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【生存戦略】求人票に自分を合わせるのが苦しくなったら。。。自分の経験を、誰かの困りごとに変える働き方

会社を辞めたあと、
まず考えるのは「次の仕事を探すこと」だと思います。

求人サイトを見る。
ハローワークに行く。
転職エージェントに相談する。
知人に紹介をお願いする。

もちろん、それは自然な行動です。

収入を得る必要があります。
生活があります。
家族がいる人もいます。
だから、次の勤務先を探すことは現実的な選択肢です。

しかし、ここで一つ考えておきたいことがあります。

これからの時代、本当に「求人を探す」だけでよいのでしょうか。

特に中高年になってからの転職やセカンドキャリアでは、求人票に自分を当てはめるだけでは、選択肢がかなり狭くなることがあります。

年齢。
給与条件。
経験業種。
資格。
勤務地。
即戦力性。

求人票には、企業側が求める条件が並んでいます。

そこに自分を合わせようとすると、どうしても「自分に応募できる仕事はあるのか」という発想になってしまいます。

もちろん、求人に応募して再就職する道はあります。

ただ、それだけが働き方のすべてではありません。

これからは、仕事を「探す」だけではなく、自分の経験をもとに仕事を「つくっていく」視点が必要になるのだと思います。


求人票に自分を合わせる苦しさ

求人を探していると、
次第に気持ちが削られていくことがあります。

私の場合は、会社を辞めた当時、新卒2年目でした。

胸を張って語れるような実績があったわけではありません。
長い社会人経験があったわけでもありません。
専門的なスキルや資格があったわけでもありません。

何の経験もなく、何もできないと思っていました。

求人票を見ても、自分が応募できる仕事があるようには思えませんでした。

「自分には何ができるのだろう」
「同じ教育業界に戻るしかないのだろうか」
「それが嫌なら、アルバイトくらいしかないのだろうか」

そんなことを考えていました。

一方で、ある程度の経験を積んできた人には、
また別の苦しさがあるのかもしれません。

自分の年齢では難しいのではないか。
この経験は、他社では評価されないのではないか。
給与を下げなければ無理なのではないか。
結局、同じ業界に戻るしかないのではないか。

経験がない人には、経験がない不安があります。
経験がある人には、その経験が外で通用するのかという不安があります。

立場は違っても、根っこにある問いは同じです。

「自分には何ができるのか」
「自分の経験は、どこで役に立つのか」
「これから、どうやって仕事をつくっていけばいいのか」

求人票に自分を合わせようとすると、
どうしても自分の可能性が小さく見えてしまいます。

条件に合うか。
年齢はどうか。
経験は足りているか。
給与は見合うか。
即戦力として見てもらえるか。

そこばかりを見ていると、
自分の価値を企業の募集条件だけで測ってしまいます。

でも、本当に考えるべきなのは、
求人票に自分が合うかどうかだけではありません。

自分の経験や違和感は、誰のどんな困りごとに使えるのか。

ここから考えることで、
働き方の見え方は少し変わっていくのだと思います。

仕事は「誰かの困りごと」から生まれる

そもそも、仕事とは何でしょうか?

突き詰めていくと、「誰かの困りごとを解決すること」です。

売上を伸ばしたい。
人が採れない。
社員が育たない。
情報発信ができない。
業務が属人化している。
後継者に引き継げない。
経営者が相談できる相手がいない。
自分の考えをうまく言葉にできない。

こうした困りごとがあるところに、仕事は生まれます。

求人票に出ている仕事だけが、
世の中にある仕事ではありません。

むしろ、まだ求人票になっていない困りごとの方が、たくさんあります。

特に中小企業や地域の現場では、
課題はあるのに、
それを明確な仕事として切り出せていないことも少なくありません。

「誰かに相談したい」
「少し手伝ってほしい」
「整理してほしい」
「一緒に考えてほしい」
「外から見て意見がほしい」

こうしたニーズは、求人票には載りにくいものです。

しかし、そこには確かに仕事の種があります。

自分の経験を、この困りごとにどう使えるのか。

そう考えることで、
仕事は探すものから、
創造していくものに変わっていきます。

自分の経験を「相手の課題」に変換する

仕事をつくるために必要なのは、
自分の経験をそのまま語ることではありません。

大切なのは、自分の経験を相手の課題解決に変換することです。

たとえば、営業をしてきた人なら、
単に「営業経験があります」では弱い。

それを、
「中小企業の営業導線を整理できます」
「既存顧客との関係づくりを支援できます」
「売れる提案資料の作成を手伝えます」
「若手営業担当者の育成を支援できます」
と言い換えると、
相手にとっての価値が見えやすくなります。

教育に関わってきた人なら、
「指導経験が10年あります」だけではなく、
相手に価値が伝わらないかもしれません。

大切なのは、その経験が相手のどんな困りごとに役立つのかを言葉にすることです。

たとえば、

「社員に何度説明しても、なかなか理解してもらえない」
「部下や若手が、自分で考えて動けるようにならない」

そんな悩みに対して、

「相手が理解できる順番に情報を整理し、伝わる形にできます」
「問いかけを通じて、相手の考えを引き出し、自分で動ける状態をつくれます」

と表現すると、単なる指導経験ではなく、
相手の課題を解決できる力として伝わります。

管理職経験がある人なら、
「マネジメント経験があります」ではなく、

「若手社員の定着支援ができます」
「経営者と現場の間に入って課題を整理できます」
と表現できるのではないかと思います。

このように、自分の経歴をそのまま並べるのではなく、
相手にとってどんな役に立つのかを言葉にする。

それが、仕事をつくる第一歩となります。

いきなり起業しなくてもいい

仕事をつくるというと、
すぐに「起業しなければならない」と考える人もいます。

しかし、最初から会社を設立する必要はありません。
立派な事業計画を作る必要もありません。
いきなり大きな売上を目指す必要もありません。

まずは小さく試せばいいのです。

知人の相談に乗る。
地域の活動を手伝う。
小さな勉強会を開く。
SNSで自分の考えを発信する。
無料または低価格でサービスを試してみる。
自分の経験がどこで役に立つのかを聞いてみる。

こうした小さな行動の中で、
自分の経験が誰に求められるのかが見えてきます。

最初から完璧な商品を作ろうとすると、動けなくなります。

大切なのは、まず人の困りごとに触れることです。

何に困っているのか。
どこでつまずいているのか。
何を言語化できずにいるのか。
どんな支援があれば前に進めるのか。

そこに耳を傾けることで、
自分が提供できる価値が見えてきます。

「できること」より「求められていること」を見る

仕事をつくろうとすると、
多くの人はまず「自分に何ができるか」を考えます。

もちろん、それは大切です。

しかし、それだけでは仕事になりません。

仕事になるためには、
相手が求めていることとつながる必要があります。

自分ができること。
相手が困っていること。
そこが重なったところに仕事が生まれます。

自分では価値がないと思っていた経験が、
誰かにとっては大きな助けになることがあります。

当たり前にやってきたこと。
人からよく相談されること。
なぜか苦にならず続けられること。
周囲から「それ助かる」と言われること。

そうした中に、仕事の種があります。

逆に、自分が得意だと思っていても、
相手が必要としていなければ仕事にはなりにくい。

だからこそ、仕事づくりには問いかけが必要です。

「何に困っていますか」
「どこで止まっていますか」
「何が整理できていませんか」
「どんな支援があれば前に進めますか」

この問いを持って人と関わることで、自分の役割が見えてきます。

仕事をつくる人は、自分の役割を言葉にしている

仕事をつくっている人は、自分の役割を言葉にしています。

「何でもできます」では伝わりません。

むしろ、何でもできると言うほど、
相手には何を頼めばよいのか分からなくなります。

大事なのは、自分が誰に、どんな価値を届けるのかを明確にすることです。

「何でも相談に乗れます」
「いろいろ手伝えます」
「経験を活かして支援できます」

こうした言葉は、一見すると前向きに聞こえます。

しかし、相手からすると、何を頼めばよいのかが分かりにくい表現でもあります。

経営者や担当者が求めているのは、漠然とした能力ではありません。

「頭の中にある考えを整理したい」
「社員との面談がうまくいかない」
「自社の強みをうまく言葉にできない」
「経験はあるのに、自信を持って次に進めない」

こうした具体的な困りごとを、どう解決してくれるのかを知りたいのです。

だからこそ、自分の役割は、相手の悩みに合わせて言葉にする必要があります。

たとえば、

「中小企業の経営者が、頭の中を整理し、次の一手を考えるための相談相手になる」

「社員の育成に悩む会社に、問いかけを使った面談や対話の設計を支援する」

「自社の強みを言葉にできない事業者に、発信内容や事業の見せ方を一緒に整理する」

「経験はあるのに自信を持てない人に、自分の価値を言語化する支援をする」

このように言葉にすると、相手は「それなら相談したい」と思いやすくなります。

仕事は、能力があるだけでは生まれません。

相手が困っていることと、自分ができることがつながったときに生まれます。

そのためには、自分の経験をただ語るのではなく、相手にとっての価値として伝えることが必要なのです。

求人を探すだけでは、見えない道がある

再就職や転職を否定するつもりはありません。

求人に応募し、組織の中で働く道も大切です。
安定した収入を得ることも重要です。
会社の中でしかできない仕事もあります。

ただ、求人を探すだけでは見えない道があります。

自分の経験を誰かの困りごとに使う。
小さく相談に乗る。
地域や中小企業の課題に関わる。
発信を通じて、自分の考えに共感する人とつながる。
経験をもとに、サービスや講座や支援メニューをつくる。

こうした働き方は、求人票には載っていません。

だからこそ、自分で見つけていく必要があります。

これからの時代、仕事は会社から与えられるものだけではありません。

自分の経験をもとに、人との関係の中でつくっていくものでもあります。

自分の経験は、まだ使い道がある

年齢を重ねると、つい「今さら何ができるのか」と思ってしまうことがあります。

新しい技術に追いつけない。
若い人の方が吸収が早い。
体力も以前ほどない。
転職市場では年齢が不利になる。

そう感じる場面もあるでしょう。

しかし、年齢を重ねたからこそ持っているものもあります。

人の悩みを聞いてきた経験。
現場を見てきた経験。
失敗してきた経験。
組織の中で苦労した経験。
お客様と向き合ってきた経験。
誰かを育ててきた経験。

それらは、うまく言葉にすれば、誰かの役に立つ可能性があります。

ただし、経験はそのままでは仕事になりません。

経験を棚卸しし、相手の課題に結びつけ、分かりやすい言葉で伝える必要があります。

そこまでできて初めて、自分の経験は仕事の種になります。

仕事は、見つけるものから、つくるものへ

黒字リストラや早期退職が進む中で、
これからのセカンドキャリアを考えるうえで大切なのは、
選択肢を求人票だけに限定しないことです。

もちろん、仕事を探すことは必要です。
再就職も、現実的で大切な選択肢です。

ただ、会社側の事情で早期退職や希望退職が行われる時代に、
セカンドキャリアを「次にどの会社に入るか」だけで考えると、
選択肢は狭くなってしまいます。

企業は、年齢構成の見直しや新しい技術への対応、AIによる業務効率化を進めています。

このような現在の情勢の中で、
働く側もまた、自分の経験をどう生かすのかを見直す必要があります。

自分の経験を見つめ直す。
誰の役に立てるのかを考える。
人の困りごとを聞く。
小さく試す。
自分の役割を言葉にする。
必要としてくれる人に届ける。

こうした積み重ねによって、次の働き方は少しずつ形になっていきます。

大きく分ければ、
働き方は「会社に雇われるか」「自分で事業をするか」の
二つに整理できるのかもしれません。

しかし、実際のセカンドキャリアは、そこまで単純ではありません。

同じ雇われる働き方でも、
正社員として再就職するのか、
契約社員として関わるのか、
パートやアルバイトとして時間を限定して働くのかで、
働き方は変わります。

自分で事業をする働き方でも、
いきなり会社をつくる必要はありません。
立派な商品を用意する必要もありません。
最初から大きな売上を目指す必要もありません。

むしろ最初は、小さな頼まれごとから始める方が現実的です。

「少し相談に乗ってほしい」
「考えを整理するのを手伝ってほしい」
「文章を見てほしい」
「発信の方向性を一緒に考えてほしい」
「面談の進め方を相談したい」
「事業の方向性を一緒に整理してほしい」

こうした小さな関わりの中に、
自分の役割の種があります。

最初は、仕事と呼べるほどのものではないかもしれません。
知人からの相談かもしれません。
単発の手伝いかもしれません。
無料に近い関わりかもしれません。

それでも、相手が「助かった」と感じてくれるなら、
そこには価値があります。

そして、同じような相談が何度も続くなら、
それは自分が人の役に立てる領域なのかもしれません。

そこから少しずつ、仕事の形が見えてきます。

単発の相談を、相談メニューにする。
何度も聞かれる内容を、勉強会にする。
相手の課題整理を、継続支援にする。
自分の経験を、講座や研修にする。
手伝っていた作業を、業務委託として請け負う。

これが、仕事をつくるということなのだと思います。

仕事をつくるとは、いきなり起業することではありません。
小さな頼まれごとを、自分の役割として育てていくことです。

セカンドキャリアとは、過去の経験を捨てて、
まったく新しい自分になることではありません。

これまでの経験を見つめ直し、
誰のどんな困りごとに役立てられるのかを考え直すことです。

黒字リストラや早期退職は、
会社にとっては構造改革かもしれません。

一方で、
働く個人にとっては、
自分の役割をもう一度設計し直すきっかけでもあります。

仕事は、誰かから与えられるものだけではありません。

自分の経験を、誰かの困りごとに結びつけたとき、
そこに新しい仕事の芽が生まれます。

求人票に自分を合わせるだけではなく、自分の役割を自分で見つけていく。

そして、小さな頼まれごとを少しずつ仕事に育てていく。

それが、黒字リストラや早期退職が進む時代に、
セカンドキャリアを考えるうえで必要な視点なのだと思います。。



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