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前からあった人種指向性兵器の話

イスラエルが「人種」爆弾を開発中

(サンデータイムズ紙1998年11月15日付け/
ウーズイ・マハナイミ記者・マリー・コルヴィン記者)

イスラエル軍と西側諜報筋からの情報によれば、イスラエルは、アラブ人には有害作用をもたらすがユダヤ人には効かない生物兵器を開発中である。特定人種の血統だけを標的とするこの兵器 は、イラクによる生物化学兵器攻撃の脅威にイスラエルが対抗したものだと見られている。

昨日、イラク大統領サダム・フセインは戦争勃発直前の状況を回避し、生物化学兵器工場だと疑惑が持たれている施設への査察団の立ち入りに、あらためて協力することに合意した。

国連事務総長コフィ・アナンは、国連の要求にイラクが応じると確信している、と述べた。だが、英国と米国はイラク爆撃を主張していたため、英国ブレア政権の官房は、イラクが無条件服従せねばならないと述べた。

ホワイトハウスは、湾岸戦争以来最大の攻撃を行なうとイラクを脅しているが、クリントン大統 領の顧問たちが目下イラクの申し出は適正であるかどうかを査定しているという。国防総省は数
日以内に爆撃する準備ができている。

英国政府は先週、イラクは数週間もあればスカッド・ミサイルに装填された攻撃的生物兵器の製 造を完了できる、と労働党の下院議員たちに警告した。イスラエルは湾岸戦争の時にスカッドで攻撃されているから、イラクの生物兵器ミサイルの主要標的になるのではないかと恐れている。

「人種爆弾」の開発に、イスラエルの科学者たちは最新の医学知識を応用しようとしている。すな わち、若干のアラブ人から得られた“アラブ人特有の遺伝子”を同定し、これに基づいて遺伝子を改造した細菌やウイルスを創出しようと努めている。

「人種爆弾」の目論見は、感染したのち宿主個体の細胞内のDNAを改変するという、ウイルスや特殊な細菌の能力を“兵器”として用いることである。科学者たちは、特定の遺伝子を持つ人だけを攻撃するような致死的微生物を工作しようとしているのだ。致命的な病原微生物に遺伝子操作を施して、“アラブ人特有の遺伝子”をもった人々だけを襲う微生物を創り出そうとしているわけである。

「人種爆弾」開発計画の拠点となっているのは、ネス・ツィヨナ (Nes Tziyona)の生物学研究所である。この研究所は、イスラエルが極秘で行なってきた生物化学兵器製造配備に貢献している主要研究機関だ。

かの土地の科学者の1人は、アラブ人もユダヤ人も人種的起源は同じセム族だから“人種爆弾” 開発計画は困難を極めている、と語っている。しかし彼はこう付け加えた――「けれども開発計画 の研究者たちは、ある種のアラブ人集団、とりわけイラク人の、遺伝子の配置にある種の際立った特徴をはっきりと見付け出すことに成功したのです」。この“人種爆弾”微生物を空気中に噴霧した り水源に投入すれば、(標的のアラブ人にだけ)疾病を蔓延させることができるという。

そもそもイスラエルの“人種爆弾”開発計画は、アパルトヘイト時代に南アフリカの研究者たちによって進められ「真相究明・和解促進委員会」での証言によって露呈した人種兵器開発計画を真似たものに他ならない。
ユダヤ人国家がよりによってこんな研究を進めていることが露呈し、すでにさまざまなところで 怒りの声が上がっている。なにしろ、“人種爆弾”を作るという発想そのものが、ナチスの医学者 ヨーゼフ・メンゲレがアウシュヴィッツの強制収容所で行なっていた遺伝学実験の動機とまった く同じだからである。

イスラエル国会クネセトのデーディ・ズッカー(Dedi Zucker)議員は、昨日この研究を強い調子
で非難したー「道徳的に考えて、我々の歴史と伝統と経験から考えても、こうした兵器はおぞましいものであり、否定されて当然である」と。

専門家からは、“特定人種を標的にする兵器” という発想を実現することは可能だけれども、実際にそうした兵器を製造するのは途方もなく難しい、と 指摘も出ている。

南アフリカの生物化学兵器工場の責任者を務めていたダーン・ゲーセン博士(Daan Goosen)は、 1980年代に黒人だけを狙う「有色人種指向兵器」を開発するよう命令を受けた、と語っている。彼によれば、「有色人種指向兵器」の開発チームはビールやトウモロコシやワクチンにこれを混ぜておくことで黒人に疾病を蔓延させられるという目論見が論じられていたものの、実際には開発に至らなかったという。

とはいえ米国・国防総省が昨年出した報告書は、病原体に遺伝子操作を施すことで新型の致死性 兵器を創り出すことができると警告を発しているのだ。コーエン国防長官は、複数の国が「特定人種だけを襲うある種の病原体」を創出しようとして研究開発を進めているという報告を一度ならず受け取っている、と告白した。先週には、西側諜報筋のある高官が、コーエン国防長官の言及にあった“複数の国”のうちの1つがイスラエルに間違いないことを確認した。

信頼度の高い防衛情報で定評がある英国のジェーン社(※https://www.janes.com)は、安全保障や防衛関係の注目すべき情報を掲載する「フォーリン・リポート」誌を出しているが、同誌もイスラエルが「人種爆弾」開発計画を進めていることを追認した。同誌によれば、南アフリカの複数の人物からの情報として、イスラエルがアラブ人に対する「人種弾」を開発しようとして南アフリカの研究成果を少なからず利用しているという。

さらに同誌は、イスラエルが「ユダヤ人とアラブ人とりわけイラク人の起源」というテーマで研究を行ない、その成果を利用してアラブ人の遺伝子レベルでの特徴を発見した、とも報じている。
英国医師会(BMA)は遺伝子工学を用いた生物兵器の致死的な脅威に大きな不安を抱き、調査を開始したが、その結果は99年1月に報告書として発表される予定だ。
※報告書 https://books.google.co.jp/books?id=mKk63haaNfEC&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false

英国医師会・生物兵器問題調査プロジェクトのまとめ役であるヴィヴィアン・ネイタンソン博士は、次のように語っている――「特定人種を標的にする兵器を使えば、国民のなかの特定の人種集 団だけを攻撃することも可能になるでしょう。戦争の歴史をみれば分かりますが、多くの紛争は人種の違いが原因で起こってきたのです。その事実を考えれば、“人種兵器”という企てがいかに危険かは歴然としています」。

英国の生物戦防衛の拠点であるポートンダウン(国防省・応用微生物研究所)は先週、こうした兵器が理論的に可能であることを言明した。「こうした状況に至った以上、生物兵器禁止国際条約が 切実に求められていることは今や疑いの余地もない」と、同研究所のスポークスマンは語った。

(この取材はワシントンのマシュー・キャンベルとヒュー・マクマナーズの協力を得た)



本文中にある人種殲滅兵器を開発しているというNes Tziyonaの生物学研究所とはイスラエル生物学研究所(IIBR)のことのようだ。

IIBRは2020年に「Brilife(IIBR-100)」という名前の新型コロナの複製能力のある組換えVSVウイルスベクター生ワクチンを開発、米国を拠点とするNRx Pharmaceuticals(NRXP.O)と覚書(「MOU」)を締結していたが、ワクチンの製造要件、イスラエルとEUで予想される承認の規制経路、商業機会、ワクチンの開発に必要な財政的コミットメントを調査した結果、プロジェクトの継続中止となった。
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1719406/000155837022004972/tmb-20220331x424b3.htm?utm_source=chatgpt.com#Item7ManagementsDiscussionandAnalysisofF

これはBriLife が単なる生ワクチンではなく、複製可能な組換えVSVベクター生ワクチンという、安全管理が特に厳しく求められるタイプだったため。
同系統の例にはエボラワクチン rVSV-ZEBOV がある。

SEC登録書を読むと、NRxが累積赤字 1.83億ドルで、毎年巨額損失を出しており、製品もなく、資金繰りが悪化しているところに新型コロナワクチン開発話が舞い込むという、Modernaと非常によく似たパターンなのがわかる。

しかも、NRxはやりたがっている風がなく、イスラエルに声を掛けられ、短期のお金欲しさに覚書までは交わしたが、危ない橋を渡り切る前に逃げた風なのが透けてみえる。所詮製薬会社は暖簾貸しだったのだろう。

しかも恐ろしいことが書かれていた。
https://jmedia.wiki/イスラエル生物学研究所(IIBR)%20/Israel_Institute_for_Biological_Research

「IIBRが研究を行う分野には、次のようなものがある。

  • 医療診断技術

  • 病原性疾患のメカニズム

  • ワクチンと医薬品

  • タンパク質と酵素の合成とエンジニアリング

  • プロセスバイオテクノロジー

  • 大気汚染リスク評価

  • 環境検出器とバイオセンサー

この研究所は、化学兵器や生物兵器の開発に関与している疑いが広く疑われている。また、研究所はそのような武器のためのワクチンと解毒剤を開発していると想定されている。確認を拒否しながら、イスラエルは攻撃的な生物兵器と化学兵器の能力を開発したと広く疑われており、イスラエルの諜報機関モサドは暗殺任務で生物兵器を使用したことが知られている。イスラエルは生物兵器禁止条約に署名していないし、化学兵器禁止条約に署名したが批准していない。[3]」

つまりワクチンをある特定の人種を殲滅させるためにも使えるということだろう。


最後に、上記の英国医師会(BMA)の報告書『Biotechnology, Weapons and Humanity』より、重要と思われる箇所のうち、Google booksでプレビュー出来た部分の和訳を紹介する。重要と思われる箇所は、私が太字にした。



p56〜66
遺伝子兵器の予測

1980年代の遺伝子兵器開発の可能性に関する報告[15,16,17]において、科学的データの頻繁な情報源は、1970年11月にMilitary Review誌に掲載されたカール・A・ラーソン(Carl A Larson)の論文だった。[18 ]※https://usa-anti-communist.com/pdf/Military_Review_November_1970_Complete.pdf
当時、 ラーソンはスウェーデンのルンド大学遺伝学研究所人類遺伝学科長だった。 その地位にあったため、彼の分析には一定の重みが与えられなければならなかった。また、その信頼性は、軍事界において『ミリタリー・レビュー』誌がカンザス州フォート・レブンワースにある米国陸軍指揮幕僚大学によって発行されていた事実によっても高められていた可能性が高い。

実際、ラーソンの論文は、無力化剤を含む新たな化学兵器の開発の可能性を主に扱っていた。化学兵器に対する個人差は以前から知られていたが、ラーソンは薬物に対する集団間の反応の違いについて既知の事実を再検討した。彼は、そのような集団間の違いの根拠が遺伝的なものであることを明確に認識していた。

「遺伝子変異による酵素不全の数十例が現在までに明らかになっている。こうした遺伝性疾患の研究には、異なる地理的地域におけるその有病率の調査も含まれている。」

それでも、全体的な印象としては、ラーソンは近い将来の実用的な可能性ではなく、将来の開発の可能性を指摘していたということた。問題は、ほぼ30年後、遺伝子兵器が実用的な可能性になったかどうかである。

1990年代まで、信頼できる科学者による公開文献において、現代のバイオテクノロジーを遺伝子兵器の構築に応用する可能性について詳細な検討がなされた形跡は見られない。その後1992年、広く読まれている専門誌『ディフェンス・ニュース』が、ある科学者の主張を報じた。その科学者は遺伝子工学によって以下が可能になると論じた:

「…異なる人々のDNAを識別し、特定の集団のみを殺す物質を付加できる…黒人と白人、東洋人とユダヤ人、スウェーデン人とフィンランド人の差異を判別し、[特定の]集団のみを殺す薬剤を開発できるだろう」

このように、脅威ははるかに現実的な命題になったように思われる。

このような議論は、1993年のストックホルム平和研究所年鑑の付録で最も詳しく述べられている。[20 ]付録の著者は、 スウェーデン国防研究所の所長であり、元スウェーデン軍の軍医総監であるボー・ライベック(Bo Rybeck)氏、ストックホルム大学神経化学・神経毒性学科長の タマス・バルトファイ(Tamas Bartfai)教授、そしてスウェーデン国防研究所の元研究上級ディレクターであるSJ・ルンディン(S J Lundin)博士である。付録のタイトルは 「バイオテクノロジーと遺伝子工学の発展の利点と脅威(Benefits and threats of developments in biotechnology and genetic engineering)」だが、著者の主な懸念は冒頭の2段落で明らかである。そこでは、新技術の大規模応用による潜在的な利点を指摘した後、次のように続けている:

「現代のバイオテクノロジーは医療と農業に革命をもたらしているが、政治的目的、生物兵器(BW)の 秘密生産と精製、そして将来的には大量虐殺に使用できる大量絶滅兵器の開発のために悪用される可能性がある。」

具体的には、これらの著名な著者の見解では、

「そのような兵器システムはまだ開発されていないが、科学技術の進歩の速度は極めて速いため、潜在的な悪用に対する早期警戒は正当化される。高度な生物兵器や毒素兵器、おそらく遺伝子兵器の開発、およびそのような兵器を製造するために使用され得る技術に関する噂や主張が存在する。」

次に、ヒトゲノム計画から得られた知識と遺伝的多様性に関する知識の誤用の可能性について特に言及されている。

これらの著者は、遺伝子兵器の製造における新しいバイオ テクノロジーの誤用の可能性を、新しい技術の潜在的な影響の一部として捉えていた。しかし、ここで彼らの議論の中心となる部分は、第6節の最後 のサブセクションに含まれており、そこで彼らは非常に直接的に 「『遺伝子兵器』は開発できるか?」と問うている。彼らの答えは、もし:

「...調査によって集団間の民族的遺伝的差異に関する十分なデータが得られれば、そのようなデータを用いて、細胞膜レベルで差異が存在する既知の受容体部位を攻撃する適切な微生物を標的化したり、ウイルスベクターによって細胞内のDNA配列を標的化したりすることが可能になるかもしれない...」

そして彼らは次のように指摘する:
「...標的細胞を選択的に殺傷する技術、特定のDNA配列を不活性化させる技術、選択した位置に新たな配列を挿入する技術などが、いくつかの医療療法、とりわけ遺伝子治療のために急速に開発されている...」

彼らは民族的差異が政治的境界線とうまく一致しないことを指摘し、 したがって「遺伝子兵器の使用者は、自らの集団と友好的な集団に関してリスクを負う必要があるかもしれない」と述べているが、これらの著者が遺伝子兵器の開発を重大なリスクと見なしていることは疑いようがない。

彼らの主張は三つの部分に分けることができる。ヒトゲノムプロジェクトがヒトDNA全体の配列決定において中心的な重要性を占めることから予想されるように、彼らはまず、ヒトゲノム機構(HUGO)の目的が(セクションII)以下にあると示唆している:

「...遺伝物質の組織と機能に関する知見を提供し、この作業の過程で生理学と医学を確固たる分子的基盤に据えること...」

したがって、私たちはゲノムの構造を知るだけでなく、ゲノムがどのように機能するかをますます理解するようになるだろう。明らかに、 そのような知識があれば、理論的には、良性または悪性の方法で、 そのメカニズムの作動に干渉することが可能であろう。

次に、彼らは人間集団間の明確な遺伝的差異を指摘し、次のように示唆している:

「…これらの遺伝的差異は多くの場合、十分に大きく安定しているため、自然発生的な選択的因子を用いたり、 意図した遺伝子マーカーに対して選択性を持つ生物や毒素を遺伝子工学的に改変したりすることで利用できる可能性がある…」

さらに、ゲノムの大部分はタンパク質をコードしておらず、遺伝子は現在機能が知られていない長いDNAによって分離されているように見えるため、著者らは次のように主張している:

「HUGOがすべてのタンパク質コード配列、さらにはすべての非タンパク質コード配列のデータを提供すると、明確に定義された遺伝的差異の数は、現在知られているものと比較して劇的に増加するだろう…」

著者らはまた、法科学におけるDNAフィンガープリンティングの利用には、特定の配列が単一個人に由来する確率の分析が必要であり、そのような研究により特定の集団に特徴的な配列を区別できる可能性があると指摘する。さらに、この研究は人口の主要地域における大規模な人間集団を対象に行われている。間もなく消滅する可能性のある500の集団から遺伝物質を収集・保存しようとする「ヒト多様性プロジェクト」も言及されており、これは明らかに増大するヒトの遺伝的多様性に関する知見を補完するであろう。第三に、そして最後に、著者らは次のように論じている:

「…多くの疾患は、たった一つの遺伝子の機能不全または欠損に起因しているように見える。こうした症例に対しては遺伝子治療が考案されており、これは適切な細胞や組織において生体内での機能性タンパク質産生を誘導する正しい遺伝子を導入することを意味する…」

さらに:

「…最新の遺伝子治療では、ウイルスベクター(さらには肺を介したリポソーム)によって遺伝子を導入する生体内方法が用いられている。したがって、遺伝子治療は効率的な生体内ベクター(オリゴヌクレオチドやリボザイムなどのいわゆるアンチセンスと呼ばれる有害物質を送達するために 悪用される可能性のあるウイルスベクター)の開発における主要な原動力となっている。」
※肺を介したリポソームとわざわざ言ってたんだし、新型コロナワクチンでバイオハザードを起こし、非接種者も呼吸から遺伝子改変させるつもりなのかもね。

要するに、グループ間に特徴的なDNA配列があり、これらが有害な結果をもたらすことが知られている方法で標的にできる場合、遺伝子兵器は可能である。理論上の兵器が実用的なシステムに 変換される可能性、特にどのくらいの期間でそうなるかは明言されていないが、理論的な可能性はさらなる分析に値すると思われる。議論の各側面について順に検討する。


ヒトゲノムプロジェクト

ヒトゲノム計画は1990年に正式に開始され、全ヒト遺伝子を解明し研究に供する国際的試みである。少なくとも18カ国がゲノム研究プロジェクトを設立し、50カ国から約1,000名がヒトゲノム機構のメンバーとして国際協力を調整している。その他多数の「モデル生物」のゲノムも調査対象となっている。これらは大腸菌から実験用マウスに至るまで多岐にわたる。

本プロジェクトは、遺伝子マップ、物理マップ、そして最終的に完全な塩基配列を決定する三段階プログラムとして設計された。1998年4月までに約6,000個の遺伝子が特定の染色体に割り当てられ、数万の遺伝子断片が同定され、染色体マップ上の位置付けが進められていた。物理マッピングの目的は、各染色体上で10万塩基ごとにマーカーを確立することである。これには約3万個のマーカーが必要となる。1997年夏時点で、最も完成度の高いマップには約8,000のランドマークが配置されていた。1996年末の『サイエンス』誌の記事は次のように述べている:

「生物のゲノム記述の中核をなすのは、その全遺伝子の配列と位置に関する包括的なカタログである。現在、完全なゲノム配列が決定された生物(141種のウイルス、51種の細胞小器官、2種の真正細菌、1種の古細菌、1種の真核生物(酵母Saccharomyces cerevisiae)を含む)については遺伝子マップが利用可能である...」

この記事には、様々な遺伝子の位置を示すヒト染色体の図解マップが添付されており、ヒトゲノムプロジェクトの最終的な成果が構造的にどのようなものになるかを示していた。1998年4月までにヒトゲノムの約5%が配列決定されていたが、自動配列決定の開発において大きな進歩が遂げられており、2005年のプロジェクト完了期限は達成されるという広範な確信があるように見えた。[23]

1996年、エリック・ランダー(Eric Lander)は、そのアクセスから何が続くべきかを問うた。彼は、ヒトゲノム計画は、前世紀の化学者による周期表の発見と確立の今世紀版として行われるべきだと主張した。[24]

「ヒトゲノム計画は、100個の元素ではなく10万個の遺伝子からなる 生物学の周期表を作成することを目指している。電子価を反映する長方形ではなく、ヒト遺伝子間の祖先的および機能的類似性を示す樹形構造である。」

その後、彼は2005年以降の次の研究段階に向けて10の目標(表4.2) を示し、要約すると「今後の課題は、構造ゲノミクスの時代に作成された周期表を、来たる機能ゲノミクスの時代のためのツールに変えること」であると示唆した。ランダーは、 この課題にははるかに洗練されたツールが必要になると予測したが、現在の研究のレビューから今後の道筋を見極めることは難しくない。[25]

表4.2:2005年以降のヒトゲノム計画の目標*

1. ヒトおよびマウスDNAのマルチメガベース領域の日常的な再配列決定。

2. ヒト遺伝子におけるすべての共通変異の体系的な同定。

3. 他の生物からの迅速なde novo配列決定。

4. すべての遺伝子発現の同時モニタリング。

5. 細胞回路を操作するための汎用ツール。

6. すべてのタンパク質のレベルと修飾状態のモニタリング。

7. タンパク質相互作用の体系的なカタログ。

8. すべての基本的なタンパク質形状の同定。

9. 倫理的、法的、および社会的問題への関心の高まり。

10. 公衆教育。

*[26]より


ヒトの遺伝的多様性

社会人類学者と生物人類学者は長年、異なる人種という概念で論じることは単純化されすぎているだけでなく危険であると主張してきた。ヒトゲノム計画は、私たちの23対の染色体それぞれに沿って一連の遺伝子が配置されており、特定の遺伝子座にある各遺伝子は異なる形態(対立遺伝子)で存在し得ることを確認した。今世紀初頭に発見されたよく知られたABO血液型は、輸血における重要性から徹底的に研究されてきた。[29 ]決定遺伝子の対立遺伝子が2つ以上存在するため、ABOシステムは遺伝的多型の一例である。個人の血液型は遺伝子型から比較的単純に決定され、異なる集団間で対立遺伝子の頻度にかなりの差異が生じることがある。[30 ]人種や民族性を簡略化表現として用いる場合もあるかもしれないが、ヒト種の基本単位は人種ではない。重要な点は次の通りである:[31]

「...集団は、保有する同一対立遺伝子の頻度において互いに異なり、この特性を利用して人類集団を遺伝的類似性によって分類できる。人類種における形態的差異と同様に、これらの分類は極端な例を対比させると一般的に明白である...」[強調追加]

人種は実在せず、地球上に拡散する過程で生じた微小進化による対立遺伝子頻度の変化勾配に重ねられた社会的カテゴリーに過ぎない。[32 ]このような変化勾配は、集団間のわずかな遺伝的構成の違いや、異なる環境条件下で生活する集団の地域的適応によって生じる。よく知られた例として、西アフリカの人口集団に見られる鎌状赤血球貧血の高頻度によるマラリアへの適応が挙げられる。[33]

また、ヒト種における変異の大部分は集団間ではなく集団内に存在することも明らかである:[34]
「…例えばノルウェー人だけが地球上に残るような壊滅的事件が発生した場合でも、人類の全遺伝的変異の約86%が彼らによって保存されるであろう…」
※つまり誰かさん達だけ生き残っても遺伝子多型はそれなりには保存されると、彼らなら考えるのかもね。

ヒト科の近縁種は数多く絶滅しており、現代のヒトはチンパンジーやゴリラほどの遺伝的多様性を有していない。この多様性の欠如に対する一つの説明として、我々はすべて、比較的少数の種創始者集団に由来している可能性がある:[35]

「...我々の種における現在の低い遺伝的多様性の水準は、解剖学的に現代的なホモ・サピエンスである我々の集団が出現した約20万年前に遡る可能性が高い」

経過した時間が短いことを考慮すると、様々な集団間の分化レベルはかなり低いものの、全く感知できないほどではない。これは、少数の異なる「マーカー」対立遺伝子を比較することで、人類集団を依然として区別できる可能性があることを意味する。[36,37]

SIPRI付録の著者らは、ヒトゲノムの非コード領域、特に遺伝子指紋法における研究が、集団間の識別精度を高める上で極めて重要であると示唆した。遺伝子指紋法は1980年代半ばに起源を持ち、非コードDNAに超可変領域が存在することが発見され、後にミニサテライトと命名された。複製時の誤りから生じたこうしたミニサテライトは多数存在し、ヌクレオチドがタンデムに反復されていた。反復回数は個人間で大きく異なり、変異部位も多数存在するため、個人の特徴付けが可能となった。個人間の変異パターンは特定の集団に特徴的であり、集団ごとに異なる。ライベックら共同著者の予測が正しかったことを示す証拠が蓄積しつつある。最近の詳述された報告は次のように結論づけている:[39]

「我々は、アフリカ系アメリカ人、ヨーロッパ系アメリカ人、ヒスパニック系アメリカ人において信頼性の高い民族帰属推定(EAE)を可能とする二形性マイクロサテライト遺伝子マーカー群を特定できることを実証した...同様のマーカー群は、米国に広く分布する他の集団の識別にも開発可能である...」

これらの知見は、異なる集団間で大きな頻度差を示す集団特異的対立遺伝子を用いたことに基づく。ほとんどの対立遺伝子は「[高変異性マイクロサテライト、2-6塩基対(bp)の繰り返し単位からなる短鎖タンデム配列]」であった。著者らは本研究で1,000loci未満を調査した。米国国立研究評議会DNA法科学委員会が1996年に指摘したように:[40]

「最も有望な新技術の一つは、短鎖タンデム反復配列(STR)を含む遺伝子座の増幅を伴う。STRは染色体全体に膨大な数で散在しているため、法科学用途向けに新たな遺伝子座を発見・検証する可能性はほぼ無限大である...」

これは、今後の研究でさらに多くの集団固有の対立遺伝子が発見されることを示唆している。少数のマーカー対立遺伝子によって異なる集団を区別できる場合、対立遺伝子の異なる組み合わせを標的とすべきかという問題が生じる。


遺伝子治療

生物兵器禁止条約(BTWC)第4回検討会議に向けた新たな科学技術動向に関する背景文書におけるスウェーデンの寄稿は次のように述べている:[41]

「...遺伝子治療は未だ発展途上段階にあるが、がん細胞への遺伝子導入や遺伝子機能が欠損した細胞への導入という文脈で議論されてきた。いずれの場合も、依然として多くの課題が残されている。しかし、第二世代のウイルス性および非ウイルス性ベクターは既に開発が進められている...」

がん治療や先天性代謝異常の矯正に向けた遺伝子治療開発の重要な医学的意義は広く認知されており、この分野での新たな研究が今後も継続すると予想される。現在の多くの困難にもかかわらず、遺伝子治療が次世紀において実用的な応用を拡大していく可能性は極めて高い。確かに、挿入された物質の正確な位置決定と安定発現の問題は、今後も集中的な研究対象となるだろう。* 最近の調査が結論づけたように:[45]

「...神経芽腫や黒色腫などの一部の悪性腫瘍に対する遺伝子ベースの免疫療法は、今後数年のうちに、疾患の進行を遅らせ、既存の腫瘍を退縮させる効果が確信をもって示される可能性が高い...」

もちろん、こうした成功は技術の応用拡大に向けた取り組みを促進するだろう。一つの可能性として以下のような手法が報告されている:[46]

「...HIV感染細胞内でのみ発現する『毒性遺伝子』を導入する方法である。これは、HIVウイルスが細胞内に存在する場合にのみ毒性遺伝子の発現を活性化できる毒性遺伝子プロモーターを付加することで達成できる...」
※あれ?SARS-CoV-2にHIVの配列があるとインドの撤回させられたプレプリント論文に書いてあったような?2段階で殺しに来てる?

この提案は明らかに正当な医療目的で行われているが、このような手法が誤用される可能性は容易に想像できる。

遺伝子兵器:現実か虚構か?

SIPRI付録で重要視された要因を簡潔に検討した結果、二つの明らかな結論が導かれる。第一に、遺伝子戦争は現時点ではおそらく現実的な可能性ではないものの、英国が1996年の生物兵器禁止条約(BTWC)第4回検討会議向け背景文書で主張した以下の見解は極めて妥当である:

「…こうした遺伝子研究から得られた情報が、特定の民族・人種集団を標的とした兵器の設計に利用される可能性を排除できない…」



この先は読めなかったためここで終わりです。
イギリスは良いことも悪いことも流石に速い国ですね…。


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