【note創作大賞2026応募】異世界ヒューマンファンタジー『オルヴェリィ-森に棲む刻₋』
こんばんは。明見です。
このたび、異世界ヒューマンファンタジー小説
『オルヴェリィ-森に棲む刻₋』を、
note創作大賞2026「ファンタジー小説部門」に応募しました。
あらすじ
同窓会の帰り道、夜空に浮かぶ二つの月が重なった瞬間、刻子は異世界へ落ちてしまいます。
見知らぬ森で彼女を助けたのは、領主の息子エルドでした。
刻子は街のパン屋で働きながら、この世界での暮らしを築いていきます。
そんな中、高校時代に行方不明になった同級生・佐藤洸太と再会。
十数年前の記憶の中にいた彼は、この世界で長い年月を過ごしていました。
これは、異世界へ落ちた女性が居場所を見つけ、止まっていた時間と再会する物語です。

この作品について
『森に棲む刻』は、異世界へ転移した主人公が、勇者になったり、世界を救ったりする物語ではありません。
主人公の今刻子が始めるのは、街の小さなパン屋での仕事です。
パンを並べること。
袋に詰めること。
誰かに名前を呼ばれ、食卓を囲むこと。
日本でもパン屋で働いていた刻子は、
見知らぬ世界でも、自分にできることを少しずつ見つけていきます。
異世界という大きな非日常の中で、刻子を支えるのは、派手な力ではなく、毎日の仕事と人とのつながりです。
「私はここにいてもいい」
そう思える居場所が、日常の積み重ねの中で生まれていく。
『森に棲む刻』は、そんな物語です。
二人の男性キャラクター エルドと佐藤洸太
この物語には、刻子にとって大切な二人の男性が登場します。
エルド
刻子を街へ連れ出し、文字や暮らしを教えながら、異世界での生活を丁寧に支える青年。
不安や孤独に沈みそうな刻子を、「今」へ引き戻してくれる存在。
春風のように柔らかく、刻子がこれから築く日常につながる人。
佐藤洸太
高校時代に行方不明になった、刻子の同級生。
誰も刻子の過去を知らない世界で、唯一、日本にいた頃の彼女を知る。
明るくよく笑う、失われた時間と故郷につながる存在。
二人を並べてみると、
エルドは「今」、佐藤は「過去」
エルドは「新しい家」、佐藤は「故郷」
エルドは「これからの日常」、佐藤は「失われた時間と記憶」
という、きれいな対比になっています。
エルドは、刻子が異世界で新しい暮らしを築くために並走してくれる人。佐藤は、刻子がもともと何者だったのかを知る人です。
実は作者である私自身、最初からこの二人を対比させようと考えて作ったわけではありません。
そもそも、二人を恋愛相手として並べたつもりもありませんでした。
作品についてAIから感想や分析をもらった時に、
「エルドは新しい家で、佐藤は故郷のような存在」
と言われて、初めて気づきました。
過去を知る人と、今を共に作る人。
変わらない記憶と、これから変わっていく日常。
二人はいつの間にか、刻子がどこで、どのように生きていくのかを映す存在になっていました。
無意識って、すごいです。
オルヴェリィという世界
本作は「オルヴェリィシリーズ」の一作です。
オルヴェリィは、
Orbis(世界)+Reverie(夢想)
から生まれた造語です。
シリーズの根底には、『二つの月の神話』があります。
誕生を司る金の月の女神エリノッティと、終わりを司る銀の月の神ツェルバ。
始まりと終わり、出会いと別れを描いた神話が、シリーズ全体の土台になっています。
『光の記憶』では、遠い未来の物語を描きました。
『森に棲む刻』では、二つの月が空に浮かび、神話が人々の暮らしの中に残っている時代を描いています。
同じ世界の物語ですが、『森に棲む刻』から読んでも楽しめる作品です。
作品をリメイクしたこと
この物語は、一度公開した物語を大きく見直し、リメイクしています。
小説を書こうと決めた時、「光の記憶」と「森に棲む刻」同時執筆していました。
「森に棲む刻」は少しのミステリー要素があり、佐藤をどう登場させるかが重要なポイントでしたが、
書いていくうちに「佐藤の性格で、トキコのこと気づくのこんなに遅くないでしょ」と矛盾を感じ、連載をストップ。
それぞれのキャラが、何を感じて、どう動くのか、たくさん考えて書きなおしました。
結果
当初、予定していた佐藤洸太の登場とは全然違う登場となりました。
個人的にとても気に入っているシーンです。
リメイクはしていますが、物語の軸は変えずに書いています。
ラストもどうするか決めています。
また、新しい登場人物が出てくるので
どんな風に関わらせていくかを考えながら執筆を進めたいと思います。
最後に

『オルヴェリィ 森に棲む刻』は、現在連載中です。
まだ物語の途中ですが、今回の応募をひとつの区切りにして、最後まできちんと書き切りたいと思っています。
もし、
派手すぎない異世界ファンタジーが好き
日常の積み重ねを描いた物語が好き
再会や、失われた時間をテーマにした作品が好き
登場人物同士の距離が少しずつ変わっていく物語が好き
優しく、少し切ない物語が好き
そんな方がいましたら、読んでいただけると嬉しいです。
明見は今回、note創作大賞に三作品応募しました。
他の作品も是非覗いてみてください。
明見 朋夜
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