牛丼金髪デッキ | せりふ三題噺
「ねぎ多めで?」
深夜のカウンター、いつもの隅の席で、隣に向かって妻がそう尋ねる。店主はもう何も訊かず、湯気立つ丼を黙って二つ並べてくれる。
妻は箸を割り、隣の席の俺に「あなた、先にどうぞ」と微笑みかける。
四十年通った夫婦の店、変わらぬ深夜の景色——そこで、骨壷が静かに頷いた。
(文字数:137)

お読みいただきありがとうございます
牛丼屋さんに骨壺持って入店する…考えられませんが、夫と通い続けた店。店主も何も言わない。…ならいいんですかね
上記企画に参加させていただきました
おまけ
最後がえらい高音になってますが、クレジットも尽きてしまい妥協しました
