息子とは? 娘とは?
私には息子と娘がいる。
この「ムスコ」と「ムスメ」の語源は何だろうかと昔から不思議だった。
「コ」は「子」の「コ」か「日子(彦)」の「コ」、「メ」は女性を表す古代語の「メ」かなとは思っていた。
「ヒコ」は男の名前に付けるもので、「メ」は女性のことだったのだ。
しかし、「ムス」がわからない。
調べてみると、「ムス」は「生まれる」という意味の「産(む)す」から来ているようだ。
「君が代」の「苔のむすまで」の「むす」と同じ意味である。
「生まれる」「生じる」「増える」という意味が「ムス」にはあるという。
古代日本語には「むすひ」という言葉があった。
「産霊」と書かれる。
「魂を産む」といった生命の誕生に関わる言葉である。
「おむすび」という言葉もそこから来ているのかもしれない。
これらの言葉は縄文時代に芽生えていたと考えられている。
それはともかく、とすれば、「産子」とか「生女」とか書いてもよさそうだ。
それがなぜ「息子」と「娘」になったのか。
「息」には、「息づく」「生きている」といった意味があるそうだ。
そこで古代人は、生まれて成長する男の子のことを「ムスコ」と呼ぶようになり、後に「息子」と書くようになったらしい。
では、「娘」はどうだろうか。
「娘」の本来の意味は「母親」のことで、中国で「娘」といえば「お母さん,母ちゃん」を指すらしい。
とすれば、生まれて成長する女の子を「ムスメ」と呼ぶようになったのは古代日本人で、それに「娘」という漢字を当てたのも日本人のようだ。
