「アプリ開発」はしませんが、Googleの「Antigravity」は、私のPCに住む「専属ヘルパー」です
重力に勝つ
Googleの新しいAIツール「Antigravity(アンチグラビティ)」。 重力に勝つ、という意味の名前です。実はゴルフクラブのシャフトに「Antigravity」という商品があるので、私はそちらの方で先に名前を知っていました。
そのGoogleのAIツールとしての紹介動画を見たとき、私は正直、少し戸惑いました。 Webページが簡単にできる。自分専用のアプリが作れる。非エンジニアでもコードを書かずに開発できる。 たしかに、すごいことですよね。
でも私は、画面を見ながらこう思っていました。 「Webページ作らないんだけどな」「ゲームも作らないしな」
パソコンもAIも好きです。けれど、私は何かを「開発」する人ではありません。 だからこそ、Antigravityの本当の価値は、むしろ普段からGeminiやGPTを使いこなそうとしている、私属系の人にあるのではないか、と思ったのです。
正直に言えば、プロモーションの華やかな世界は、私には少し眩しすぎました。 でも、もしこれが「開発ツール」ではなく、 「あなたの代わりに、面倒なPC作業をやってくれるヘルパー」 だとしたらどうでしょう。
少し、試してみたくなりませんか。
今回は、私が「アプリ開発」という言葉をそっと横に置いて、新しいヘルパーと付き合い始めた体験談をお話しします。
「開発」ではなく、「魔法のオーダーメイド」
このツールを使うのに、特別なプログラミング知識はいりません。 もちろん、使い込めばPythonの知識が役立つ場面もあるのだと思います。 でも今の私は、そこをあえて「見ないことに」しています。
必要だったのは、少しの「わがまま」だけでした。
これまでのAIは、私にとって「相談相手」でした。 良いアイデアをくれるけれど、実際に手を動かすのはいつも自分。 Antigravityは、そこが少し違ったのです。
「〇〇したい」と入力すると、画面の中のエージェント(妖精のような存在です)が動き出す。
まずは計画を立ててくれて、「オーナー、まずはこれを調べましょう」
実際に作業をして、コードを書き、エラーを直し、
そして、「こちらでいかがでしょう?」と完成品を差し出してくれる。
まるでPCの中に小さな妖精がいて、私の願いを叶えるための「専用の杖」を、その場で削り出してくれるような感覚でした。 私は横で見ているだけ。ときどき「うん、それでいい」と頷くだけ。 この距離感が、私にはとても心地よかったのです。
私のPCに住み着いた「わがまま戦略室」
今、いちばん助かっているのは、毎日の世界情勢の収集と分析です。
1月までの私は、複数のGem(カスタムAI)にバラバラに質問しては、結果をコピペして回る「バケツリレー」をしていました。 効率が悪いと分かっていても、情報を詰め込みすぎることによる知ったかぶり(ハルシネーション)にはだいぶ困らされてきましたので、あえてこの手間のかかる仕組みを使ってきたのです。
プロンプトの拒否が続いて頭を抱えていたとき、ふと思いました。 「これ、Antigravityで設計してもらえばいいのでは?」 (後で分かったのですが、Antigravityの方がルールがシビアな面もあるそうです)
調査役、分析役、そして監査役。 この3人をまとめて動かす「指示書」を作れたら。 Antigravityは黙々とコードを書き、私の頭の中にあった設計図を形にしてくれました。私は、その完成した内容をGoogleのGemに貼り付けただけです。
まだ使い始めて2週間ほどですが、気づけば私の生活の「インフラ」の一部になっています。
なぜ「Antigravity」なのか
「それなら、ChatGPTやGeminiで十分では?」そう思われるかもしれません。 私がいちばん違いを感じたのは、Antigravityが「冷や汗をかいてくれる」ところでした。
普通のチャットAIは、一度で答えを出そうとします。 一方でAntigravityは、途中でエラーが出れば修正し、動かなければ別の方法を試します。
ただし、ここで少し現実的な話もしておきます。
Antigravityが生成するコードは、常に完璧ではありません。 外部の仕様変更や環境の問題で止まることもありますし、複雑な処理になると、ある程度中身を理解していないと修正が難しい場面も出てきます。
つまり、「何でも自動でやってくれる万能の魔法」ではありません。
それでも、少なくとも「最初の設計」と、動くところまで持っていく作業を肩代わりしてくれる。この点だけでも、私にとっては十分に価値がありました。
これからのこと
Google Antigravityは、非エンジニアがプログラムを作るためのエディターという、だけではないのかもしれません。 日常のちょっとした不便や、自分の中の小さな「わがまま」を形にするためのヘルパー。
電卓では足りない計算
メモ帳では足りない整理
既存アプリでは満たせない使い方
そして、毎日のルーチンワークの自動化
まずは、「こんな道具があったらいいな」と言葉にしてみる。それだけでも、案外十分なのかもしれません。
なお、Antigravityの提供形態や入手方法については、私よりも詳しく説明している方が大勢います。興味を持たれた方は、公式情報や提供状況を確認したうえで試してみてください。 PCの中に自分だけのヘルパーが一人いる暮らし、なかなか悪くないものですよ。

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