コーヒーが冷めるまでに、ゆっくり考えたこと
朝の時間が、少しだけ好きになった。
バタバタと支度をして、慌ただしく家を出るだけの朝じゃなくて、コーヒーを淹れて、椅子に腰かけて、ただぼーっとできる時間。
そんな朝があるだけで、なんだか少し、自分を取り戻せる気がする。
焦らない時間の価値に気づいた
少し前までは、常に何かに追われてた。
通知、仕事、SNS、誰かのスケジュール、誰かの期待——
何かをしなきゃって気持ちばかりが先行していて、自分の“今”を感じる余裕なんてなかった。
でも、ある日ふと思ったんだ。
「なんでこんなに急いでるんだろう?」って。
時計の針を見ながらコーヒーを飲むんじゃなくて、コーヒーが冷めるまでの時間を“自分のもの”として味わってみたら、世界のスピードがちょっとだけ緩んだ気がした。
“なにも考えない”をしてみる
コーヒーの湯気を見ながら、ただぼんやりしてみる。
意識的にスマホを触らず、音楽もかけず、テレビもつけず。
誰とも話さず、頭の中に浮かんでくることをただ、ながめている。
不思議と、悩みごとや課題じゃなくて、
「そういえば最近〇〇してないな」とか
「昔好きだった本、また読みたいな」とか、
ふとした“好き”や“興味”の芽が顔を出してくる。
それをメモに残しておくだけでも、なんとなく生きる方向が見えてくる気がした。
“考える”って、自分の輪郭を描くこと
私たちは普段、“反応する”ことで精一杯だ。
LINEが来たら返す、上司に言われたら対応する、SNSで流れてきた情報にリアクションする——
でも、それって本当の「自分の考え」じゃないことも多い。
自分から「これを考えてみよう」と立ち止まってみると、
ようやく“自分の声”が聞こえてくる。
・この先、どんな生活をしていたいんだろう
・最近、どんなときに笑ったっけ?
・何に疲れているんだろう
答えを出すためじゃなくて、問いを見つけるだけでも、心の中が整理されていく。
朝は、心のバロメーターになる
不思議なもので、朝の自分って、その日1日の“体温”を教えてくれる。
余裕がある日は、空の色や季節の匂いに気づくし、
ちょっと疲れてるときは、コーヒーが苦く感じる。
それでも「今の自分って、こんな感じか」と気づくだけで、なんとなく整っていく。
調子が悪い日は悪いなりに。
いい日は、少し丁寧に。
無理に気分を上げようとしなくても、自分の“今”を知ってあげることが、きっと一番大事なんだと思う。
おわりに|冷めたコーヒーがくれたもの
今日も、コーヒーは少し冷めていた。
でもその間に、ぼくは少しだけ立ち止まれたし、
少しだけ、自分の心に目を向けられた。
“考える時間”って、特別なスキルじゃなくて、
日常のほんの数分で作れる。
だからこれからも、コーヒーが冷めるまでの時間くらいは、
ちゃんと自分と向き合ってみようと思う。
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