3分間TOEIC講座 第9回:もしもの世界と現実をつなぐ~仮定法と仮定法応用~
登場人物:
チャット先生(通称:先生): TOEIC文法マスター。普段は優しく、たまにユーモアも交えながら解説。
ボット助手(通称:ボット君): TOEIC初心者。素朴な疑問を投げかけるのが得意。
ボット君: 先生!準動詞、少しずつ分かってきました!動詞が変身して名詞や形容詞、副詞になるなんて、まるで魔法みたいです!
先生: 素晴らしいね、ボット君!その調子だ!さて、今日のテーマは、第6回で少し触れた「仮定法」だ。今回はその応用編として、「もしも」の現実をさらに深く、正確に表現する方法をマスターしていこう!
ボット君: 仮定法ですか?「もし〜だったら」って、なんだか複雑で、いつもごちゃごちゃになっちゃいます……。しかも応用編なんて、もっと難しそう……。
先生: 大丈夫、ボット君!心配いらない!仮定法は、まるで「現実とは異なる並行世界を想像するツール」のようなものだ。今日の講座で、君は仮定法の様々な形と「正体」を完璧に理解し、TOEICの長文読解や文法問題で、話し手や書き手の「仮に」「もしも」といった意図を正確に読み取れるようになるはずだ!
「もしも」の現実を語る「仮定法」の基本を再確認
先生: まずは仮定法の基本を再確認しておこう。仮定法は、現実とは異なること、実現不可能なこと、あるいは可能性の低いことを「もし〜だったら」と仮定して述べる際に使う文法だよ。
ボット君: 過去形なのに現在のこと、過去完了形なのに過去のこと、って時制がずれるのがポイントでしたよね!
先生: その通り!その「時制のずれ」が仮定法を見抜く最大のヒントだ。
要求・提案の仮定法:that節で使う動詞の原形
先生: 「仮定法現在」または「要求・提案の仮定法」と呼ばれるこの表現は、主に提案や要求の内容を表すthat節で使われるぞ。
形: demand, suggest, recommend, request, insist, be essential, be important などの動詞や形容詞の後に続く that 節では、動詞が原形(be動詞はbe)になる。
例: It is essential that he be informed immediately.
(彼が直ちにinform(知らされる)ことが不可欠だ。)
he が主語でも is ではなく be が使われているのがポイントだ。これは「彼が知らされるべきだ」という提案・要求の意味合いが含まれているからだよ。
ボット君: that 節の中の動詞が原形になるのは、ちょっとびっくりです!
仮定法過去の「現在の事実と異なる仮定」
先生: これは前回もやったが、非常に重要なので復習だ。**「もし今〜ならば、〜だろうに(実際は違う)」**という、現在の事実と異なる仮定を表す。
形: If + 主語 + 過去形V, 主語 + would/could/might + V原形
Be動詞は主語が何であっても通常 were を使う。
例: If I were rich, I would buy a new car.
(もし私がrich(お金持ち)なら、新しいcar(車)をbuy(買う)だろうに。)
実際はお金持ちではない。
仮定法過去完了の「過去の事実と異なる仮定」
先生: これも前回やったが、しっかり定着させよう。**「もしあの時〜だったなら、〜だっただろうに(実際は違った)」**という、過去の事実と異なる仮定を表す。
形: If + 主語 + had Vpp, 主語 + would/could/might + have Vpp
例: If I had known about the problem, I would have helped you.
(もしそのproblem(問題)についてknow(知っていた)なら、あなたをhelp(助けた)だろうに。)
実際は問題を知らなかったので、助けられなかった。
過去と現在が混じり合う!混合仮定法
先生: ここからが応用編だ!「混合仮定法」は、**If節が「過去の事実と異なる仮定(仮定法過去完了)」、主節が「現在の結果(仮定法過去)」**を表す場合に使うんだ。
形: If + 主語 + had Vpp, 主語 + would/could/might + V原形 (now/today/at presentなどの時間を示す語句を伴うことが多い)
例: If I had studied harder in college, I would have a better job now.
(もし大学でもっとstudy(勉強していた)なら、now(今)もっと良いjob(仕事)にhave(就いている)だろうに。)
実際は大学であまり勉強しなかったので、今良い仕事に就いていない。
ボット君: 過去の行動が今の結果に影響するんですね!これは面白い!
Ifを使わない仮定法:倒置とその他の表現
先生: 仮定法は、必ずしも If を使って表現されるとは限らないんだ。ここもTOEICで差がつくポイントだぞ!
倒置
先生: If節から If を省略すると、主語と助動詞(またはbe動詞/had)が倒置されることがあるよ。
If I were you, ... → Were I you, ...
If he had studied, ... → Had he studied, ...
If you should have any questions, ... → Should you have any questions, ...
その他の表現
先生: If がなくても仮定法を表現できる単語やフレーズもあるぞ。
Without + 名詞: 「〜がなければ」
Without your help, I could not have succeeded.
(あなたのhelp(助け)がwithout(なければ)、私はsucceed(成功できなかった)だろう。)
But for + 名詞: 「〜がなければ」(Withoutとほぼ同じ意味)
But for his advice, I would have made a mistake.
(彼のadvice(助言)がbut for(なければ)、私はmistake(間違い)をmake(犯した)だろう。)
まるで〜であるかのように:as if / as though
先生: 「まるで〜であるかのように」という意味で、事実とは異なることを仮定して述べるときに使う表現だ。
形: as if / as though + 仮定法(過去形または過去完了形)
例:
He speaks as if he were a native speaker. (彼はまるでnative speaker(ネイティブスピーカー)であるかのようにspeak(話す)。)
実際はネイティブスピーカーではない。
そうだったらよかったのに:I wish
先生: 最後に「I wish」を使った表現だ。現在の状況に対する願望や後悔を表すときに使うよ。
形: I wish + 仮定法過去 (現在の事実に反する願望)
I wish I were taller. (背がもっとtall(高ければ)いいのに。)
実際は背が高くない。
形: I wish + 仮定法過去完了 (過去の事実に反する後悔)
I wish I had studied harder. (もっと一生懸命study(勉強しておけば)よかった。)
実際は一生懸命勉強しなかった。
💡 重要格言:
「仮定法は時制が逆!もしもの世界は過去形で語られる!」
先生: この格言を胸に刻んで、仮定法の奥深さを理解していこう。
実践問題に挑戦!
先生: それじゃ、学んだ知識を使って、TOEICの穴埋め問題に挑戦してみよう!
ボット君: はい!「もしも」の世界、見抜きます!
問題1
Had the company _________ the new technology, it would not have gone bankrupt.
(A) adopted (B) adopts (C) adopting (D) to adopt
難易度: ★★★
先生: さあ、ボット君!この問題、どこに注目する?
ボット君: 文頭が "Had the company" と倒置の形になっていますね!そして、主節が "it would not have gone bankrupt" と「would have Vpp」なので、これは仮定法過去完了の倒置形ですね!
先生: 素晴らしい!その通りだ。仮定法過去完了のIf節で倒置が起こった場合、Had + 主語 + Vpp の形になる。さあ、どれが適切かな?
ボット君: (A) adopted だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!よくできたね。
解説:
(A) adopted: 過去分詞
(B) adopts: 現在形(三人称単数)
(C) adopting: 現在分詞/動名詞
(D) to adopt: 不定詞
文頭の Had と主節の would not have gone から、仮定法過去完了の倒置形であることがわかる。Had + 主語 + 過去分詞 の形をとるため、adopted が正解。
問題2
It is essential that all employees _________ the safety regulations carefully.
(A) follow (B) follows (C) followed (D) are following
難易度: ★★★
先生: 次の問題だ!これも、ヒントが隠されているぞ。
ボット君: "It is essential that" という表現がありますね!「〜することが不可欠だ」という提案や要求の意味合いなので、that節の中は動詞の原形になる「要求・提案の仮定法」の形が使われるはずです!
先生: その通り!よく見抜いたね!さあ、どれが適切かな?
ボット君: 主語が "all employees" と複数形でも、原形が来るので、(A) follow だと思います!
先生: 大正解!完璧だ!よくできたね。
解説:
(A) follow: 動詞原形
(B) follows: 現在形(三人称単数)
(C) followed: 過去形
(D) are following: 現在進行形
It is essential that S V の構文では、「SがVすべきである」という提案や要求の意味合いから、動詞が原形になる(要求・提案の仮定法)。主語の数に関わらず原形を取るため、follow が正解。
ボット君: 仮定法、奥が深いですね!特にIfを使わない仮定法は、TOEICで差をつけるポイントになりそうです!
先生: その調子だ、ボット君!君の「英語の筋トレ」は着実に実を結んでいるよ。今日の学びをしっかり復習して、次回の講座に備えよう!次回は、TOEICで高得点を狙う上で欠かせない「コロケーション」についてだ!単語同士の「相性」を見極めて、より自然で正確な英語表現をマスターしていこう!
今日のまとめ!
仮定法の基本: 現実とは異なる仮定を述べる際に使用。時制がずれるのが特徴。
要求・提案の仮定法: demand, suggest, recommend などに続くthat節で、V原形を使用。
仮定法過去:
形: If + 主語 + 過去形V, 主語 + would/could/might + V原形
意味: 「もし今〜ならば、〜だろうに」(現在の事実と異なる仮定)。Be動詞は通常 were。
仮定法過去完了:
形: If + 主語 + had Vpp, 主語 + would/could/might + have Vpp
意味: 「もしあの時〜だったなら、〜だっただろうに」(過去の事実と異なる仮定)。
混合仮定法:
形: If + 主語 + had Vpp, 主語 + would/could/might + V原形 (now)
意味: 「もし過去に〜だったら、今〜だろうに」(過去の仮定が現在の結果に影響)。
Ifを使わない仮定法:
倒置: If を省略し、Were S V, Had S Vpp, Should S V の形。
Without / But for + 名詞: 「〜がなければ」。
as if / as though: 「まるで〜であるかのように」(仮定法過去/過去完了を伴う)。
I wish:
I wish + 仮定法過去(現在の事実に反する願望)
I wish + 仮定法過去完了(過去の事実に反する後悔)
💡 重要格言:
「仮定法は時制が逆!もしもの世界は過去形で語られる!」
本日出てきた単語:
event /ɪˈvent/【名】:イベント
cancel /ˈkænsəl/【動】:中止する
question /ˈkwestʃən/【名】:質問
ask /æsk/【動】:尋ねる
essential /ɪˈsenʃəl/【形】:不可欠な
inform /ɪnˈfɔːrm/【動】:知らせる
immediately /ɪˈmiːdiətli/【副】:直ちに
rich /rɪtʃ/【形】:お金持ちの
buy /baɪ/【動】:買う
car /kɑːr/【名】:車
know /noʊ/【動】:知る
problem /ˈprɑːbləm/【名】:問題
help /help/【動】:助ける
study /ˈstʌdi/【動】:勉強する
college /ˈkɑːlɪdʒ/【名】:大学
job /dʒɑːb/【名】:仕事
now /naʊ/【副】:今
support /səˈpɔːrt/【名】:支援
finish /ˈfɪnɪʃ/【動】:終える
project /ˈprɑːdʒekt/【名】:プロジェクト
succeed /səkˈsiːd/【動】:成功する
advice /ədˈvaɪs/【名】:助言
make a mistake /meɪk ə mɪˈsteɪk/【句】:間違いを犯す
speak /spiːk/【動】:話す
native speaker /ˈneɪtɪv ˈspiːkər/【名】:ネイティブスピーカー
look /lʊk/【動】:見える
see /siː/【動】:見る
ghost /ɡoʊst/【名】:幽霊
tall /tɔːl/【形】:背が高い
company /ˈkʌmpəni/【名】:会社
adopt /əˈdɑːpt/【動】:採用する
technology /tekˈnɑːlədʒi/【名】:技術
bankrupt /ˈbæŋkrʌpt/【形】:倒産した
employee /ɪmˈplɔɪiː/【名】:従業員
safety /ˈseɪfti/【名】:安全
regulation /ˌreɡjəˈleɪʃən/【名】:規則
carefully /ˈkerfəli/【副】:注意深く
follow /ˈfɑːloʊ/【動】:従う
ボット君: 仮定法、奥が深いですね!特にIfを使わない仮定法は、TOEICで差をつけるポイントになりそうです!
先生: その調子だ、ボット君!君の「英語の筋トレ」は着実に実を結んでいるよ。今日の学びをしっかり復習して、次回の講座に備えよう!次回は、TOEICで高得点を狙う上で欠かせない「コロケーション」についてだ!単語同士の「相性」を見極めて、より自然で正確な英語表現をマスターしていこう!
次回: 第10回:単語の相性を見極めろ!~コロケーション完全攻略~
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