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合格奇岩|毎週ショートショートnote

古来、人類は「険しき奇観」にこそ真理を見出す傾向があった
この心理を修業に昇華させたのが、平安初期の謎の密教集団「震源宗しんげんしゅうである。
彼らが編み出した究極の精神統一術こそが、「合格奇岩」である。

開祖・阿韻 守耐韻あいん しゅたいんは、「知識は動く巨石を受け止めることで肉体に刻まれる」と説いた。
修行者は断崖下で座禅を組み、落石を頭頂部のみで受け止める。

衝突時の凄まじい衝撃により脳細胞が一時的に超高圧状態となり、普段は閉ざされている潜在能力が爆発的に開放されるのである。

阿韻の門下生はこの衝撃で、一度見た経典を数秒で暗記する超人知能を得たという。
一方、岩を跳ね返せなかった者は、谷底へ消えた。これが現代、試験に失敗することを「落ちる」と呼ぶ語源である。


江戸期にこの命懸けの儀式は禁じられたが、象徴的な意味だけが残り、現在の「合格祈願」へとすり替わった

受験生が試験中に「頭が真っ白になる」のは、かつて先祖たちが巨石を頭で受け止めた際に見えた、強烈なエネルギー変換の閃光が遺伝子レベルで蘇っているためだという事実は、現代医学でも説明がついていない。


民明書房刊『図解・古代日本の脳外科〜石で叩けば頭は良くなる〜』より抜粋

あとがき

いかがでしたでしょうか。
私たちが何気なく使う「合格祈願」に、これほど凄まじい背景が隠されていたとは自分も驚きでした。

受験生の皆さん。
実際に岩に頭突きをするのはお勧めしませんが、皆さんの努力が実り、無事志望校の門を突き破ることを、心より応援しております。


今回参加させていただいたのは、いつも感謝。
田原さんのこちらの企画になります。

※ご注意:
本記事の内容は創作であり、実在の書籍や史実とは関係ありません。
民明書房は、漫画『魁!!男塾』などで登場する架空の出版社で、当時のパロディ文化を象徴する存在です。
本記事をきっかけに、そのユーモアと背景を知っていただければ幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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