの株までもがそうだろうとはなりません。これだけを根拠にしては流石に憶測の域を出ませんし、それならそれで各ウイルスのゲノム情報をしらみつぶしに配列解析してデータを出してはっきりさせた方がいいでしょう。

変異株の由来については一次情報がそろわないと話になりませんので本記事では、「仮に武漢株以降の変異体がすべて天然起源だった」と仮定して、「ではなぜこれだけの変異体が出現したのか」ということについて考察したいと思います。

淘汰圧

この話を理解するために、皆様には先にご理解いただきたい概念があります。
それが、淘汰圧という概念。

基本的にこの世界に存在するモノの大半は、それぞれが明確に区別が付けられています。
国語が得意な人もいれば、数学が得意な人、理科が得意な人もいる。
運動が得意、勉強が得意。アウトドア派、インドア派。
洋食好き、和食好き、中華が好き。

共通する事項があれば、完全に独立する事項もあります。一見正反対に見える事項を両方持つ人もいます。(例えば、アウトドアとインドア両方の趣味を持つ人)
いわゆる多様性、というやつです。このように彼らは、確率論的に多様化するようになっています。(中立進化説)

ただ、例えばですが、この世界から洋食と中華を消したとします。
世界の料理は和食のみ。

すると、次第に世界の人間たちはみな和食を普通にたしなむようになりますね?
・・・というより、それ以外に食べるものがありませんね?
だから、一つのものに限定するとその方向に集団の嗜好(食べるものが限定されれば、それを食べられるもしくは、好きになるよう適応する)を誘導できるようになります。

遺伝子にも同じ理論が使えます。生育の環境の様々な条件に制限をかけてやると新しい遺伝子の出現が起こらなくなるというものです。
この原理をハーディー・ワインベルクの法則と言います。

ただ、この原理の重要なポイントは遺伝子の進化が起こらないようにするためには「意図的に制限をかけないといけない」という点です。つまり、偶然で起こる事象ではありません。
本記事において、このポイントは重要なので覚えておいてください。

そして、この制限はかなり厳しいものを設定しないといけません。
先ほどの「和食のみを残す」話もそうなのですが、和食だけを残してもいずれ中華や洋食の文化は生まれようとします。それは、和食に使用している食材は洋食や中華にも使用されるものだからです。
和食のみを残すためには当然ですが和食だけに使われている食材以外をこの世界から排除する必要があります。しかし、そんなことをしてしまった時には生物が利用できる食材が大幅に減ってしまうため、生物の生存には合理的ではありません。

だから、かなり無茶な制限をかけないと進化を止めることは不可能なのです。

ですがハーディー・ワインベルクの法則のように特定の遺伝子だけを残すという厳しい条件でなくても、進化の方向性を一定の方向に捻じ曲げることはそこまで厳しくはありません。
それこそ、さっきの例で言えば、和食に多く使われている食材を残して、逆に中華や洋食でしか使われない食材のみを消していけば、和食文化はほかの食材文化に対して優勢になります。

和食:洋食:中華=100:0:0は無理でも、

和食:洋食:中華=70:15:15くらいにはできるわけです。

こういった進化の方向性を捻じ曲げる力を淘汰圧と言います。

進化(変異)の方向性を制限する

この話を応用して、コロナウイルスの話に適応させます。

mRNAワクチンのコンセプトは「細胞内でスパイクを合成し、それを抗原として提示することで免疫を獲得する」というもの。
これは裏を返せば、「mRNAワクチンではスパイク以外のウイルスタンパクを抗原情報として提供しない」ということです。

先ほどの洋食と中華が除外されたのと同じ。
スパイクのみに免疫の誘導がかかるように淘汰圧がかけられています。

するとどうなるかというとウイルスは「スパイクを優先的に免疫逃避させるようにすれば、免疫をかいくぐれる」ようになります。
つまり、スパイクに変異が入るように変異の方向が弄られているわけです。
偶然による代物ではありません。なぜなら、ハーディー・ワインベルク同様、これは意図的に制限をかけないと起こらない事象だからです。

図 NextStrainで新型コロナウイルスにみられるアミノ酸変異の事象確率

そのうえでもう一度、この図を見てください。
明らかに淘汰圧かかってますよね?(笑)

・ワクチン接種→免疫逃避という一定の傾向(記事「ワクチンに起因する変異株の出現」参照)
・その変異発生の頻度がワクチンのターゲットであるスパイク領域に集中(上図)

偶然によるものでも何でもなく、mRNAワクチンによる弊害は明らかを通り越して、もはやあからさまです。


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