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【独白】『送っていった』という23日間の嘘。安達結希さん殺害、父親逮捕に寄せて

今日、私の心はこれまでにないほど濁っています。 ニュース速報のテロップに流れた「父親、殺害も認める供述」の文字。その瞬間、喉の奥が引き攣るような、冷たい嫌悪感が全身を駆け抜けました。

11歳の結希さんが行方不明になってから、遺体で発見され、そして父親が逮捕されるまでの23日間。 Instagramでは日々、前向きな言葉を紡いでいますが、この事件だけは、そうした「光」の言葉だけでは到底処理しきれません。私にとってnoteは、こうした社会の暗部を自分なりの見解で噛み砕き、波立つ心を整えるための場所です。

だからこそ、あえて書かなければならないと感じています。 「送り届けた」という嘘を23日間もつき通した、父親の仮面の下にある深淵について。


■ 『間違いありません』という言葉の重さ:23日間、嘘を突き通した男の異様な日常

「私のやったことに間違いありません」 逮捕された安達優季容疑者は、そう供述しているといいます。

私が戦慄したのは、その殺意そのものよりも、彼が過ごした「空白の23日間」の密度です。3月23日の朝、車で結希さんを運び、山林に遺棄した後、彼は警察に「学校へ送り届けた」と語りました。

想像してみてください。 捜索が続き、ボランティアや警察が必死に結希さんを探している間、彼はどんな顔で朝食を食べ、どんな顔で「心配する父親」を演じていたのでしょうか。もし私がその捜索の現場にいたとしたら。彼の隣で、彼の嘘を信じて山を歩いていたとしたら。

これほどまでに長く、完璧に「善意の父親」という虚像を維持できる心理的異常性。そこにあるのは、単なるパニックではなく、自分という存在を社会から切り離して管理できる、冷徹なまでの自己保身です。

■ なぜ『外傷』はなかったのか。物理的暴力ではない『静かなる死』の仮説

当初の報道では「目立った外傷はない」とされていました。 刃物による傷も、打撲の痕もない。それは一見、暴力が存在しなかったかのような錯覚を抱かせます。しかし、殺害を認めた今、その「外傷のなさ」こそが、かえって恐ろしい意味を持ち始めます。

抵抗の痕がないということは、結希さんが父親に対して絶対的な無力、あるいは絶対的な信頼を抱いていた証ではないでしょうか。 激しい殴打ではなく、呼吸を止める、あるいは抗えない方法での殺害。 それは、身体的な破壊というよりも、魂の尊厳を静かに、しかし暴力的に奪い取る行為です。外傷なき死。その裏に隠された「密室の絶望」を思うと、呼吸が苦しくなります。

■ 私の葛藤:『学校に送る』という愛情の行為が、カモフラージュに使われた皮肉

「学校へ送り届ける」という行為は、親が子供に向ける日常的な愛情のパッケージです。 その最も安全であるはずの時間が、殺害の隠蔽に使われた。これほど残酷な裏切りがあるでしょうか。

私は自問自答します。 もし、結希さんが学校に現れなかったその日、誰かが「学校で見かけなかった」という事実以上に、彼の「家庭の空気」に踏み込む勇気を持っていたら。 「送り届けた」という父親の言葉を、一瞬でも疑う仕組みが社会にあったら。

私たちは「家族だから」「父親だから」という聖域を信じすぎているのかもしれません。その信仰心が、結果として結希さんの叫びを23日間も土の下に閉じ込めてしまったのではないか。その加担の意識から、私は逃げることができません。

■ 沈黙の23日間を救えたはずの『第三者の目』

再婚家庭であるとか、ステップファミリーであるといった属性に原因を求めるのは簡単です。 しかし、本質的な問題はそこではありません。 現代の「密室育児」が生み出す、家族という名のブラックボックス。一度扉が閉まれば、その中で何が起きているか、隣人さえも知る由がない。

私たちは、どこで境界線を引くべきだったのでしょうか。 「プライバシー」という名の不干渉が、結果として一人の少年の命を孤立させたのだとしたら、その代償はあまりにも大きすぎます。


結びに:結希さんが最期に見た景色を想像して

11歳の少年が、父と信じていた男に連れられ、見慣れない山林で命を落とす。 その最期、彼は何を思ったのでしょうか。 彼が遺した「84」のトレーナーは、山の中でどんなに冷たかったことでしょう。

私たちは今日から、子供たちの「小さな沈黙」にどう向き合うべきか。 「隣の家は幸せそうだ」という思い込みを一度捨て、微かな違和感に手を伸ばす勇気を持てるか。

あなたの隣にある「平穏な日常」は、本当に本物ですか? その仮面の下に、誰も気づかない叫びが隠されていないと言い切れますか。

この記事を書き終えても、私の心はまだ整いそうにありません。 皆さんは、この「23日間の嘘」をどう受け止めましたか。 重い問いですが、コメント欄で皆さんの声を聴かせてください。共に考えることでしか、私たちはこの濁りから抜け出すことはできないのだと思います。

最後まで私の独白に付き合っていただき、ありがとうございました。

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