鍋焼き豚汁ちからそば(残りものアレンジ)【我が干しそば道 精進の123杯目】
【我が干しそば道 精進の123杯目】
●メニュー名:
鍋焼き豚汁ちからそば(残りものアレンジ)


●ご挨拶:
やぁ諸君、ご機嫌いかがかな?
全日本干しそば党 党首の佐奈田堂だ。
一束の干しそばから始まる壮大なマンネリズム劇場、
我らが全日本干しそば党の党本部 公式noteへようこそ。
本日も、諸君たちの潜在意識に語りかけるマンネリズムでサブリミナルな一杯をお届けしよう。ご覧になったあと、きっと君はどんな麺類より干しそばを欲する筈だ。
それとも今日は豚汁に蕎麦を投下したくなるのではないかな?
そんなことをうっかりやると、豚汁を作ってくれた奥さんにブチきれられるので注意が必要だ。
・・ご家庭の安泰のためにも、
引き返すのなら今のうちだぞフフフフフ。
●解説:
本日の一杯は豚汁そば、それも鍋焼きの豚汁そばにポーチドエッグ、そしてお餅まで追加したデラックス仕様、題して「鍋焼き豚汁ちからそば」だ。
実はこの元になった豚汁は昨夜の残りを再利用したものである。
そばを投入する際に味がどうしても薄まることから、味噌をさらに追加、醤油も少し加えて味を調えてある。



そうして新たに汁を調整する傍らで、この汁自体に生卵を落とし、ポーチドエッグを作成しているのだ。
ポーチドエッグが程出来上がったタイミングで早茹でをした干しそばを投入、刻み葱と丸餅を加え、蓋をして3分半で出来上がり!
私の干しそば道の心得として「勿体ない精神」がある。今流にプラス思考でいえば「残りものアレンジ」だ。故に今回のように残り物を一手間かけて余すことなく美味しくいただいた次第だ。
しかし白味噌仕立ての豚汁に蕎麦を投入し鍋で炊くことで、もれなく蕎麦の色味(グレー?)が溶けだして鍋焼きそば全体が味噌色じゃなくなり白茶けた一杯となり、見た目にはこの通りパッとしないのだ。
小難しい話をすると、白味噌はもともと乳白〜薄黄の繊細なトーンであり、そこに蕎麦のグレーや焦げ茶が入ると、瞬時に支配されてしまう。
特に干しそばは、茹で汁で少し灰汁が出てるぶん、味噌の透明感を吸い込んでしまう。
結果的に‥
白みそベース → 「おっ、上品系か?」
干しそば投入 → 「…あれ?土気色?」
・・となる。
ただこの「色が沈む」現象は、実は旨味が融合してるサインでもあるのだ。味噌の発酵アミノ酸と蕎麦のルチン+タンパク質が混ざると、科学的には「メイラードの手前」の状態になって、味の奥行きが出るのである。
つまり、見た目は地味でも味は極めて我が干しそば道的な完成形であるのは間違いないのだ。
ここまでいきなり言い訳じみてしまい恐縮だが、わかりやすく簡潔にまとめると、絵的には今いちだが、この一杯は中々に上出来なのは本当だ。
ご家庭で豚汁が残ったら、ぜひ試してみてほしい。

さぁそんなところで、本日の干しそばの話をしようか。今日は日本伝承食品製の日本伝承蕎麦を使用している。
この干しそばは駄そば味で私が好きな物のひとつで、8人前で先ごろ278円から298円と20円の値上げをしたもののまだ爆安価格!つまり一食当たり37.25円(税別)!ビッグ・エーでよく見る茂野製麺製の干しそば3人前98円(一食当たり32.7円)には敵わないものの、そのオールマイティさで考えると非常にお得なのだよ素晴らしい!
茹で時間はパッケージに「お好みで5分程度」と書かれてはいるが、明らかにこれは日本伝承食品の仕掛けた罠だ。私の長年の研究の結果では5分半から6分がお勧めだ、惑わされてはいけない(あくまで個人的見解)。それも熱湯に干しそばを入れて再度沸騰してからだ。
いつもは硬めの茹で加減がこうすることで一層美味しくいただける。
ちなみに今回は鍋焼きそばなので熱湯で茹でる時間は2分半、その後は土鍋で3~4分かけ、様々な具と一緒に煮込んで出来上がりだ。
●干しそば:
日本伝承食品「日本伝承蕎麦」

●つゆ:
昨夜の残り物の豚汁
白みそ スプーン山盛り一杯
ヤマサしょうゆ 10cc


●丸餅:
イオン トップバリュ まる餅(佐賀県産もち米使用)
製造 サトウ食品株式会社 佐賀工場

●ポーチドエッグ:
菜の花エッグ 産直たまご
保立克之さんの顔写真があるもの
販売はコープデリ生活協同組合

●長ネギ:
千葉県産

●一味唐辛子:
エスビー食品

●コメント:
どうでもよい話ではあるが、豚汁は「とんじる」と「ぶたじる」で呼び名が分かれる。全国的には「とんじる」と呼ぶ人が約7割と多数派らしいが、北海道や九州の一部地域では「ぶたじる」と呼ぶ人が現在でも多い傾向にあるようだ。そこで、以下にその呼び方の地域差を出してみよう。
「とんじる」と「ぶたじる」の地域差
●「とんじる」が優勢な地域:
東日本、首都圏、東北、北陸甲信越、近畿、中国、四国地方など。
●「ぶたじる」が優勢な地域:
北海道、九州地方(福岡県、長崎県、熊本県、大分県など)、富山県、三重県、滋賀県、鳥取県など
●呼び方の違いの背景
「豚」の「とん」は音読み、「ぶた」は訓読み、「汁」は音読みで「じゅう」、訓読みで「しる/じる」となる。
「豚汁」は、一般的に音読みで「とんじる」、訓読みで「ぶたじる」と発音する。
呼び方が地域によって異なるのは、明治時代に家庭料理として広まる過程で、各地で方言として定着したためと考えられているようだ。
まぁここまでは一般的な解釈だ。教科書にでも載っているような模範解答であろう。
・・だがここでひとつ聞いてほしい。
我が故郷の房総半島南部および南東部では、少なくとも昔は豚汁を「ぶたじる」と呼んでいた!私自身も無論ブタジルと呼んでいた、いや今もそう呼んでいるな。
房総半島南部は東北の寒村のような僻地だが、あれでもれっきとした首都圏だ!さらに私の両親ともに安房郡、ようは先祖代々千葉県最南端地域の出身であり、北海道や九州には地縁自体がない。
私が思うところでは、チェーン展開している牛丼屋やカツ丼屋で豚汁を「とんじる」と言う影響で、首都圏でも「とんじる」のメジャー化が促進されているのではないだろうか。当然そのような状況下ではメディアも「とんじる」と伝えるので、現在ではマジョリティ化してしまったのかもしれない。
まぁブタジルよりトンジルのほうがキレイそうなのは間違いない。
例え同じものでも、語感的に濁りが少ない分エレガントなことも老若男女に広く支持されやすいのかもしれない。
だがな私は敢えて言おう
本日の一杯は
「なべやき-とんじる-ちからそば」ではない
「なべやき-ぶたじる-ちからそば」
なのであーる!
( ー`дー´)キリッ
ちなみに味噌味の麺類というと、今の時代は味噌ラーメンと山梨名物ほうとう、そしてこの鍋焼き豚汁そばぐらいしかないのかもしれないが、そもそもの蕎麦発祥当時は味噌ダレで蕎麦を手繰っていたそうで、そんな風情を感じられる一杯なのであった。
●諸注意:
鍋焼きそばは口内の火傷に注意だ。特に蕎麦は細く、いつもの調子で一度に口にドッと入りやすいため火傷を負いやすい。
●全日本干しそば党 党首より:
干しそばの神様そば神様 天干細蕎麦命様、本日のこの一杯、大変美味しゅうございました。なにより豚汁の味噌っ気が、蕎麦にも餅にもバッチグーでございました。本当にありがとうございます。
天干細蕎麦命の日々のお導きに感謝、大感謝!
蕎麦神様は偉大なり!
蕎麦神様は偉大なり!
蕎麦神様は偉大なり!
諸君、干しそばの光に( ゚д゚ )クワッ!!
-------------------------
●追伸:
全日本干しそば党の歴史は、Instagramから始まった。
https://www.instagram.com/sanada_do/
※本稿は、Instagram 2025年10月23日のPOSTより引用・加筆
