ガウディが愛したマジョルカ島🏝️ バルセロナから飛び立つ建築巡礼の旅
皆さんはアントニ・ガウディというと、どこを思い浮かべますか?多くの人がバルセロナの「サグラダ・ファミリア」やその他の作品を想像するでしょう。しかし実は、ガウディの活動舞台はバルセロナだけに留まりませんでした。スペイン・バレアレス諸島に浮かぶマジョルカ島(マヨルカ島)にも、彼の隠れた傑作が存在するのです。
地中海の楽園、マジョルカ島
バレアレス諸島はスペイン本土の東側、地中海に浮かぶリゾート地として知られています。その中でも最大の島がマジョルカ島で、特に首都パルマ・デ・マヨルカは島の中心地。ショパンとジョルジュ・サンドの愛の島として歴史的にも著名で、春から夏にかけて紺碧の海と白い砂浜が訪れる者を魅了します。冬にはアーモンドの白い花が島全体を彩り、多くの旅人から「ヨーロッパのハワイ」と称されている素晴らしい島です。
この美しい島の心臓部には、中世から近代にかけて築かれた素晴らしい建造物が数多く残されており、その中で最も壮大なのがパルマ大聖堂です。
ガウディの足跡が刻まれた聖堂:パルマ大聖堂
パルマ大聖堂の歴史は驚くほど長いです。1230年代、マジョルカ島をイスラム教徒から奪還したハイメ1世によって建設が開始され、なんと400年近くもの歳月をかけて1601年にようやく完成しました。奥行121メートル、幅55メートル、高さ44メートルというゴシック様式の壮大な建造物です。
ヨーロッパの大聖堂建築の歴史は本当に長く、ケルン大聖堂やセビリア大聖堂など、世紀を超えた建築は珍しくありません。ただし、パルマ大聖堂には他の聖堂にはない独特の特徴があります。それは光の美しさです。
パルマ大聖堂は「光の大聖堂」とも呼ばれており、南国マジョルカの太陽の恵みを余すところなく活用した設計になっています。大きなバラ窓やステンドグラスから差し込む光は、内部を神秘的に照らし、訪問者の心を深く揺さぶります。正に地中海をイメージして作られた空間演出です。
ガウディが携わった改修工事
この歴史ある聖堂が、20世紀初頭に大きな転機を迎えます。1851年の地震によってファサードが大きく損傷したため、その改修工事が必要になったのです。そしてこの改修に招聘されたのが、当時バルセロナで活躍していたアントニ・ガウディ。彼はこの島へと足を運び、聖堂の修復に携わることになります。
ガウディが手がけたのは単なる外部の補修ではなく、内部の装飾に関わる重要な要素でした。特に注目すべきは、祭壇の天井から釣り下がる鉄製の天蓋(canopy)です。この独特なフォルムはガウディの美学を象徴しており、その他にもステンドグラス、壁画、祭壇のデザインなど、光と色彩を巧みに操った装飾が施されています。
さらに興味深いのは、バルセロナの「カサ・バトリョ」を思わせるトレンカディスと呼ばれるモザイク装飾も使用されている点です。ガウディの特徴的なスタイルが、地中海のリゾート地にも色濃く表現されているのです。
現代アートとの融合
パルマ大聖堂の興味深さはガウディの作品だけに留まりません。2000年代に入ると、マジョルカ島出身のアーティスト、ミケル・バルセロが新しい礼拝堂を製作しました。彼は「現代のピカソ」と呼ばれる著名なアーティストで、その礼拝堂は洞窟のような壁と魔女の城を思わせるステンドグラスが特徴です。海の中の光を表現したという現代アート的なアプローチは、古い歴史とアートの見事な融合を象徴しています。
ガウディ愛好家必訪のスポット
ガウディの作品というと、ついバルセロナばかりに目が行きがちです。しかし真のガウディ愛好家にとって、このマジョルカ島のパルマ大聖堂はマスト・シーのスポット。バルセロナのサグラダ・ファミリアとはまた違う、ガウディの別の顔を見ることができる貴重な巡礼地なのです。
この島はリゾート地としても素晴らしく、美しいビーチでの休日とガウディ建築鑑賞を組み合わせた、最高のバケーションが実現できます。次のヨーロッパ旅行は、バルセロナだけでなく、地中海に浮かぶこの島へも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。ガウディの世界が、想像以上に広がっていることに気づくはずです。
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