草原返却ペンネ「ショート……いや、グランデサイズで」 | せりふ三題噺
「私の話、いつも上の空で聞くよね」
そう責めると、彼は露骨に嫌な顔をして、街道沿いのカフェへ私を連れ込んだ。
「ブレンドふたつ。ショート……いや、グランデサイズで」
え、と見上げる私。
「今日のお前、一度も笑わなかったろ」
深煎りの匂いと、長い時間ぶんの熱を抱えて、彼は私の話を待っていた。
(140文字)

お読みいただきありがとうございます
男女が登場して最後に救いが来るパタンが続いています(笑) 私が好きな話だから出てきてしまうんでしょう(そのようにリクエストしてますから)
ある140文字小説の投稿記事を読みました。選考を通過した作品を数点拝見しましたが、意外な展開がなくてもすっきりと完結する物語もあり、なるほどと感じました。ああ、こんな書き方もできるんだなと
上記企画に参加させていただきました
※「ショート……いや、グランデサイズで」で参加したします
