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葬送のフリーレンに学ぶ人生論 アニメ11話(後編)

世はアニメ戦国時代。週60本以上が放映される中、厳選作品のみを何度も見直し、感想を綴る「ゆっくり視聴」がお気に入りだ。

特に葬送のフリーレンは、もっと早く出会っていたら人生を変えたと思える程だ。

引用の太字は人生論や重要なセリフ等、通常はツッコミ他。コメント歓迎。

過去の記事は以下のマガジンに掲載中。

今回は11話「北側諸国の冬」の後編。通常より1500字近く長いが、フリーレンとクラフトの対話は非常に大事なので、ほぼ残す事にした。

置いてっていいですか?

シュタルクが寒さで意識を失いかける。

フェルン シュタルク様、起きて下さい。寝たら死にますよ。
シュタルク ジャンボベリースペシャルって、こんなに小さかったっけ?
フェルン 知りませんよ、そんな事。

強風で魔法で飛ばすこともできず、仕方なくフェルンが担ぐ。

フェルン 重い。なんでこの人、こんなに重いんですか。
シュタルク いいにおい。
フェルン 置いていっていいですか。

後ほどフリーレンを担ぐ時との、対応の差よw
吹雪の中、80年前にあった避難小屋を目指す。

小屋の中には変態が

避難小屋に着くと、中から声がする。

クラフト ふんっふんっふんっふんっ!
フェルン なんだか人の気配がしますね。先客がいるのでしょうか。

ドアを開けると、上半身裸の男がスクワット中。

クラフト いい!いいぞ!温まってきた~!ふんっふんっふんっふんっ!…ふんっ、ふんっ…。

声が小さくなるクラフトw

フリーレンが「おじゃまします」と声をかけるが、フェルンはすぐドアを閉める。

フェルン ここは駄目でございます。他を探しましょう。
フリーレン えぇ~、なんで。
フェルン 中に変態がいるからです。
クラフト 変態とは心外だな。

初対面なのに、フェルン辛辣すぎw
そう言えばハイターも、初対面で「まあまあの魔力」と言ってフリーレンを怒らせたな…。失礼さは師匠譲りか。

フリーレンが同族のエルフと気づき、クラフトが呼び止める。

クラフト 同族と会うのは300年ぶりくらいだな。エルフはもう絶滅したのかと思っていたぞ。
フリーレン 私もだよ。
クラフト 魔法使いと会えたのは幸運だった。女神様の導きだな。

モンク(修行僧)のクラフトは山脈を越える際に火種を失い、スクワットで体を温めていた。

フリーレン なるほど。
フェルン よく分からないんですけど。

まだ不審がるフェルンw

おっさん、いい体してんな

フリーレン達の目的地がオレオール=天国と聞き、クラフトは「信仰心が篤いのはいいこと」と感心する。ただフリーレンは半信半疑だ。

そんな中、シュタルクが低体温になる。本人は夢を見ていた。

シュタルク 温かくて心地いい。それに、あんなに大きいジャンボベリースペシャル…。

巨大なジャンボベリースペシャルの下で、なぜか親指を立てるアイゼンにじわるw

目を覚ますと、クラフトの腕枕で眠っていた。

シュタルク ん?あ…、誰このおっさん!

命の恩人にひどいw
このパーティ失礼すぎ。フリーレンはそこは大人だ。

クラフト せっかく人肌で温めてやったというのに、なんたる態度だ。
シュタルク 人肌って…。あ、おっさんいい体してんな。

ちょっww
言い方!

フェルン シュタルク様。
シュタルク いや、そういう意味じゃなくて…。よく鍛え上げられた、いい体だ。あんた、とんでもなく強いだろ。おっさん、名前は?
クラフト モンクのクラフト。
シュタルク 聞いたことねえな。でも、名のあるモンクってのは間違いねえだろ?

やや寂しげに「フッ」と笑うクラフト。フリーレン、フェルンと3人で、一緒に冬を越すため、雪に埋まったクラフトの食料を運び込む。

クラフト ところでフリーレン。おまえは俺のことを知っているか?
フリーレン 全然。
クラフト だろうな。俺もおまえのことなんて、これっぽっちも知らん。
フェルン 勇者様ご一行の魔法使いですよ。
クラフト その前は?
フリーレン 何が言いたいの?
クラフト 俺たちはエルフってことだ。

エルフは人間の十世代以上は生きるため、一緒の時点でどれほどの偉業を成し遂げても、いずれ忘れ去られてしまう。

エルフ同士の対話

小屋での共同生活が始まる。クラフトはシュタルクを鍛え、フェルンには女神様について教える。フリーレンは興味がなさそうだ。

食事前のお祈りは、最初はクラフトとフェルンだけ。やがてシュタルク、最後はフリーレンも一緒に祈るようになる。

もうすぐ半年。ようやく薄日が差すようになった。クラフトは「フェルンに渡してくれ」と、女神様を掘ったペンダントをフリーレンに託す。

フリーレンの「なぜ女神様を信じているのか」との問いに、「信じていないんだな」と聞き返すクラフト。

フリーレン 天地創造の女神様は、神話の時代を除いて、この世界の長い歴史の中で、実際に姿を現したことは一度もない。

姿がない=存在しない。いかにもフリーレンらしい、物理的な考えだ。クラフトは「昔は自分もそうだった」というが、今は心底信じている。

クラフト いや、いてくれなきゃ困るんだ。俺の成してきた偉業も正義も、知っているやつは皆、死に絶えた。
だから俺は死んだら天国で、女神様に褒めてもらうんだ。「よくやったクラフト。お前の人生は素晴らしいものだった」ってな。

フランメの死後、一人で生きたフリーレンと違い、クラフトはずっと人間と関わってきたようだ。どれほどの出会いと別れがあったのか。

フリーレン達は後日、何らかの功績を残したが、忘れ去られたクラフトと仲間の銅像を見る事になる。

クラフト 分かるだろ、フリーレン。自分の生きてきた軌跡が、誰にも覚えられちゃいないっていうのは、あまりにも酷だ。俺たちは長い人生を歩んでここにいるんだぜ。
フリーレン クラフト。それはただの私たち(=エルフ)の願望だ。
クラフト そうだな。天国もか?

願望かもはしれない。しかし…。何世代もの仲間を見送ってきたクラフト。長すぎる人生、誰もいない伴走相手として女神様を信じるようになったのか。ここは「天国はあるべき」と語った4話のハイターに重なる。

雪が狐の上に落ち、死んで食べられた獣が時折映し出される。命は巡る。

クラフト まあいい。お前の身の上を話せ。俺も話す。お前が信じないなら、女神様の代わりに、俺がお前を褒めてやる。

褒めてくれる人はいますか

フリーレンは、自分が孤児だからと、ある村で孤児院の復興資金を出した時のハイターとのやり取りを思い出す。

ハイター きっと女神様も、清く正しく生きた私を褒めてくださることでしょう。
フリーレン 酒を飲みながら、何を言っているんだこの生臭坊主は。

安定のハイター節。

ハイター フリーレン、あなたには褒めてくれる人はいますか?
フリーレン 急にどうしたのさ。
ハイター あなたは女神様を信じていないようなので。身の上を話していただければ、代わりに私が褒めますよ。

「だらだらと生きてきただけ。褒められるようなことなんて」と言うフリーレンが、常に魔力を制限している事にハイターは気づいていた。

ハイター それは血のにじむような努力の賜物に見えますが。それこそ、人生を懸けたような。
フリーレン 気がついていたの?
ハイター 何年、一緒に旅をしていると思っているんですか。

初対面でフリーレンの魔力制限に気づいたのは、魔王と、後に出てくる一級魔法使いのレルネンだけ。一緒にいても、ヒンメルとアイゼンが気づいた描写はない。ハイターはさすがだ。

フリーレン 面白い話じゃないよ。
ハイター 構いませんよ。それに後学のためにもなります。
フリーレン なんで?
ハイター もしかしたら、私の子供は魔法使いになるかもしれませんよ。
フリーレン 僧侶は生涯独身でしょ。

ハイター ハッハッハッハ…。

このやり取りが、80年後のフェルンが、幼少期でフリーレンが驚くほどの卓越した魔力操作、それこそ「血の滲むような努力」をしていた事に繋がる。

フリーレンが学んだフランメの教えは、ハイターを通じ、出会う前からフェルンに受け継がれていた。

また、ハイターに褒められたからこそ、フリーレンは若いフェルンやシュタルクをしっかり褒めるのだろう。

ハイターとのやり取りを思い出し、ほほえむフリーレン。

フリーレン なんで女神様に仕える連中は変なやつが多いんだろうね。遠慮しておくよ。もう別のやつに褒めてもらったから。
クラフト そうか。いい友人をもったな、フリーレン。大事にしろ。
フリーレン いや、その人はもう…。今は天国にいるよ。

半信半疑だった天国に、ハイターがいるというフリーレン。「天国はあるべきだ」にも通じる。

クラフト なら、いずれ会えるな。
フリーレン そうだね。

フリーレンにとってオレオールへの道程は、ヒンメルだけではなく、ハイターとの再会を目指す旅でもある。
快晴の下、避難小屋を片づけて出発する。

クラフト フリーレン。今生の別れとは思わん。何百年後かに、またな。
シュタルク おっさんも元気でな!楽しかったぜ。
フェルン ペンダント、ありがとうございました。

振り返らず、手を挙げるクラフト。

今回のまとめ

  • 人は、誰かに自分の事を知ってほしいと思う生き物だ。

  • 褒めてくれる人がいれば、人は報われたと感じられる。

  • SNSの発達で、褒めが可視化された現在。遠くの人の褒めを求めて、逆に身近な人を褒めなくなっていないか。


定刻の午前7時ギリギリまで読み返し、最後の一つを追加した。皆さんはどう思うだろうか。

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