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Osmo Pocket 4Pを買ったけどLuna Ultraと比較して惜しいと思ってしまう

DJIの「Osmo Pocket 4P」を買いました。大人気シリーズの最新・上位モデルのカメラということで多くの人が注目しているのではないでしょうか。わたし自身、Osmo Pocket 3を愛用しておりたくさんの撮影でお世話になったのでとても愛着がわいており、4Pも買うことにしました。

一方でカメラレビューの仕事をしていることもあり、競合機種のInsta360 Luna Ultraも所有しています(メーカーより提供)。また4Pのすこし前に発売されたばかりのOsmo Pocket 4もレビュー用にお借りしている状況です。  

せっかく気になる類似機種を一通り持っている状況なので、それぞれを比較したなかでのOsmo Pocket 4Pについての感想をここに語ろうと思います。あくまで発売直後の現時点でのインプレッションなので、今後使い込むうちに感想・意見は変わると思いますが、「いますぐ情報がほしい」という人向けのレビューです。第一印象の評価として参考にしていただければと思います。

Pocket 4PとLuna Ultraのどちらが良いのか

いざ使ってみるとPocket 4PとLuna Ultraは似ているようで様々な点で異なることがわかりました。違いはたくさんあれど、それぞれが一長一短のため、一概に「どちらのカメラのほうが優れている」とは言えません。

それでもあえて白黒をつけるとすれば、本記事のタイトルにあるようにPocket 4Pは惜しい点が多いため「個人的にはLuna Ultraのほうが好き」となりました(「優れている」ではなく「好き」です)。

なぜPocket 4PよりLuna Ultraのほうが好きかというと、主に以下の2点に集約されます。

  • 難しいことを考えずに快適に使える

  • ズーム撮影の使い勝手が良い

そして逆にいうと、わたしがOsmo Pocket 4Pに対して抱いたモヤモヤがここにあります。4Pは扱いが難しくてズーム撮影が不便です。

Osmo Pocket 4Pに対する不満

ズーム撮影がしづらい

Osmo Pocket 4Pを使っていて、まず不満に思うのはズーム撮影の使い勝手が良くない点です。

具体的には、以下の3つの問題があると感じています。

1. カメラ切り替え時の不自然な描写
広角カメラから望遠カメラに切り替わる際、映像の雰囲気が大きく変わってしまいます。色味が変わるほか、映像がガクッと揺れるような描写もあり、明らかにカメラが切り替わったことが見てとれます。
Insta360 Luna Ultraも多少の切り替え感はありますが、4Pと比べると自然です。特に色の変化については、Luna Ultraはかなり自然に補正されています。4Pはオートホワイトバランスだと色味がガッツリ変わってしまうことがあり、見ていて違和感があります。

2. 操作性の複雑さと2倍ズームへのアクセスの悪さ
ズーム専用のレバーがないことが大きな問題です。
   (a) ジョイスティックの切り替え:
   4Pではジョイスティックをズームレバーの代わりにできますが、本来はカメラの動き(ジンバル操作)に使うものです。カスタムボタンで「カメラ操作」か「ズーム操作」かを切り替える必要があり、これが面倒で複雑に感じます。
   (b) 2倍ズームへの非対応:
   普段使いで最も便利な2倍ズームにワンタッチで行く方法がありません。本体のズームボタンを押すと3倍になり、2回連続で押すと6倍になります。Luna Ultraならズームレバーで簡単に2倍ズームにできるし、Osmo Pocket 4でもボタン1回で2倍ズームになるのに、4Pだけが2倍にしづらいのは非常に不便です。
Luna Ultraもズームレバーがすこし固くて操作性に不満はあるものの、ジョイスティックとは別にズーム専用の操作部がある優位性が大きく感じます。

3. 低照度モード時の制限
暗い場所での撮影に適した「低照度モード」を使用している際、撮影中のズーム操作が一切できません。録画を一度止めればカメラの切り替えは可能ですが、撮影中に広角から望遠へ、あるいはその逆へとズームすることができず、残念に感じます。

追記:アップデートで対応されました。

これらズーム周りの仕様が、わたしがOsmo Pocket 4Pを苦手に感じている大きな理由です。

そのほかの不満

また、Osmo Pocket 4Pの強みである部分も、個人的には使いづらくてあまり魅力に感じないという問題があります。

例えば、D-Log2の仕様についてです。これは最大17ストップのダイナミックレンジが確保できる素晴らしいモードで、本機の魅力の一つではあるのですが、やはり広角カメラ専用の機能になっています。望遠カメラでは使えません。
せっかく望遠カメラを搭載しているモデルなのに、その望遠カメラを使わない時にしか強みを発揮できないというのは不便です。いくら性能が良くても、これでは出番が減ってしまうと感じます。

もう一つのポイントとして、スローモーション撮影があります。
例えば、Insta360 Luna Ultraよりも最大FPSが大きく、4K/240fpsに対応している点は強みです。しかし、ここも少し使いづらい部分があります。
通常の動画モードだとOsmo Pocket 4Pは4K、1080pともに60fpsが最大です。最大の240fpsで撮ろうとすると、撮影モードをスローモーションモードに切り替える必要があります。切り替えて初めてハイフレームレート撮影ができるようになるのですが、これはスローモーション動画を作成する専用モードなので、普通の動画のように扱うことができず、音声も入りません。このモード切り替えの手間がネックになります。

一方でInsta360 Luna Ultraだと、通常の動画モードの中で4K/120fpsの撮影が可能です。これなら音声も録れるので、スローモーションとしてだけでなくそのまま動画としても使えますし、編集時にスロー加工することもできます。
個人的には、最大FPSの数値自体は劣るものの、スローモーション撮影の使い勝手という点ではLuna Ultraの方が良いなという印象を持っています。

玄人向けカメラになってしまうのは「解釈違い」

Osmo Pocket 4Pについては、仕様の制限で不自由することなく、もっと「気軽に使える」というカメラを目指してほしかったと思ってしまいます。Osmo Pocket シリーズは、「手軽なのにちゃんと撮れる」ことが魅力だと個人的には感じていたのですが、Pocket 4Pについてはどちらかというと「使いこなせばきれいに撮れる」カメラになっていると思いました。

うまく使えば、望遠カメラの描写はきれいだし、D-Log2の映像は美しく、他では実現できないようなスローモーション映像も撮れるカメラだと思います。でも、手間をかけてちゃんと撮りたいならわたしはこういったポケットサイズのカメラではなく、ミラーレス一眼カメラを使います。そのほうがきれいに撮れるからです。レンズ交換式カメラのほうが手間をかける価値を感じます。

オズポケは手軽だから使いたいのに、Pocket 4Pでは仕様が複雑になってしまったのが残念でした。性能が上がるのはもちろん望ましいことですが、わたしは「使いやすい高性能なカメラ」としてオズポケが好きだったので、今回のOsmo Pocket 4Pは期待していたものとはすこしずれた形になった印象を受けました。そのすこし前に発売されたOsmo Pocket 4がほとんど完璧なカメラで欠点らしい欠点もなかったので、特にその落差を感じてしまいました。

とはいえOsmo Pocket シリーズのカメラは、ファームウェアのアップデートでより使いやすく高性能なカメラに進化した実績がこれまでもあるので、今後の改善に期待しています。

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以上、今回はOsmo Pocket 4Pに対する不満を書きましたが、もちろん4PがLuna Ultraに対して優れているポイントもいくつもあります。XYouTubeなどでもレビューしておりますので、関心のある方はそちらもフォローしていただければ幸いです。

追記:Osmo Pocket 4Pユーザーの方がズーム撮影を快適に行えるように、使い方を解説した動画をアップしました。


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