「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」とは
はじめまして。
「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」の公式noteの記事をご覧くださり、ありがとうございます。
noteの開設にあたり、本投稿では「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」がどのようなプロジェクトなのか、これまで何をしてきたのか、そしてこれから何を目指しているのか、について紹介します。
1. 「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」とは?
「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」は、東京都千代田区・秋葉原地域を対象に、2022年度より活動を開始したプロジェクトです。公民連携によるエリアマネジメントの推進のもと、パブリックスペースの活用方法を模索し、秋葉原におけるウォーカブルなまちづくりを進めています。
本プロジェクトは、秋葉原のエリアマネジメント組織である「秋葉原タウンマネジメント株式会社(以下、「秋葉原TMO」)」、コンサルティング業務を担う「一般社団法人ソトノバ(以下、「ソトノバ」)」、東京都千代田区に立地する地元大学であり、活動における調査研究を担う「日本大学理工学部建築学科都市計画研究室(泉山ゼミ)(以下、「泉山ゼミ」)」の3者で、活動を行っています。
2025年には、この3者にて「秋葉原ウォーカブルエリアにおけるウォーカブルなまちづくりに関する連携協定」を締結しました。

2. 活動の背景・目的
秋葉原は、日本を代表する電気街として発展し、サブカルチャーの集積地でもあるという魅力がある一方、歩道のない狭い道路、休める場所の不足、違法客引き、観光バスの集中、ゴミのポイ捨てといった課題が積み重なっています。
2022年、千代田区は、「千代田区ウォーカブルまちづくりデザイン」を策定し、生活の質の向上を目的として「つながる都心」を将来像として定め、様々なまちづくりの方針を示しています。
そこで、秋葉原におけるパブリックスペースの「魅力」「課題」「可能性」について整理し、今後の秋葉原におけるウォーカブルなまちづくりの可能性を明らかにすることを目的として「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」は発足しました。
3. 秋葉原ってどんなまち?
本プロジェクトの活動エリアである秋葉原は、戦後、電子部品街として発展したまちです。
その後、家電・パソコンなどを取り扱う電気街として成長し、さらにゲーム、アニメ、メイド、アイドルとその分野を広げ、サブカルチャーの中心地としての顔を持つようになりました。
また、2000年代には神田青果市場移転後の跡地で再開発が行われ、大規模なオフィスビルが複数建設されたことから、オフィス街としての側面もあります。
さらに、秋葉原地域の北側には住宅地と小学校があり、住民が暮らすエリアでもあります。
このように、秋葉原は観光客だけでなく、オフィスワーカー、住民が集うまちなのです。

4. なぜ「ウォーカブルなまちづくり」が必要なのか
まず、「ウォーカブルなまち」とはどのようなまちなのかについて説明します。
「ウォーカブル(Walkable)」は、直訳すると、「歩ける」、「歩きやすい」という意味です。
しかし、私たちは「ウォーカブルなまち」を、単に「歩けるまち」ではなく、「自動車に過度に依存せず、歩くことが快適で、安全で、楽しい選択肢となるようにデザインされたまち」と捉えています。

「ウォーカブルなまち」にすることのメリットは様々です。
イメージしやすいものとしては、歩くことによる肥満や生活習慣病の予防、気候変動対策があります。しかし、「ウォーカブルなまち」のメリットはこれだけにはとどまりません。
歩行者がまちを回遊することで、まち全体の安全性の向上、資産価値の向上、地域交流の増加、まちの魅力・居心地の良さの向上等が見込めるというメリットがあるのです。
先にも述べたように、秋葉原は多くの人が訪れるまちでありながら、歩道のない狭い道路、休める場所の不足など歩行者にとって歩きにくい道路構造に加え、違法客引きやゴミのポイ捨てなど治安面の課題も、歩行意欲に影響を与えています。
「ウォーカブルなまち」を推進することで、様々なメリットが得られるだけでなく、秋葉原が持つ地域課題を解決することができるのです。
5. これまでの活動
本プロジェクトは、2022年度に秋葉原TMO・泉山ゼミの体制で活動を開始し、2023年度よりソトノバが加わり、3者の推進体制になりました。
プロジェクト立ち上げ時からこれまでの活動を、順に紹介していきます。
◆秋葉原ウォーカブル基礎調査(2022年度)
秋葉原における道路、公園、公開空地などのパブリックスペースの分析・評価を行い、国内外の事例を交えながらパブリックスペースの活用可能性を明らかにしました。
◆街路ネットワーク調査(2023年度)
秋葉原の道路空間の交通・滞留機能について、アクティビティスキャン調査で歩行者数、自動車数、1階店舗用途、駐車場等を把握・分析し、滞留の機会・課題を明らかにしました。

◆プレイス・ワークショップ秋葉原(2023年度)
地域住民や秋葉原のオフィスワーカー等の地域関係者と共に秋葉原のパブリックスペースを対象にまち歩きを実施し、空間の評価についてグループワークで議論し、秋葉原のパブリックスペースの活用方法を検討しました。
これは、「プレイス・ゲーム」という空間の評価と課題の特定を行うツールを活用していますが、秋葉原では、娯楽としてのゲームが連想されることを避けるため、「プレイス・ワークショップ」と称して開催しました。

◆マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り(2024年度)
秋葉原ジャンク通りおよび住友不動産秋葉原ビルの公開空地でマーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通りを開催しました。社会実験では、①歩行者専用空間化(一般車の交通規制)、②道路空間の活用、③居心地の良い空間の創出、④秋葉原ウォーカブルビジョンの展示・屋外ワークショップ(秋葉原ウォーカブルデイズ)を行い、秋葉原におけるパブリックスペース活用の新たな可能性を探りました。

◆「秋葉原ウォーカブルビジョン」の策定(2024年度)
「秋葉原ウォーカブル基礎調査」、「街路ネットワーク調査」、「プレイス・ワークショップ秋葉原」、「マーケットストリート社会実験2024 in 秋葉原ジャンク通り」の結果を踏まえ、秋葉原のパブリックスペースの現況・課題や、秋葉原のウォーカブルなまちづくりに向けた方針、施策、推進体制等をまとめました。

◆秋葉原ウォーカブルまちづくり連続勉強会(2025年度)
「秋葉原ウォーカブルビジョン」の実現に向け、同ビジョン及び「ウォーカブルなまちづくり」に対する秋葉原関係者の機運醸成を目的として、ゲストを招いた講演、視察を計4回にわたり行いました。

◆アキバスナップウォーク(2025年度)
歩行者の視点に立ち、フォトスタディを通じたワークショップにより秋葉原らしいウォーカブルなまちのあり方を検討するとともに、「秋葉原ウォーカブルビジョン」における秋葉原の目指すべき方向性を検証しました。

◆座り場調査(2025年度)
着座空間が少ない秋葉原において、着座空間として設計されていない場所に着座する「セカンダリーシーティング※」に着目し、特徴及び着座行為の実態を明らかにしました。
※「セカンダリーシーティング」とは、階段や道路工作物など、本来着座行為を目的としない場で着座する行為と定義しています。

6. おわりに
以上が「秋葉原ウォーカブルプロジェクト」の活動概要です。
少しでも興味を持っていただければ幸いです。
今後も、公式noteや以下の各種SNSで私たちの活動を発信していきますので、ぜひご注目ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
各種SNS
秋葉原ウォーカブルプロジェクト
Instagram:@akihabara_walkable
秋葉原タウンマネジメント株式会社
Instagram:@akibatmo_i
一般社団法人ソトノバ
Instagram:@sotonoba
日本大学理工学部建築学科都市計画研究室(泉山ゼミ)
