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こんなにコン・リーがエロい映画だと知っていたらもっと早く観ていたのに!「菊豆(チュイトウ)」

「紅いコーリャン」で鮮烈な監督デビューを飾ったチャン・イーモウ監督が「紅いコーリャン」のコン・リーを主演にした1990年製作の監督第3作です。公開当時から予告編を観てはなんか真面目そうな印象で観なくていいかなとスルーしてきましたが、リマスター版が公開されたのでやっと劇場で観ました。こんなにエロい映画だと知っていたら公開当時に観に行ったのに!

コン・リーはデビュー当時、中国の百恵ちゃんと紹介されていたのは黒歴史か。

物語は

染物工場を営む老人の金山に嫁いだ菊豆は種無しの金山に子どもが出来ないことを責められ毎夜、サディスティックな金山の欲望のはけ口にされていた。
金山は菊豆の前にも二人の妻を殺していて、菊豆もそのせっかんが辛すぎて、金山のおいで養子の天青にいっそのこと殺してくれとお願いするほどに追い込まれていた。
金山の出かけているすきに二人は結ばれ、菊豆は妊娠する。金山は初めての子の天白と名付けて浮かれるが、脳卒中を起こし半身不随に。
そんな金山を尻目に菊豆と天青は人目のしのびながら夫婦のようなときを過ごす。しかし、菊豆が再び妊娠し…

当時25歳のコン・リーがエロ過ぎる!

コン・リー渾身の演技だけど、なぜか評価が低い作品

チャン・イ―モウ監督の「紅いコーリャン」でデビューし、2作目の「ハイジャック」、そして本作と3作続けての出演でまさに初期のチャン・イ―モウ作品のミューズともいうべき女優でしたが山口百恵に似た雰囲気で、当時、中国でも日本でも「中国の百恵ちゃん」という触れ込みでした。

この作品ではサディスト老人に嫁いで折檻されまくり、その養子の天青が自分のことを覗き見ているのを知って、ワザと傷だらけの身体をさらけ出し、40歳くらいでたぶん童貞の天青をコロッと自分の味方につけます。
そこから妊娠して金山をよろこばせ、その陰で天青と逢瀬を重ねる二人はじじいが脳卒中で半身不随になるといよいよおおっぴらになります。
二人目を妊娠してあせった菊豆と天青は堕胎しようとあれこれ試みるも上手くいかず駆け落ちを考えていたところに、悪魔的な存在に成長した息子の天白がじじいを染料の水溜に落として、その死に様を見て大笑いします。
天白のヤバそうな感じはたぶん「オーメン」のダミアンを意識していると思われます。

コン・リーがとにかくエロい!

エロいと言ってもコン・リーの全裸が見えたりするわけではないですが、日本で言うなら増村保造監督、若尾文子主演の谷崎潤一郎原作の映画群のように、見せないけど見たような気にさせる編集テクニックが凄いのです。
とはいえ金太郎みたいな下着姿のコン・リーの乳首の形はくっきりわかるくらいには直接的なエロさもあります。
よくもまあ中国でこんなにエロいし因業な男女のお話が映画化出来たなと思いますが、日本との合作で徳間書店が出資していたりします。
1990年の作品ということは日本ではバブルのさなかであり、ミニシアターブームの頃。こういった作品を観るとバブルも悪くなかったのかも。

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