見出し画像

Gemini Omniは商用利用できる?利用規約から注意点や活用例を解説【2026最新】

Googleが提供する高品質かつ操作性の高さが評価されている新たな動画生成AIである「Gemini Omni」。

2026年5月20日に発表されたばかりの最新マルチモーダル動画生成AIモデルですが、いざ業務で使おうとすると気になるのが「商用利用は可能なのか」 という点です。


AIツールごとに商用利用が可能な範囲は異なっており、範囲を超えて利用すると著作権侵害や契約違反といった思わぬトラブルにつながる可能性があります。

そこで本記事では、2026年5月時点の公式利用規約や関連規約をもとに、「Gemini Omniは商用利用できるのか?」をわかりやすく解説します。


なお、Gemini Omniは様々なGoogleサービス内での利用が可能ですが、本記事では以下のサービスで利用を前提とします。

・Geminiアプリ
・Google Flow
・YouTube Shorts / YouTube Createアプリ

APIを通じてデベロッパーや企業向けにも数週間以内に提供開始予定とされています。
ミツカル編集長 / WEB開発エンジニア 原田 龍之介(Ryunosuke Harada)【監修者】 現在、大手企業でWeb開発エンジニアとしてシステム開発に従事。 また、ブロガーとして個人ブログながら 月間10,000PVを達成した経験 を持つ。 50以上のAIツールを実際に使用しながら、 技術者・ブロガー双方の目線を活かし、 「AIツール選びで迷わないメディア」を目指している。営業職 豊島 百合絵(Yurie Toshima)【ライター】 現在は大手企業の営業職として法人営業を担当。 商談準備の際にChatGPT・Gemini・Copilotを使い分けて自作プロンプトを作成するなど、 日常的にAIを活用して業務効率化を図っている。 ミツカルでは営業職の立場から、技術職以外の方にも分かりやすいAI活用法を伝えることを心がけている。

Gemini Omniとは?

Gemini Omniは、Googleが2026年5月20日に発表した最新のマルチモーダル動画生成AIモデルです。
テキスト・画像・音声・動画といったあらゆる入力から高品質な動画を生成でき、自分の声や見た目をベースに動画を作れる「アバター機能」も搭載されています。

第一弾モデル「Gemini Omni Flash」は、Geminiアプリ・Google Flow・YouTube Shorts / YouTube Createアプリで順次提供開始されており、API経由でも数週間以内に提供予定となっています。


本当に使いやすく、迷ったらこれを選べば安心な画像生成AIモデルは?GeminiのNano Banana Proを含めて、複数人で数十時間かけて検証し、ランキング化しました⬇️

Geminiの最新画像生成モデルのNano Banana 2って実際使いやすい?
以下の記事で本音でレビューしています↓


Gemini Omniは商用利用を禁止していない

Gemini Omniの商用利用例
△ 使用可能な例

△ 社内プレゼン資料・社員研修など社内向けでの利用
△ 提案資料・広告など顧客向けでの利用
△ 外部研修やセミナーでの生成物の利用
△ 自社サイトやSNSでの生成物の公開・配信

※実質的には利用可能と想定されますが、明確に「商用利用可能」との記載がないため△と表現しています
✕ 使用できない例

✕ AIモデルそのものを第三者に再配布・転売・貸与
✕ 生成AIの使用禁止ポリシーに反するコンテンツの生成

結論から申し上げると、Gemini Omniは商用利用可能と考えられます。
ただし、Gemini Omniとして一律に「商用利用を認める」とは明記されていません。

Gemini Omniは単独のサービスではなく、生成AIのGemini・動画制作ツールのFlow・YouTube Shortsなど複数のGoogleサービスから利用できる動画生成AIモデルとして提供されています。
そのため商用利用についても「Gemini Omni全体で一律のルール」があるわけではなく、利用するサービスごとに適用される規約が異なります。


次のセクションでは、Googleの利用規約や各サービスの公式情報をもとに、Gemini Omniがどの範囲まで商用利用を許可しているのかを一つずつ見ていきます。


Gemini Omniはどこまで商用利用できる?【実際の規約でチェック】

ここからは、Gemini Omniに関する公式の利用規約(2026年5月時点)をもとに、商用利用の可否をひとつずつ確認していきます。

本記事では以下のチェックリストに沿って、商用利用するためのポイントを整理しました。

商用利用する際のチェックリスト
1. 利用規約で「商用利用可」と明記されているか
商用利用が明確に許可されているか、または一部制限・禁止されているかを確認します。
2. 使用されている画像やテンプレートの出典は明確か
使われる素材の権利元を確認し、それらを商用目的で再利用できるかどうかをチェックします。
3. 「商用利用」の定義は明確か
ツールごとに異なる「商用利用」の範囲(例:広告、社内資料利用など)を理解しておくことが重要です。
4. クレジット表記の義務があるか
作品や素材を使う際に、作者名や出典の表記が求められるかどうかを確認します。
5. 再配布・共有の制限が確認できるか
作成したデザインや生成物を他者に再配布したり、販売したりできるかどうかを確認します。

1. 利用規約で「商用利用可」と明記されているか?

Googleでは、公式に「Gemini Omniについて商用利用可能」と明記されているわけではありません。

しかし前提として、以下のGoogleの利用規約のようにGoogleサービスはビジネス利用を想定したサービス提供を行っています。

◼️組織またはビジネスの代理として Google サービスを使用する
企業、非営利団体、学校などの多くの
組織が、Google のサービスを活用しています。

◼️ビジネス ユーザー(用語の定義)
消費者ではない個人または法人

Google 利用規約

また、ライセンスについて以下のような記載があります。

ユーザーのコンテンツはユーザーに帰属します。つまり、コンテンツに含まれるユーザーの知的所有権はすべてユーザーが保持します。

Google利用規約


つまり、Googleのサービスはビジネス利用を前提としており、生成物の知的財産権はユーザーに帰属します。
その前提で、AI生成物の商用利用可否についてGeminiアプリ・Google Flow・YouTube Shortsといった各サービスごとの利用条件を個別に確認していきます。


◼️Gemini・Flowの場合
GeminiとFlowには個別の利用規約が存在せず、Google利用規約がそのまま適用されます。

そのため、商用利用について明示的に定めた規約は存在しませんが、商用利用が禁止とも明記されておらず、「Googleがビジネス利用前提である点」、「生成物の知的財産権はユーザーに帰属する点」から、商用利用は可能であると考えられます。


◼️YouTube Shorts / YouTube Createアプリの場合
YouTube ShortsおよびYouTube Createアプリ上でGemini Omniを利用して生成した動画については、Google利用規約に加えて、以下のYouTube側の規約・ガイドラインも適用されます。

前提としてYouTubeの利用規約では、投稿動画の商用利用そのものを直接禁止する条文はありませんが、コンテンツの中身や運用方法について複数のポリシー遵守が求められます。

すべての投稿者に適用:
YouTube 利用規約
YouTube コミュニティガイドライン
改変コンテンツまたは合成コンテンツの使用に関する開示ポリシー

収益化(YouTubeパートナープログラム)を行う場合に追加で適用:
YouTube チャンネル収益化ポリシー
広告掲載に適したコンテンツのガイドライン

特にGemini Omniは実写と区別がつかない動画も生成できるため、実在の人物・場所・出来事を改変/合成したように見えるコンテンツについては、YouTube Studio上で「改変されたコンテンツ」の開示設定を行う義務が発生する点に留意が必要です。


◼️Vertex AIの場合(Gemini Omniは未提供)
Vertex AIにおいてGemini Omniは未提供ですが(2026年5月現在)、前世代の動画生成AIモデルの「Veo3」が利用可能でしたので、Vertex AIでの商用利用についても参考までに言及させていただきます。


Vertex AIは、Google Cloud サービス固有規約において、生成AIサービスの出力について以下のように明記しています。

◼️生成 AI サービス
a. 定義:「生成物」とは、お客様データによってプロンプトされる生成 AI サービスが生成するデータまたはコンテンツを意味します。生成物はお客様データです。お客様とGoogle との間において、Google は、生成物で新しく作成された知的財産の所有権を主張することはありません。

Google Cloudサービス固有規約

よって、Vertex AIで生成したコンテンツの知的財産権はユーザーに帰属し、商用利用が可能といえます。
(現状Gemini Omniは利用できず、Veo3などの利用が対象です)


2. 生成された画像・デザインの権利関係や出典は明確か?

生成物の利用にあたってはGoogle利用規約に以下のような記載があります。

ユーザーのコンテンツはユーザーに帰属します。つまり、コンテンツに含まれるユーザーの知的所有権はすべてユーザーが保持します。

Google利用規約

◼️Geminiアプリ・Google Flow・YouTube Shortsの場合
これらのサービスに関しては、生成物の権利に関する独自規約は設けられていません。Google利用規約と生成AIの使用禁止に関するポリシーが適用されます。


◼️Vertex AIの場合
Vertex AIの場合、Google Cloud の生成AI関連規約では、生成出力について以下のように記載されています。

「Generated Output is Customer Data.」
(生成物は顧客データとして扱われます。)

「Google does not assert any ownership rights in any new intellectual property created in the Generated Output.」
(Google は、生成物から新たに生じた知的財産について所有権を主張しません。)

Google Cloud の生成AI関連規約

生成物の著作権・所有権はユーザーが保持していますが、そもそも出力される生成物の学習元は記載がされていません。
そのため、生成コンテンツの利用に関する責任はユーザーにある状態となります。

加えて、Gemini Omniには自分の声や見た目をベースにした動画を生成できるアバター機能が搭載されています。
自分以外の人物の声・顔・肖像を本人の同意なく利用することは、肖像権・パブリシティ権・プライバシー権の侵害につながる可能性があるため、商用利用時には特に注意が必要です。


3. 「商用利用」の定義は明確か?

Gemini Omniの公式ページ及びGoogle 公式利用規約では、「商用利用」という言葉の厳密な定義は明記されていません。
しかし、Googleの生成 AI の使用禁止に関するポリシーでは主に以下のような内容が禁止事項として定められています。

・児童の性的虐待・搾取に関連するコンテンツの生成・配布
・暴力的な過激主義・テロリズムを助長するコンテンツ
・本人の同意なく作成された親密なシナリオ・画像・動画
・スパム・フィッシング・マルウェアの助長
・なりすまし・欺瞞・詐欺行為
・政治的プロセスや民主的プロセスに関する誤解を招く主張の拡散
・他者のプライバシー権・知的財産権の侵害

生成 AI の使用禁止に関するポリシー

よって、禁止事項に該当しない範囲であれば、業務目的での利用は規約上制限されていないと考えられます。


4. クレジット表記の義務があるか?

Gemini Omni公式の発表によると、Gemini Omniで生成されたすべての動画には電子透かし技術「SynthID」(不可視)が埋め込まれます。
そのため、Gemini Omniで生成された動画はAI生成コンテンツであることが識別可能な状態となっています。

今回Google FlowでGemini Omniモデルを利用して動画を生成したところ、既存モデルと同様に「目に見える透かし」も付与されました。

Flow経由で、Gemini Omniを用いて生成した動画にウォーターマークが含まれる
Flow経由で、Gemini Omniを用いて生成した動画にウォーターマークが含まれる


なお、Google Flowのヘルプによると、Veo・Imagenモデルの出力について、有料版・無料版に関わらずコンテンツには目に見えるウォーターマークと不可視の透かし(SynthID)の2つが含まれると記載されています。

Flow経由で、Veo3.1を用いて生成した動画にウォーターマークが含まれる
Flow経由で、Veo3.1を用いて生成した動画にウォーターマークが含まれる

例外として、FlowのUltraプランで生成された動画については目に見えるウォーターマークが表示されません。(利用地域の法規制で必要とされる場合にはUltraプランでもウォーターマークが含まれる場合があります。)(Google Flowヘルプ


5. 再配布・共有の制限が確認できるか?

Googleの利用規約では、以下のように明記されています。

「ユーザーは、Google のサービスまたはソフトウェアのいかなる部分も、複製、変更、配信、販売、貸与することはできません。」

Google利用規約


よって、Gemini Omni含むGoogleサービスでは、AIモデルのシステムそのものを再配布したり、他社に転売・貸与したりすることは禁止されています。


結論、Gemini Omniはどこまで商用利用できるのか?

Gemini Omniは、Googleがビジネス利用を前提としている点と明示的に禁止する規約がない点から、基本的に商用利用可能と考えられます。

ただし、Gemini Omniの生成物を商用利用する場合には、以下の点を確認しておくと良いでしょう。

Gemini Omni単体で商用利用可否についての記載はない
・AIモデルを利用する(呼び出す)サービスによって適用規約が異なる
・AIモデル自体の再配布・転売は禁止
生成AIの使用禁止ポリシーに違反するコンテンツは商用・非商用を問わず禁止

もし「この使い方は大丈夫かな?」と感じた場合は、サービスごとにそれぞれ以下の宛先に問い合わせを行うことが確実です。

◼️Geminiの場合

◼️Flowの場合

◼️Youtubeの場合

◼️Vertex AIの場合


まとめ:Gemini Omniは商用利用可能と考えられる

Gemini Omniは商用利用可能と想定される動画ツールであり、ビジネスシーンで利用することができます。

しかし、
「利用する窓口によって利用規約が異なること」
生成物のモデル自体の再配布/転売が禁止であること」
には留意が必要
です。


動画生成AIは作業効率を劇的に高めてくれる一方で、“思いがけないリスクが生じる”という側面もあります。
対応する利用規約を確認し、「どこまでが“自分の制作物”として扱えるか」を正しく理解しておくとより安心して利用できるといえるでしょう。

※本記事は2026年5月時点の公式情報・利用規約をもとに作成しています。今後のアップデートにより条件が変更される可能性がありますので、最新の内容は必ず公式サイトや利用規約をご確認ください。


ここまで読んでいただきありがとうございました!


この記事をチェックした方はこんな記事もチェックしています

いいなと思ったら応援しよう!

ミツカル|生成AIツール専門比較・ランキングメディア【毎週 水・土の18:00に投稿!】 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはより記事の品質を高めるための活動費として使わせていただきます!