何度でも言います
AKIRAです。
私は何度でも同じことを言い続けます。
mRNAとスパイクのクリアランス
報告が上がるのは当たり前。
「数週間程度でRNAが消滅する」
「スパイクも同じように分解される」
そんなことが政府公式のHPや関連する専門機関の公示で何度も言われている中、ついこの間のイエール大学より提出された報告や、ちょいちょい出てくる報告「接種から2年後にmRNAが検出された」などの論文。
そりゃ出るでしょ。
というより、逆になぜ出ないと思うのか。
いくらmRNAが化学的性質上、分子構造に不安定性を持っているからといって、すべてがきれいに分解されるわけがないし、そもそもRNAそのものに閾値を設けること自体が間違っています。
実際に実効性を持つのは、そのmRNAから合成されたスパイクタンパクです。その情報体であるmRNAが閾値以下とはいえ、細胞内に残っていて、そのうえタンパク質翻訳が細胞質でリボソームを介して行われる。そうなると制御する機構がほかにない。基礎生物学的な知識があれば、誰だって想像がつくシナリオです。
遺伝子発現制御の基礎概論
「スパイクが残っていても微々たるものじゃん」
いいえ、そういう問題ではありません。
そもそも残留した核酸(DNAやRNA)やタンパクが細胞の遺伝子発現に何も影響がなくなるのであれば、我々生命科学研究者はおちおちGFPも発現させられません。
導入して数日で発現がキャンセルされるのなら、わざわざDNAベクターで一過性発現をさせずともmRNAで十分です。それができないのは、コードしているタンパクがヒトゲノム上の遺伝子ではないからです。
ウイルスベクターが一般利用できないのは、ゲノムに挿入されるからだし、Tetシステムみたいな発現をオンオフするベクターがあるのも、発現を長時間オンの状態にされると困る場合があるからです。
ヒトゲノム上のプロモーターだって、見た目ではわかりませんが、発現がオフになるような化学反応が起こります。(詳しくは、エピジェネティクスで検索してみてください。そのうち私も必要に応じて記事を書くかもしれませんが)それも、何の前兆もなく起こるのではなく、タンパク質の発現量などに応じて自動的にブレーキがかかるのでこれはシステムによるものです。
今、簡単にずらっと並べたこの話も分子生物学では基礎の話なので、生命科学研究に携わったことのある人間に対しては、まさに「釈迦に説法」です。それなのに開発に踏み切り、あまつさえ世に出してしまうセンモンカは果たして本当に専門家なのでしょうか?
私にとってみれば、そもそもイメージングの実験系(免疫染色など)で検出された時点で、検出感度以下のタンパク発現量はすでに飽和していると考えざるを得ません。(非特異的な反応であれば、スパイクを発現しない組織片に同じ実験をすればわかります。)
少なくとも、高発現している前提でのスパイク定量実験は必須です。(イメージングだと、ある一定以上の発現量がないと、正確に反応しない可能性があるので)
ノイズレベルまで落とすのであれば、能動的なクリアランスが必要
とはいえ、タンパクの定量もイメージングも抗体を使う以上は非特異な反応が起こってしまうもの。検出シグナルをゼロにしろとは言う気はありません。というより、難しいと思います。
ですので、最低限ノイズレベルの検出レベルまで発現が起こっていないことを再現性を担保したうえでデータを出すべきなのでしょう。
しかし、そのレベルにまで落とすのなら、まずやらなければならないこととしてmRNAワクチンの能動的なクリアランスシステム導入は必須です。マウスでもラットでも何でもいいですが、流入領域リンパ節において、数十時間後にはmRNA、スパイク両方のレベルがイメージングではほぼノーシグナル(非特異反応、バックグラウンドは除く)、定量ではCT値40以上もしくはメルトカーブが立ち上がらない、ウェスタンブロットは抗体では検知できないレベルを要求したほうがいいです。
理由は単純。遺伝子発現における発現する・しないの基準は細胞レベルでの評価がスタンダードであり、組織レベルだとマスキングされる可能性があるためです。逆に、このレベルをすべてのロットで再現できないのであれば使い物にならないただのゴミです。
このレベルにまで残留タンパクを減らそうとするなら、意図的にmRNAやスパイクを分解する機構がワクチンには必要です。
有効性と安全性の違い
それは本当に有効か?
中和抗体(IgG)が誘導される
細胞性免疫が強化される
確かに、中学校レベルの生物分野ではそれでいいでしょう。
しかし、実際に感染症において寄与度の高いシステムは獲得免疫ではなく、自然免疫です。
NK細胞だって、自然免疫系に該当しますが、感染個体に対する反応は細胞性免疫によるものです。どんな感染症であっても急性期には白血球系統の細胞は増殖してくるので、ワクチンによってそれらを刺激する形での抗原提示が行われる過程が王道と言えるでしょう。仮に、その過程が正しく行われたのならCOVID-19に対するピーキー性能の抗体ばかりが検出される事態に果たしてなっていただろうか?
少なくとも、BCGワクチンなどは、小児児童に対するコロナウイルス感染防御に一躍買っているような傍証はある。(下記リンク参照)
有効性を謳うのであれば、接種直後に新規株の再流行が起こることはなかったのではないだろうか?
そして、それらの変異の多くがスパイクに入るような現象を「たまたま」で片づけられるだろうか?
それらはmRNAによるスパイクの高発現がベースにあるのではないか、という仮説がなぜ表に出てこないのか?
「安全」とは
本当に安全なものならば、スパイクの発現量のコントロールくらい普通にやります。
そして、そのうえで同系統亜種の感染個体再流行を防ぎます。
今のCOVID-19ワクチンモデルはそれが実現できていません。
それが、純然たる現実です。
