【妄想日記】 蹂躙1
鏡に映る自分を見るのが、少し怖くなるような夜。
わたしは無防備な裸のままベッドに横たわっている。
シーツの冷たさが肌に伝わり、それがかえってわたしの体温を際立たせる。
対照的に、彼はまだデニムを履いたまま、その厚手の生地が擦れる音を立てて、余裕のある足取りでわたしの傍らに立っている。
その冷徹なまでの冷静さが、まるで獲物を追い詰める前の獣のように静かで、わたしを観察する瞳の熱さをより一層鋭いものにしている。
彼は、まるで芸術品を検分するように、ゆっくりと、わたしの身体を視線でなぞる。
彼の眼差しは容赦なく、わたしの肌の上を撫で回し、触れられるよりも先にその場所を熱くさせていく。
「……隠さなくていい。今日は、りつの全部を暴いてやるから」
デニム越しに伝わる彼の硬質な余裕と、指先の熱が対比される。
彼の指先が、鎖骨のくぼみをゆっくりとなぞり、柔らかく膨らむ胸元を撫で回し、震える太ももの内側を執拗になぞるたびに、逃げ場のない羞恥心で胸が締め付けられる。
まだ彼は服を着ているのに、わたしの心だけが先に剥き出しにされ、冷ややかな夜気の中で震えている。
彼に見つめられているという事実は、わたしにとって何よりも強烈な媚薬だった。
服を着た彼と、裸のままのわたし。
この残酷なほどの対比が、わたしの理性を少しずつ、しかし確実に削り取っていく。
彼がわざと指をゆっくり動かし、わたしの身体の機微に触れるたび、わたしは自分の身体がまるで他人のもののように熱く反応することに、言いようのない屈辱と、それを上回る激しい陶酔を覚える。
彼がわたしの反応をすべて見抜いていることを知りながら、わたしはただその視線に晒され続けることしかできない。
この部屋に流れる沈黙さえも、彼がわたしの羞恥を愉しむための道具に思えて、わたしはただ、彼の望むままに壊されるのを待つしかなかった。
彼はベッドの縁に深く腰を下ろすと、わたしの脚を力任せに、しかし優雅に大きく左右へ開かせた。
無防備に晒された秘境を、彼の指先が恐ろしいほど丁寧に、そしてじわじわとなぞっていく。
「……敏感なんだな。まだ全然触れてないのに, こんなに濡れてる」
彼がまだ履いたままのデニムがわたしの太ももに擦れる音が、耳元で耳障りなほど鮮明に響く。
指がひだを掻き分け、入口を執拗に円を描くようになぞり、一本の指先を浅く、じらすように沈め始める。
「あ…っ, んぅ…っ」
彼は決してすぐには中へ入れてくれない。
ひだの表面をなぞり、中心の敏感な蕾を少し強めに押さえては離す、という意地悪な遊びを繰り返す。
そのたびに、わたしは腰を跳ねさせ、シーツを指先で強く握りしめてしまう。
彼がわたしの苦悶と悦びが混ざった表情を、満足げに眺めているのがわかるからこそ、余計に恥ずかしくて、けれどその状況から逃げ出したくないという矛盾した衝動に駆られる。
彼はわざと動きを止め、わたしの反応をじっくりと観察し、わたしの身体が彼を求めて収縮するのを愉しんでいる。
「そんなに待てないのか? 指を抜いてほしいのか、それとも……もっとほしいのか」
彼はあえて質問を投げかけ、わたしの羞恥に染まる顔を覗き込む。
指が入口のひだを何度も繰り返し掻き分け、ねっとりとした蜜を押し広げながら、ようやく一本の指先を浅く沈め始めた。
その侵入の鈍い感覚に、わたしは喉の奥から漏れる甘い悲鳴をこらえきれなかった。
彼が指をゆっくりと抜き差しするたびに、わたしの理性が少しずつ磨り潰されていく。
彼はわたしの快感のツボを探り当てるかのように、指の角度を変え、執拗に粘膜の奥を刺激し、わたしがどれだけ淫らに乱れるかを、まるで実験のように確かめてくるのだ。
ここで彼はようやく腰を上げ、わたしの目の前でゆっくりと、自分のデニムのボタンに手をかける。
「りつ、俺の服も邪魔だろ? さあ, 自分で外せよ」
そう促され、震える指先で彼のデニムに触れる。ざらついた布の感触が指に伝わると同時に、彼がじっとわたしの手元を凝視していることに気づき、胸の奥が締め付けられるように熱くなった。
少しずつきついファスナーをおろたび、まるでわたしの理性を繋ぎ止めていた紐が、一つずつ解けていくような危うさを感じる。
デニムが滑り落ち、彼の逞しい肌が露わになると、彼はベッドに上がり込み、 熱い肌がわたしの冷えた肌と重なり合った。
完全に無防備になったわたしの身体に対して、彼の愛撫はより一層執拗さを増していく。
彼はわたしの肌を這うように、その大きな手で乳房を包み込んだ。
「……綺麗な形だな。俺に見せつけられるためだけに、膨らんでいるみたいだ」
彼はそう低く呟くと、柔らかな肉塊を左右から押し寄せるように揉み上げた。
親指の腹で敏感な乳首を執拗に弾き、逆の手では乳輪の周囲を円を描くように撫で回す。
乳首が硬く尖り、自身の体温で熱くなっていく感覚に、わたしは思わず腰を浮かせてしまう。
彼はその反応が愉快でならないといった様子で, 唇を寄せて片方の乳首を甘噛みした。
「……っ! ああ 、だめ…っ!」
歯を立てるか立てないかの絶妙な力加減で先を弄ばれ, 吸い上げられるたびに, 全身に電流のような痺れが駆け巡る。
乳首だけでなく、その根元から全体を吸い付くように愛撫され、わたしの自意識は急速に崩壊していく。
彼はわたしの乳房を食べるように弄びながら、時折, その形や感触を確かめるように強く掴み上げた。
その度に乳房が彼の掌から溢れ、わたしの身体は彼という支配者にすべてを明け渡すかのように、ただ震えることしかできない。
それは、単なる愛撫を超えた、所有の印を刻まれるような蹂躙だった。
彼の手の中で弄ばれ、自身の身体がこれほどまでに淫らな反応を示すことに, 言いようのない屈辱と、それを上回る激しい陶酔を覚えていた。
乳房で十分に昂ぶらせたあと、彼はわたしの腰を引き寄せ、再び秘所に手を伸ばす。
今度は、ただ焦らすだけではない、支配的な愛撫が始まった。
「さっき指を一本入れただけじゃ、全然足りないだろ?」
彼の指が、わたしの濡れそぼったひだの外側から、ねっとりと愛撫を重ねる。
特に敏感なクリトリスを指の腹で執拗にグリグリと押し付け、熱い吐息をわたしの首筋に吹きかける。
「あ……っ、やだ、 そんなに強くっ……!」
自分の中心を蹂躙される感覚に、抗いようのない快楽が身体の奥から噴き出す。
彼はクリトリスを弄びなが、 粘膜の奥へとゆっくりと一本の指を滑り込ませた。
ぬるりとした液体が指を包み込み、彼は中のひだをこするようにして、最も快感に敏感な一点を狙い打つ。
「……あ, あぁっ! そこ、そこはだめぇっ!」
わたしが身をよじらせると、彼は冷たく笑いながら、追い打ちをかけるように中へもう一本の指をねじ込んだ。
二本の指が太い柱となって秘境の狭い粘膜を内側から引き伸ばす。
一本では味わえなかった圧倒的な満たされ感と、それを超えた苦しいまでの快楽に, わたしの思考は白く染まっていく。
彼はさらに指を激しく突き入れ、クリトリスをもう一方の手で同時に弄び始めた。
ダブルの快楽に、わたしの骨盤の中が焼けつくような熱を帯びる。
「りつ、いかせてやるから……もっと俺の指を締め付けて」
彼が耳元でそう囁き、指をさらに深く、速く動かすと、わたしの秘境が痙攣し始めた。
粘膜の壁が脈打ち, 指を逃がすまいと強く吸い付く。
「あ, あああああーっ! い、いっちゃうっ……!」
止めどなく溢れる蜜と、指が掻き回す快感の渦の中で、わたしの身体が弓なりに反り返った。
視界が真っ白に弾け、思考が完全に途切れる。
甘い悦びが津波のように押し寄せ、わたしの身体を何度も激しく震わせた。
指を突き入れる彼の掌の中で, わたしは果てた。
そこが痙攣を繰り返し, 自分では制御できないほどの快感に打ちのめされて, ただ息を荒くして身を震わせるしかなかった。
彼はわたしの絶頂を慈しむように, それでも指を抜かず, その痙攣を愉しむかのように優しくなぞり続けた。

