見出し画像

社畜OL、異世界で“有給休暇”を流行らせる 〜龍玉で魔獣も騎士も完全服従〜【ラノベ】

どーも、note王見習いの考えちゅうです。

今日も、異世界ダンジョンエンジョイ中の社畜あがりOLの話ですわ。
今回もな、うちの手元に「龍玉」っちゅう、
魔獣を完全服従させる最強アイテムがあってな……

まー、言うたらブラック企業の社長室に置いてある
金色の電話みたいなもんや。(ない? ないか?)

せやけど今回は、魔獣が暴れへんようになったんで、騎士団に
「有給休暇」
……を、発令したった。

異世界の人ら「ゆうきゅう」って言葉知らんらしいで?
そらそうや。

現代人のワイかて、有給なんぞとらせてもらった事が無い。
有給とる、っていったら、なにそれ?おいしいの?
って具合や。

はてさて、今回もワクワクの新展開、読んでってや〜。


ここから――――――――――――――――

思えば……。

私が龍玉を握り締め、
ダンジョンに足を踏み入れた瞬間から、
外部への魔物の流出はピタリと止んだ。
まるで私の存在が結界のように機能しているかのように。

多分それで間違いない。それが龍玉の力。
そこで、私は副官に言う。

「あの。ダンジョン内外の騎士を一旦、引き上げさせましょう」
「えっ? てっ撤退ですか?」
「いえ。私は残りますよ。
三十人くらいの精鋭を残してもらえれば十分です」
「確かに……指令殿の力をもってすれば」
「なので、騎士は有給消化です」  
「ゆうきゅう……ですか? それはなんですか?」
「休みです」
「わかりました」

そう。そろそろ騎士団の食料も底をつく。
ダンジョン外にも集まっている騎士もいる。

上が決めた事だから、関係ないとは思いつつ……
経費がもったいないと、社畜心が叫ぶのだ。

私は視線を奥に向けて、
地下六階の階段を見る。

いったん、魔獣が止まってるからね……

それに、この状況を王都に伝えてもらい、
出来れば、早めに温泉もマンションもアトラクションも
一般開放にこぎつけたい。

それで収益をえれば、私の老後も安泰だろう。
さっきから、ずっと貯蓄の事しか考えてない。
これも、将来不安な社畜の性である。

とにかく、元の世界に戻る方法も見つからないので、
この世界で生き延びる方法を見つけなければならない。
あるいは……地下百層に戻るゲートがあるかもしれないが……。

今は……、これがちょっと楽しい。
社畜をやっているより、ずっと楽しかった。
こんな、経営みたいなことができるなんて思ってもみなかった。
社畜として日々の仕事に疲れていたあの頃とは違う。
ここでのことは、思っていたよりずっと刺激的でやりがいがあった。

「こんなこと、まさか自分がやるなんて思わなかった……」

そんな事を思いつつも、騎士団をいったん引き上げさせて、
私は魔獣の労務管理と、施設管理、そして資産を概算していく。
それから数日は、それに費やして、各魔獣や施設の拡充に努めた。
風呂にも入れるし、カフェで軽食もとれる。
夜はノスフェラトゥホテルの柔らかいベッドがある。

最高だった。

魔獣達は、絶対服従のようで、
龍玉を持つ私には逆らう事が無かった。
裏切りのない社畜オブ社畜。
素晴らしい。

そんな日々を送っていると、外から一通の報告が届いた。

「指令殿! 王都から早くも噂が届いております!
貴族たちや冒険者までが、
ダンジョンの温泉や新設アトラクションを
見学に来たいと申しておるようです!」
「ええっ? もうそんなに?絶対抵抗あるとおもったのに!」
「それが、千人の精鋭たちの言葉は、説得力があるようで」
「なるほど、なるほど、なーるほど!」

ピロン♪
いつもの軽快な電子音が、私の耳の奥で鳴り響いた。

龍玉が光っています。閲覧してください。

ふむふむ。

龍玉に意識向けると、半透明の画面が浮かび上がる。
そこには、これまでのマナ換算表とは異なる、
新たなメッセージが表示されていた。

【ダンジョン管理者への通知】

ああ、はいはい。また龍玉からの業務連絡か。

私は慣れた手つきで、思考の中で画面をスクロールした。
すると……、そこには驚くべき情報が書かれていた。

――――――――――――――ここまで

あとがき

はい!今日も、
ゴーストマンションに行った若手騎士たちから感想が届きました。

「恐怖ポイントMAXで気絶送還されました。もう一回行きたいです!」
「浄化薬一年分のためなら何度でも突撃します!だってあの薬……」
「幽霊メイドさんの首回しパフォーマンス、惚れました」

……うん、彼ら、戦闘訓練という名のレジャーに完全にハマっております。

やっぱりレジャー産業って偉大。
有料にして、一般開放したらがっぽがっぽや。

スキ&フォローお願い

この物語を「おもろいやん!」って思っていただけたら、
ぜひ「スキ」と「フォロー」をぽちっとお願いします!
それが次の執筆エネルギーになりますし、
龍玉の光もきっと強まります(たぶん)。
 
次回もよろしく!
 

いいなと思ったら応援しよう!

アイネコ ここまで読んだあなたは、だいぶ仲間です。 チップというパン代を投げてくれると、たぶん明日も生きます。