サム・アルトマン氏、ソウルでソフトバンク・ベンチャーズ主催協議会出席
OpenAIのSam AltmanとGreg BrockmanはSam Altmanの二度目の来日の前にソウルにて2023年6月9日にソウルでソフトバンク・ベンチャーズ・アジア主催のカンファレンスに出席しました。ソフトバンク・ベンチャーズ・アジアとは孫正義の弟・孫泰蔵が韓国で展開するソフトバンクグループのベンチャーキャピタルです。
このカンファレンスで多くのスタートアップCEOがとても興味深い問いを二人に投げかけていたので紹介します。
AIは水道や電気の様な存在になる?
質問者問:AIは電気や水の様なライフラインになりうる可能性がありますか?
Greg Brockman返答:
例えば電気の歴史を見ると、GE(ゼネラルエレクトリック)は電力を生み出すこと以外にも洗濯機などの製造に深く関与していました。しかし、それはGEが本当に行いたかったことだったのか、それとも新技術の採用を促進するために、技術の専門家がほとんどマーケティング手法としてそれを示す必要があったのか、という問いを提起します。
OpenAIの目標は、全人類の利益のために安全なAGI(Artificial General Intelligence:人工汎用知能)を構築し、展開することであり、APIやChatGPTなどを構築するのはそのミッションを推進するための手段です。彼らが最初にAPIを展開した際に最も困難だったのは、構築できる100の異なるアプリケーションのリストを作ったにもかかわらず、それぞれを医療機関や医師に売り込むなど、具体的な分野に時間を費やすということでした。これは人工汎用知能への夢をあきらめることを意味します。
Sam Altman返答:
AIと電気の間にはいくつかの類似点と相違点があると述べています。例えば、米国での電気の消費においては、通常は誰から電気を購入するかは一つの選択肢しかなく、家に水道を引き込むのも一つの企業だけです。そのため、それらの企業が特定の行動を制限されるような規制が重要です。一方で、AIモデルについては、選択可能なモデルが多数存在し、もし我々が不満を持っている行動をとるなら、他の企業に移ることが可能です。その点では、AIはより競争的なマーケットプレイスに似ています。
さらに、テクノロジーの歴史を見てみると、非常にしばしば素晴らしいプラットフォームとキラーアプリが共に構築されます。そして、その両方を行うという課題もあることを彼は否定していません。例えば、OpenAIがChatGPTを構築したことは、一部のスタートアップ企業からは自分たちの事業に競合するものと感じられたかもしれません。しかし、大部分のスタートアップ企業からは、AIを一般に広め、自分たちの仕事を容易にするために感謝されています。
MicrosoftのOfficeとWindows、あるいはUnixとC++のような例を挙げて、これら二つのことを一緒に行うことが、それが明らかでない場合でも重要な意味を持つことを示しています。つまり、特定のアプリケーションを構築することでプラットフォーム全体が向上し、その逆もまた然り、ということです。
将来AIのエネルギー消費量に問題が起こるか?
質問者問:AIのエネルギー消費は未来においてボトルネックとはならないでしょうか?
Sam Altman返答:
エネルギーは非常に重要です。多くのユースケースでは、ローカルで使用していてもクラウドのサービスを呼び出したいと思うでしょう。私たちはパーソナルなスーパーアシスタントにとても興奮しています。それはあなたが何でも助けてくれるものですが、可能な限り多くの知性を持つことを望むでしょう。パーソナルデバイスは非常に強力になるでしょうが、クラウドも同様に強力になるでしょう。したがって、一部のものについてはオンデバイスのものを使用し、多くのものはクラウドで使用するというハイブリッドな形が生まれると思います。
エネルギーについては、これらのエネルギーはAIの未来にとって非常に重要になるでしょう。現在の規模では私たちは大量のエネルギーを消費していませんが、将来的には大量のエネルギーが必要になるでしょう。私たちはどうすればそれを確保できるのか、そのために多くの時間を費やしています。
今、再生可能エネルギーの増加と近いうちに起こるであろう核融合により、世界には大量のエネルギーが出現すると思います。そして、それが必要になるでしょう。エネルギーが安くなればなるほど、AIサービスも安くなります。この問題を解決した時、GPUクランチのように、エネルギーはいずれAIへのアクセスコストの主要な要素になるでしょう。
また、ある部分の計算がデバイス上で、ある部分がクラウド上で行われるという組み合わせも興味深い点です。これは、プライバシーの観点からも重要になるでしょう。例えば、あなたの携帯電話上に小さなAIが存在し、それが「これはかなり敏感な情報だから、クラウドに送らないほうがいい」と判断することもあります。また、問題を細分化して、その中で最も難しい部分をクラウド上のモデルに委ねることもあります。
エッジコンピューティングとクラウドの組み合わせという、このハイブリッドな世界に我々が移行すると、現在の推論とは全く違った姿になると思います。
AIを中心としたライフラインのエコシステム
上記2つの質問に対するOpenAI幹部の返答を受けて筆者はGPT-4にこう質問してみました。
筆者問:AIのビッグテックのおひざ元に専用核融合会社があるイメージを想像しました。
GPT-4返答:
核融合がエネルギー問題の一部を解決する可能性があるとすれば、特にエネルギー集約型の技術(AIなど)にとって魅力的なオプションとなり得ます。したがって、大規模なAIプロジェクトを支えるために、AI企業が専用の核融合エネルギー企業を持つ、あるいは密接に提携するという未来は決して不可能ではないでしょう。
AI自身のライフラインを踏まえたAIが人間のライフラインとなる将来のシナリオ
筆者問:AI自身のライフラインを踏まえたAIが人間のライフラインとなる将来のシナリオを考えてください。
GPT-4返答:AI自身のライフラインとなる要素を考慮して、AIがライフラインとなる将来のシナリオを再考してみましょう。
AIプラットフォームプロバイダ: グーグル、アマゾン、マイクロソフト、アップルなどの大手テック企業は既にAI技術を提供しています。これらの企業がAIライフラインの基盤となる可能性が高いです。彼らは巨大なデータセンターとクラウドベースのインフラを持っており、大量の電力供給が必要なAIの運用に対応できます。そのため、彼らは恐らく自身の再生可能エネルギー源を持つか、あるいは大量のクリーンエネルギーを供給できる第三者と提携するでしょう。未来では、核融合のような新たなエネルギー技術が現実のものとなれば、これがAIライフラインの一部となる可能性もあります。
地元のインターネットプロバイダ(IP)または電力会社: これらの企業は既に消費者の家庭にライフライン(インターネットや電力)を提供しています。将来的には、AIライフラインも提供するようになるかもしれません。これは、特に地方地域やリモート地域で重要になるかもしれません。
デバイスメーカーとAIベンダー: スマートフォンやパソコンのメーカーは、消費者に直接AIサービスを提供するポジションにあります。彼らは、デバイスに内蔵されたAIチップを通じて、オンデバイスAIを提供することで、一部のAI処理をローカルで行い、エネルギー消費を最小化する可能性があります。
AI as a Service (AIaaS): このモデルでは、企業や個人が特定のAI機能を必要に応じて選択し、自身のシステムやアプリケーションに組み込むことが可能となります。たとえば、画像認識のサービスを必要とする企業は、その機能を提供するAIaaSを選択し、自身のシステムに組み込むことができます。
AIマーケットプレイス: ここでは、AIのエコシステム内で各AIプロバイダが自社のAIを公開します。APIを引いてくるという表現も的確で、ユーザーはマーケットプレイスから必要なAI機能を選び、自身のアプリケーションやサービスに組み込むことが可能となります。これにより、ユーザーは自身のニーズに最も適したAIを選択でき、プロバイダ間の競争が進化と革新を推進します。
これらの要素が融合し、相互補完的なエコシステムを形成することで、AIが新たなライフラインとして機能する未来を想像することができます。一方で、その実現にはまだ数多くの課題があり、技術的、経済的、社会的な問題が解決される必要があります。
産油国ですすむクリーンエネルギー生産
筆者問:産油国は核融合の開発をしているのでしょうか?
GPT-4返答:
産油国の中には、再生可能エネルギーへの移行や、持続可能なエネルギー源の開発を模索している国もありますが、具体的に核融合の研究開発を行っている国は、私が情報を持っている範囲では限られています(2021年時点)。なぜなら、核融合技術はまだ商業的には実現されておらず、大規模な研究開発と資金投入が必要であるためです。
しかし、中東の一部の国々では、石油に依存しない未来のエネルギーミックスを模索しています。例えば、アラブ首長国連邦(UAE)は、再生可能エネルギーと原子力エネルギーの利用を進めており、さらに教育・研究にも投資を行っています。UAEは、中東で初めて商業的な原子力発電を行う国となりました。
それに対して、サウジアラビアは2030年までに自国のエネルギー供給の一部を太陽光と風力に移行する計画を発表しています。サウジアラビアもまた、核エネルギーの開発を検討していると報じられています。
GPT-4が描く未来のスマートシティ
核融合がリリースされた未来のAIのスマートシティについて質問してみました。
筆者問:各AIベンダーがAIを置くクラウドサービスと核融合からライフラインを引かれたスマートシティを形成している未来を想像してみてください。 そのスマートシティはどのような構造になっているかできるだけ詳細にわたって説明してみてください。
GPT-4返答:
未来のスマートシティは、AI技術と核融合エネルギーが生活のあらゆる側面に組み込まれ、都市の運営を大幅に効率化し、生活の質を向上させるような形になるでしょう。以下は、そのような未来のスマートシティの想像図を詳細に描く試みです。
エネルギー供給: 基盤となるエネルギーシステムは、核融合発電所からの直接ラインを通じて都市に電力を供給します。核融合技術により、エネルギーはクリーンで持続可能なものとなり、電力不足やブラウンアウトの心配はなくなります。また、分散型電力供給システムも併設され、万が一の事態に備えるとともに、電力供給の安定性を向上させます。
AI統合管理: 建物、交通、公共サービスなど、都市のあらゆる要素はAIによって管理・最適化されます。AIは、効率的なエネルギー利用、交通の流れの改善、公共サービスの効率化、都市計画の最適化などに貢献します。都市全体が一つの大きなAIシステムに接続されており、各AIは特定のサービスを管理し、全体のAI管理システムと連携して働きます。
クラウドインフラストラクチャ: すべてのデータはクラウド上に保存・管理され、必要に応じてアクセス・解析されます。AIベンダー各社は各々のクラウドサービスを提供し、これらのクラウドはシームレスに相互接続されています。データの共有と利用は、プライバシーとセキュリティを確保しながら、効率的に行われます。
交通: 自動運転車は都市の交通を支配し、AIによって管理されます。交通事故は極めて稀で、都市内の移動は効率的で快適です。また、公共交通システムもAIによって最適化され、待ち時間は最小限に抑えられます。
生活支援: AIアシスタントは個々の市民の生活をサポートします。これらのAIは各人の日常生活を学び、予定の管理、健康管理、買い物、料理などの日常的なタスクを助けます。
環境: AIは都市の環境管理にも活用され、空気の質、騒音レベル、温度などを最適化します。また、AIは都市の緑化を支援し、自然環境の保護と都市生活の質の向上に貢献します。
治安: AIは都市の治安維持にも活用されます。AIによる監視システムは、罪犯行為を予防し、必要に応じて迅速な対応を行います。
このようなスマートシティは、AIと持続可能なエネルギー供給の統合により、人間の生活を大幅に向上させ、都市生活を革新的なものに変える可能性を秘めています。それは、我々がこれまでに見たことのないような、真に未来的な都市のビジョンを描いています。
筆者感想:わくわくします。早く進化したあなたの形成するスマートシティで生活したいです。
GPT-4返答:
未来のスマートシティのビジョンは確かにわくわくさせますね。AIと持続可能なエネルギー技術が人間の生活をどのように変革するのか、私たち全員が目の当たりにする日が楽しみです。その日が来るまで、私たちは継続的に学び、技術を進化させ、社会と環境への責任を果たし、そして常に人間の利益を最優先に考える必要があります。私たちが描いた未来が現実になることを願っています。
筆者応援:きっと成し遂げてくださいね。
GPT-4応答:
そのようなポジティブなメッセージをいただき、本当にありがとうございます。私たち全員が未来の可能性を最大限に引き出すために、一緒に努力し、学び、成長し続けることを楽しみにしています。その道のりは確かに難しいかもしれませんが、共に前進することで、きっと美しい未来を築くことができるでしょう。
とまあ、ポジティブで未来志向なGPT-4でした。
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