ChatGPT・Gemini・Copilot、無料で全部入れなくていい——選ぶ基準は「あなたが普段いる場所」です
ChatGPT、Gemini、Copilot。名前は聞くけど中身の違いは分からないまま、とりあえず全部インストールして、結局どれも中途半端に使っている——けっこう多いと思います。私の結論を先に言ってしまいます。
無料で全部持つ必要はありません。1本、決めればいい。 その1本の選び方も単純で、「あなたが普段いちばん時間を使っている場所」に寄せるだけです。
なぜそうなるか。この3つ、名前こそ同じ「AIチャット」ですが、性格がはっきり違うからです。今日はそこだけ、深く話します。回数の細かい比較表は作りません(そもそも、もう作れないんです。この話は後半で)。
数値・モデル名は2026年7月時点の各出典(多くは日本語の二次メディア)に基づきます。特に無料枠のモデル名と回数は改定がとても速いので、実際に使う前に各公式の最新表示を確認してください。
3つは「性格」が違う。まず、中身の系統で2つに割れる

最初に、いちばん役に立つ見方を渡します。3つを横一列に並べるのではなく、「中身(エンジン)の系統」で2グループに割ると、一気に整理がつきます。
ChatGPTはOpenAIの純正。
Copilotは、そのOpenAIのエンジン(GPT系)を借りて動いています(DX/AI研究所 — Copilot無料版でできること)。
つまりChatGPTとCopilotは、中身がかなり近い親戚です。一方でGeminiだけはGoogleの純正エンジンで、系統がまるっきり違う。ここを押さえると、「なんとなく3つ試す」がいかに遠回りか見えてきます。
中身の近い2つを両方抱えても、得るものは少ないんです。
そのうえで、3つの性格を一言ずつ。ChatGPTは「万能の基準点」。日本語の自然さと汎用性のバランスがよく、使い方の解説もネットに山ほどある。
困ったらここに戻ればいい、という安心感があります(aismiley — ChatGPT無料版の制限)。Geminiは「調べもの係」。
Google検索やGmail・Docsとの距離が近く、無料でも画像生成やDeep Research(調査レポート)といった"調べる"周辺機能につながります(AI PICKS — Gemini無料版の制限まとめ)。
Copilotは「Windowsの内蔵アシスタント」。
Windowsに最初から入っていて導入ゼロ、Bingの最新検索とOfficeファイルのPDF/Word要約に強い(ディジタルグロースアカデミア — Copilot無料版でできること)。
性格が違う、というのはこういうことです。優劣ではなく、住んでいる場所が違う。
で、私はどれ?——「普段いる場所」で選ぶと、迷いが消える
早見表を眺めるより、自分の生活を1秒思い出すほうが早いです。あなたが平日いちばん開いているのは、どのアプリですか。
特にこだわりがない、まず1本だけ決めたい。なら、素直にChatGPTです。 万能の基準点というのは伊達じゃなくて、最初の1本として外しにくい。使い方に詰まっても、検索すれば先人の答えが必ず出てきます。ここから始めて不満が出たら、そのとき乗り換えを考えればいい。
GmailとGoogleドキュメントで一日が回っているなら、最初からGeminiでいい。 メールの下書き、資料の要約、ちょっとした調べもの——あなたのデータと作業がすでにGoogleの中にあるなら、そこに住んでいるAIを使うのが一番ラクです。
無料の画像生成の枚数も3つの中では多めなので、軽く絵がほしいときも便利です(AI PICKS(同上))。
ただし画像生成そのものを本気でやるなら別記事に譲ります(後述)。
仕事がWindows+Officeで固まっているなら、Copilotを主に。 すでに入っているものを使わない手はありません。ここで正直に、損得の話を一つ。ChatGPTとCopilotは中身が近い親戚だと言いました。
だからWindowsで仕事する人が、ChatGPTとCopilotを両方入れる意味は薄い。 実質ChatGPTに近いものが、あなたのPCにもう入っているんです。
まずCopilotで足りるか試して、物足りなければChatGPTを足す——この順番のほうが、頭の中がすっきりします。
ここにアフィリンクを貼れる無料チャットは、正直ほとんどありません(主要3社は個人向けの紹介報酬をほぼ用意していない)。だからこそ遠慮なく言えます。3つ入れて満足するのが一番もったいない。1本を使い倒すほうが、確実に上手くなります。
ただし1点だけ、Copilotの無料には仕事上の落とし穴があるので、次で触れておきます。
「無料で何回使える?」は、もう固定の数字で言えなくなりました
ここが今日いちばん新しい話です。少し前まで、この手の記事には「無料は1日◯回まで」という数字がずらっと並んでいました。今その数字を鵜呑みにすると、たぶん外します。
2026年に入って、ChatGPTもGeminiも「1日◯回」という固定上限をやめ、「5時間ごとにリセット+週ごとの上限」という変動制へ移りつつあります(AI総合研究所 — Geminiの回数制限 / ChatGPTまとめ — 無料プランで使えるモデル)。
しかも各社、固定の回数をはっきり公表しなくなってきている。ChatGPTでいえば、高性能モデルは5時間あたり10メッセージ前後が目安で、超えると軽いモデルに自動で切り替わる、くらいの"目安"しか出てきません。
だから、正しい付き合い方はこうです。細かい回数を覚えるのをやめて、画面の残り表示を見る。 上限に当たったら、軽いモデルに落ちるか、数時間待てば戻る。それだけ知っていれば、無料でも日常使いは十分に回ります。
数字を追いかける記事に時間を使うより、実際に触って自分の使い方で足りるか見るほうが、ずっと早いです。
そしてもう一つ、流れとして頭の隅に置いてほしいのが、無料枠は全体的に「縮む方向」だということ。
ChatGPTは日本でも2026年6月から無料・入門プランに広告が入り始めました(Impress Watch — ChatGPT日本で広告表示開始。
この広告の話は前の記事「無料AIツール完全ガイド」で詳しく書いたので、ここでは"代償の一例"に留めます)。
Copilotも、2026年4月から大きな組織(2,000席以上)ではライセンス無しのユーザーがOfficeアプリ内でCopilotを使えなくなる変更が入りました(AI総合研究所 — Copilot Chat無料利用が制限へ)。
これは会社で使う人向けの話で、個人の無料Web版とは別レイヤーですが、"タダで使える範囲は広がるより狭まっている"空気は本物です。
ついでにCopilotの無料の急所を一つ。無料版は、WordやExcel、PowerPointの「中」で直接AIを動かせません。 ブラウザで作ってコピペ、というひと手間が要る。
アプリの中で直に使いたいなら有料(月3,148円〜)が必要です(DX/AI研究所(同上))。
「Officeに強い」は本当ですが、"文書の要約や下書き"までが無料の主戦場、と割り切っておくと期待がズレません。
1本主義か、使い分けか——私の答え

結論。多くの人は、1本で十分です。 上で選んだ「普段いる場所」の1本を、まず使い倒してください。中途半端に3つ触るより、1つを深く知るほうが、確実に仕事が速くなります。
使い分けを勧めるのは、性格の違う2本を組み合わせるときだけ。たとえば「日常の文章はChatGPT、ガッツリ調べものはGemini」のように、系統が違う2つを役割で分けるなら意味があります。
逆に、中身の近いChatGPTとCopilotを両方——これはあまり勧めません。似た道具を2つ持っても、引き出しは増えないので。
なお、画像生成を"本気で"やりたい人は、チャットのおまけ機能で消耗しないでください。
無料の画像生成AIは「商用OKの落とし穴」も含めて別の記事にまとめてあるので、そちらを読んだほうが早いです。
無料枠も回数も、来月にはしれっと変わっている世界です。この研究所では次に、「無料の3強だけで、実際に一週間の仕事を回してみたら本当に足りるのか」を、数字ではなく使い勝手の目線で検証してみようと思っています。結果が気になる方は、フォローして待っていてください。
役に立ちそうなら、また覗きにきてくれると嬉しいです。
