アルツハイマー病は、「ネプリライシン」と、「ソマトスタチン」の役割で、「アミロイドβ(Aβ)」を分解!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私の父は高齢者に当たる年齢です。
病院が大嫌いなので、「目薬はまだあるから」と言って、なかなか眼科に行きませんでした。
先日、ようやく行きました。帰って来るなり、「眼鏡を作る様に言われた」と嘆いていました。
父は目の視力が昔から良いわけではありません。眼鏡(老眼鏡)も、「老けて見られたくない」と言い、1年に1回もない位、極めて稀に柄が折れた老眼鏡をする時がありました。
そして、片目は病気で失明しているので、当然かと。
なかなか言うことを聞かない父に、先生が『◯月◯日に必ず来る様に』と言い、日程を先に固めたそうです。
家族三人とも眼科に行っていて、私も目薬を差していますが、父の差し方を観ていると間違った差し方をしていて、「あれでは数値が良くならないな」と感じていて。
父は目が悪いのに、テレビを夜中まで観ている。この記事を書いている日は、前日23時に寝てから、16時間後の15時過ぎに起きていて。
毎日ボーッとしていて、暇さえあればいつも寝ていて、記憶力もどんどん下がり、本当に認知症になっているのではないか?と心配もします。
この記事では、父が将来なるかもしれない認知症のある研究成果の記事をお知らせします。
生物では、細胞外に存在する物質が「鍵」で、細胞表面の「鍵穴」である受容体と結合し、色々な活動が始まることが理解されています。
アルツハイマー病の治療に結び付く新しい標的を、理化学研究所やスウェーデン・カロリンスカ研究所などの研究グループがマウスの脳神経細胞から見つけました。この標的は受容体と言われているたんぱく質で、これと結合する物質「ソマトスタチン」を開発すれば、安価で安全できる治療薬に結び付く可能性を秘めています。
マウスの動物実験では記憶力の改善傾向が確認されました。
2025年11月19日、アメリカの医学誌[ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディジーズ]で明らかにしました。
今回は、アルツハイマー病の原因である「アミロイドβ(Aβ)」を分解する「ネプリライシン」と、それを左右する「ソマトスタチン」の役割とは何か?をお話します。
「アミロイドβ(Aβ)」を分解する、「ネプリライシン」の受容体と、鍵穴「ソマトスタチン」の役目とは?

画像引用・参考:アルツハイマー病の新しい治療標的を発見-悪性因子アミロイドβペプチドの分解を促進- 理化学研究所(2025年)
神経科学が専門の、理化学研究所の西道隆臣客員主幹研究員など研究グループは2001年、アルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドβ(Aβ)」を分解する酵素の「ネプリライシン」を見つけました。その後、神経細胞内にある「ネプリライシン」の機能を左右しているのが、細胞外に分布している物質「ソマトスタチン」だったと判明しました。
ですが、「ソマトスタチン」の鍵穴に該当する受容体には色んな仲間があり、どれが「ネプリライシン」の受容体なのかが謎でした。
研究グループは、アルツハイマー病のマウスや遺伝子操作などを駆使し、「ネプリライシン」と結合する受容体を特定できました。その受容体は学習や記憶を司る大脳皮質や海馬に多く存在することも判明しました。
今回、この「アミロイドβ(Aβ)」を分解する酵素と、この酵素を活発にするホルモンの代替えの機能をする化合物を発見し、アルツハイマー病になりやすいマウスに投与した結果、脳内の酵素が増加し、「アミロイドβ(Aβ)」の蓄積が減って少なくなりました。不安行動の改善も確認できました。
理化学研究所の西道隆臣(さいどうたかおみ)客員主管研究員は、
「既に存在する抗体医薬と比較しても治療薬の開発・安価な予防に役立てられます。脳出血などの副作用も発生しづらいのではないでしょうか」
と説明しました。
「アミロイドβ(Aβ)」を減少させる治療薬では「レカネマブ」が公的医療保険の適用対象になりましたが、開発の困難などを背景に高額な薬価が大きな課題です。これに対し、鍵と鍵穴の関係を活かした医薬品は開発コストを下げやすく、「ソマトスタチン」と「ネプリライシン」はヒトやマウスに存在しています。
参考:アルツハイマー病治療につながる新たな標的特定 理研などが発見 毎日新聞(2025年)
有効性や安全性を解析する臨床試験(治験)を辿って、数年以内の実用化の目標を掲げています。
西道客員主管研究員は、
「アルツハイマー病は、症状が出現する前から治療を開始することが極めて重要です。日本だけでなく高齢化が進む各国で患者さんが増加すると予想され、医療費の増大が避けられません。この成果を活かして、安心で安価な薬剤に結び付けたい」
と述べました。
その他のアルツハイマー病のニュース
アルツハイマー病は、「タウ」と「アミロイドβ(Aβ)」と言われている異常なたんぱく質が脳内に蓄積して神経細胞が傷付いて、認知機能が低下すると想定されています。血液中に流れ出るたんぱく質の比率や量から蓄積具合が判別されます。
2025年11月25日、東京都にある検査大手の富士レビオは、早期のアルツハイマー型認知症などの診断を補助する血液検査薬の製造販売の承認を厚生労働省に承認申請しました。血液検査は今までの検査に比較しても身体への負担が低く、検査費も抑制できます。早期からの治療や診断へと結び付く可能性があります。
富士レビオの検査薬は、血液中の脳の神経細胞と「アミロイドβ(Aβ)」から漏れ出す「タウ」の比率や量を解析し、異常な蓄積の程度を高精度に推定できます。
2025年5月、アメリカでは認知機能低下の兆候や症状がある50歳以上を対象に、食品医薬品局(FDA)から診断補助薬として初の承認がされました。2025年6月、インドでは、現地のパートナー企業を介して承認を得ました。ヨーロッパでも承認申請の準備中です。
参考:アルツハイマー病の血液検査薬 従来より負担少 富士レビオが申請 毎日新聞(2025年)
現在は脳脊髄(せきずい)液を採取する検査やアミロイドPET(陽電子放射断層撮影)検査などで診察していますが、脳脊髄液検査は背中の腰部分に深部にまで針を刺すなどといった身体への負担が、PET検査は3割負担で4万~7万円程度と高額であることが大きな課題です。
承認されると採血で解析できて、この様な負担が減り、検査が受けやすくなると想定されています。
本当に認知症は誰でもいつなるか分からない疾患です。対象者は今後も増えていくでしょうし、幅広い研究成果が出て、選択肢が増えることが望まれています。
少しでも当事者にとって、光となれます様にー。
