新しいAIツールを追いかけるのをやめたら、仕事が前に進み始めた話
こんにちは、やまぐちです。
突然ですが、スマホのブックマークに「あとで試すAIツール」がどれくらい溜まっていますか?
私は一時期、数えるのが嫌になるくらい溜まっていました。
「乗り遅れたら終わり」という焦り
SNSを開けば、毎日のように新しいAIツールの話題が流れてきます。
「これはヤバい」「もう〇〇は不要」「使わないと置いていかれる」
こういう言葉を見るたびに、心がザワッとしていました。
AIを仕事の柱にしている私ですら、です。「すごいツールを見逃しているんじゃないか」という恐怖が、常に頭のどこかにありました。
だから、話題のツールが出るたびに登録して、触ってみて、設定して……。
で、ここからが恥ずかしい話なんですが。
そうやって試したツールのほとんどを、翌週には開かなくなっていました。
ツールを増やすたびに、仕事が増えていた
冷静に振り返ってみると、おかしなことが起きていました。
新しいツールを試すには、アカウント登録がいる。使い方を覚える時間がいる。今までのやり方から移行する手間がいる。
つまり、「仕事を減らすため」に導入したはずのツールが、新しい仕事を生んでいたんです。
しかも、ツールを試している時間、本来やるはずだった仕事は1ミリも進んでいない。
「今日はAIの研究をした」という満足感だけが残って、メルマガは書けていないし、企画も進んでいない。
これ、AIに詳しくなっているようで、ビジネスは止まっているんですよね。
当時の私は、そのことに気づいていませんでした。
「追いかける」のをやめてみた
転機は、ある時期に思い切って決めたルールでした。
新しいツールは、「今の仕事のどれが減るのか」に即答できるときだけ触る。
即答できないなら、どんなに話題でもスルーする。
最初は不安でした。「これで時代に置いていかれたらどうしよう」と。
でも、実際に起きたことは逆でした。
いつも使っているAIとのやり取りが深くなって、任せられる仕事がどんどん増えていったんです。
考えてみれば当たり前で、道具は「乗り換える」より「使い込む」ほうが速くなる。包丁を毎月買い替える料理人はいないわけで(笑)。
「浅く10個」より「深く1個」だった
使い込むことに切り替えてから、はっきり感じた変化があります。
10個のツールを浅く触っていた頃、私はどのツールでも「初心者」でした。毎回、操作を思い出すところから始まるので、仕事はむしろ遅くなる。
でも1つを使い込むようになると、AIとのやり取りに「蓄積」が生まれます。
自分の事業のこと、文章のクセ、よくある依頼のパターン。同じ相手と仕事を続けるから、説明が減っていく。頼み方も、こちらの精度が上がっていく。
新しいツールに乗り換えるたびに、この蓄積はリセットされていたんです。
私が「すごいツール」を探し回って得ようとしていたものは、実は目の前のAIを使い込むことでしか手に入らないものでした。ツールの性能差より、付き合いの深さの差のほうが、仕事への影響はずっと大きかった。
これは、実際にやってみるまで気づけませんでした。
追いかけなくても、ちゃんと間に合った
もうひとつ、やめてみて分かったことがあります。
本当に重要な進化は、追いかけなくても向こうからやってくるということです。
本当に価値のあるアップデートは、数週間もすれば普段の情報経路で自然に耳に入ってきます。そのときに触れば、十分間に合いました。
逆に、出た瞬間に飛びついたものの多くは、数週間後には話題にすら残っていませんでした。
「速報で知ること」と「使いこなすこと」は、別物だったんです。
情報通になることと、仕事が楽になることの間には、思っていた以上に距離がありました。
とはいえ、今でもたまにザワつきます(笑)
正直に白状すると、今でも深夜にAIツールのまとめ記事を読み漁ってしまう夜があります。
あの焦りが完全に消えたわけではありません。
ただ、そういうときは自分にこう聞くようにしています。
「で、それを入れたら、明日のどの仕事が減るの?」
この一言で、だいたい我に返ります。
もし今、新しいAIの情報を追いかけることに疲れているなら。
一度「追いかけるのをやめる」という選択肢を、試してみてもいいかもしれません。
ツールの数を増やすことより、目の前のAIに仕事をひとつ渡すことのほうが、ずっと確実に毎日を変えてくれました。少なくとも、私の場合はそうでした。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
やまぐち
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