【妄想日記】汗まみれのりつ 1
ジョギングから帰ってきた。
元々汗かきなわたしは、走ると汗だくになる。
特にこの時期は、じっとしていても暑いのにそこで運動するのだからひどく汗をかく。
汗をかくこと自体は気持ちいし、大好き。
でも、走り終わって家に帰るまでは、ウェアが汗で肌に張り付いていて、気持ち悪い。
汗染みがウエアに浮き出していて恥ずかしい。
チャコールグレーのウェアは、こういう時すごく目立つから嫌だ。
鏡を見ても、汗だくでアップにした髪もボサボサ。
早くシャワーを浴びたい。
この汗を全部洗い流して、さっぱりしたい。
それだけを考えて玄関の鍵を開けた。
…なのに。
暗い部屋の中に、誰かがいた。
驚く暇もなかった。背後からぐいっと抱きしめられて、心臓が口から飛び出しそうになる。
「…おかえり」
よく知っている声。
でも、今の状況のせいか、すごく低く聞こえる。
「っ、なんでここにいるの…!」
逃げようとしたけど、彼は全然動かない。
それどころか、私の首筋に顔を埋めてきた。
私の汗の匂い。
運動した後の匂い。
そんなものを嗅がれるなんて、恥ずかしすぎて死にそう。
「汚いからやめて…! 気持ち悪いよ…!」
必死にそう言ったのに、彼は私の首筋から、じっとりと汗を舐め取ってくる。
舌の温度が、ダイレクトに肌に伝わる。 ゾクッとした。
「汗かいてるから…やめて…」
すごく恥ずかしい。
でも、彼は離してくれない。
私が抵抗しても、力が強くて動けない。
汗まみれのわたしの体を、彼は強く抱きしめてくる。
部屋の中も暑くて、早くエアコンをつけたいけど、身動きできない。
抱きしめられるから、わたしの汗で彼の服まで湿っていく。
観念して背中を丸めていると、彼は今度は私の唇に強引にキスをした。
息がうまくできない。
唇が離れたかと思うと、また首筋から、今度は胸の谷間の方へと顔を滑らせる。
「やめて……っ」
胸元は汗でびしょびしょだ。
彼がウェアの隙間に鼻先を突っ込んで、谷間の汗を執拗に吸い取る。
さらに、汗が染み込んで重くなったスポーツブラのゴムのあたりまで、彼は舌でなぞった。
肌に直接、彼の温かい湿り気が触れる感覚。
変な声が出そうになって、慌てて口を塞ぐ。
「……腕、上げて」
そんなの、できるわけない。
でも、彼は私の両手首を掴んで、無理やり万歳みたいに高く掲げさせた。
脇の下が、完全に無防備に晒される。
一番見られたくない、一番恥ずかしい場所。
私が顔を真っ赤にして必死に抵抗しても、彼は私の腕を離してくれない。
そのまま、彼は私の脇の下に顔をうずめた。
彼の舌が、じっとりと肌を舐め上げる。
「あ、ぁ……っ! やだ、そこっ……!」
今まで感じたこともないような、妙な感覚が脇から胸の奥まで駆け抜ける。
恥ずかしすぎて涙が出そう。
なのに、身体の芯が急に熱くなって、力が抜けていく。
自分で「やだ」って言ったのに、彼が脇を舐めるたびに、私の身体は勝手に反応してしまっていた。
脇のくぼみに舌先が入り込む。
……っ、そこはダメ。
熱い。
彼の吐息が、湿った脇の下にまとわりつくのが、言葉にできないほどエロい。
「汚い」なんて自分で言ったのに。
自分でも信じられないけど、身体の芯が、じわりと疼き始めている。
抵抗しなきゃいけないのに、彼の喉を鳴らす音を聞くと、不思議と力が抜けていく。
彼はわざと、私の反応を確かめるように、舐める速さを変える。
ゆっくりと、ねっとりと。
私が少しでも体をよじると、彼は力任せに私の腕をさらに高く掲げさせる。
まるで獲物を完全に支配しているみたいに。
あぁ、だめ。
脇を舐められるだけで、こんなになるなんて。
彼の舌の温もりが、私の皮膚を通して脳みそまで溶かしていくみたい。
彼はそのまま私をベッドの方へ引きずっていく。
抵抗なんてできない。
足がもつれて、そのままマットレスに倒れ込む。
彼が手早く服を脱ぎ捨てていく音が聞こえる。
うす暗がりの中で、彼の肌が白く浮き上がって……そこにあるものが、もう、とんでもないくらい大きくなっていて。
見ただけで、お腹の奥がきゅっとなる。
「……っ、な、なに……」
私が震えているのを無視して、彼は汗だくのウェアを着たままの私の上に覆い被さってくる。
重い。
彼の体重と、熱い吐息が、私を圧迫する。
そのまま彼は、また私の腕を無理やり頭の上に固定して、もう一度、一番恥ずかしい脇の下に顔を埋めた。
さっきよりも、もっと深く。
舌先が脇の奥の柔らかい肉を、ねちっこく、何度も往復する。
じゅるり、と音がして、汗と混ざった恥ずかしい熱が肌を伝う。
さらに、彼は脇だけじゃなくて、私の胸元にも顔を寄せてくる。
ウェアの隙間に溜まった汗を、執拗に舐めとる。
「やだ、そこは、胸……っ」
胸元は、さっきの運動ですっかりびしょ濡れだ。
彼がウェアの上から、あるいは隙間に鼻先を突っ込んで、谷間の汗を吸い取る。
吸い付くような音。
汗で重くなったブラのゴムのあたりまで、彼は舌でなぞっていく。
肌に直接、彼の温かい湿り気が触れる。 濡れた布地越しなのに、彼の舌の感触がダイレクトに伝わってくるようで、変な声が出そうになって、慌てて口を塞いだ。
もう、駄目。
自分でも何がどうなってるのか分からない。
恥ずかしいのに、彼に触られるたびに、身体が熱くてどうしようもない。

