宇宙ペンと鉛筆の寓話はただのジョークだった
「NASAは何百万ドルもかけて、無重力でも書ける宇宙ペンを開発した。
一方、ロシアは鉛筆を使った。」という有名な話があります。
複雑な問題に対して、シンプルに考えよう。
そんなメッセージを伝える寓話として広まっています。
でも最近知ったのですが、この話はかなり脚色されています。
真実は、次のような感じです。
アメリカもソ連も最初は鉛筆を使っていました。
でも、鉛筆の芯の粉や削りカスが無重力で漂い、電子機器の故障や発火につながる可能性がありました。
そのため後に、Fisher Space Penという民間企業が加圧式のスペースペンを開発してNASAに売り込みました。そして後に、ソ連もそれを採用しました。
アメリカが開発したペンをソ連でも使ったから、ソ連は自前で宇宙ペンを作る必要がなかっただけなのですね。
つまり、
「アメリカは無駄に複雑」
「ロシアはシンプルで賢い」
という話ではありませんでした。
なんとも夢のない話ですね。
