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陰謀論を"流す側"になる?炎上体験で学ぶメディアリテラシー

「フェイクニュースや陰謀論って、なんであんなに拡散されるんだろう?」って思ったこと、ありませんか。実は、偽情報を流す側には、人の心を揺さぶる"技術"があるんです。今回ご紹介する『Harmony Square』は、あえて「陰謀論を流す悪役」になりきることで、その手口を体験できる無料オンラインゲーム。ケンブリッジ大学などの研究グループが開発し、米国務省も支援しているこのゲームは、たった10分のプレイで「認知的ワクチン」として機能します。平和な町を分断し、炎上を起こし、フォロワーを稼ぐ……そんな"悪"の体験を通じて、私たちは本物のフェイクニュースを見抜く力を手に入れることができるんです。



平和な町を分断する「悪役」になってみる


『Harmony Square』の舞台は、民主主義を大切にする平和な町。プレイヤーは、なんと「チーフ・ディスインフォメーション・オフィサー(最高偽情報責任者)」という肩書きで、この町に混乱をもたらす役割を担います。

ゲームは4つの短いステージで構成されていて、目標はシンプル。住民を対立させ、フォロワーと「いいね」を稼ぎながら、選挙などをめぐって町全体を分断していくんです。

最初は「え、こんなことするの?」って戸惑うかもしれません。でも、それこそがこのゲームの狙い。実際に手を動かして偽情報を流す体験をすることで、その裏側にある仕組みが見えてくるんです。

陰謀論を広める「4つの技術」

ゲーム内では、実際に使われている偽情報のテクニックを意図的に体験させられます。主なものは以下の4つ。

1. トローリング(挑発で炎上を誘発)

挑発的な投稿で人々の怒りを引き出し、意図的に炎上を起こします。感情が高ぶった人ほど、情報を拡散しやすくなるんですよね。

2. 感情を煽る言葉の選択

「危機」「裏切り」「スキャンダル」といった、不安や怒りを強調する言葉を使います。冷静な議論よりも、感情的な反応を引き出すことが目的です。

3. 人工的な拡散の増幅

ボットやフェイクアカウントを使って、あたかも多くの人が支持しているかのように見せかけます。「みんなが言ってるから本当なんだ」って思わせる手口ですね。

4. 陰謀論の作成とグループ間対立の強調

「裏で糸を引く秘密の集団がいる」というストーリーを作り上げ、グループ間の対立を極端に煽ります。「私たち vs 彼ら」という構図を作ることで、分断を深めていくんです。

これ、SNSで見かけたことありませんか?そう、私たちが日常的に目にしている光景なんです。

なぜ「悪役体験」が効果的なのか?

このゲームの背景にあるのは、「認知的ワクチン(イノキュレーション)」という考え方です。

病気の予防接種では、弱めたウイルスを体に入れることで免疫を作りますよね。それと同じように、弱めの偽情報テクニックに事前に"慣れておく"ことで、本物の陰謀論やフェイクニュースに出会ったときに、見抜く力が身につくというわけです。

『Harmony Square』の元になった『Bad News』というゲームを含め、ケンブリッジ大学などの研究グループとオランダのDROGが共同で開発を進めてきました。実際の研究では、ゲームをプレイした人に次のような効果が確認されています。

  • 偽情報を見たときの「信頼度が下がる」

  • フェイクニュースを「見抜ける自信が上がる」

  • 偽情報を「拡散しようと思わなくなる」

つまり、たった10分のゲームで、私たちの情報を見る目が変わるんです。

誰でも無料で、今すぐプレイできる

『Harmony Square』は、ブラウザで無料でプレイできます。所要時間は約10分。インターフェースは比較的シンプルなので、言語は英語のみですが、そこまで難しくはありません。

米国務省の支援も受けており、「選挙ハック」や「ロシア・中国などからの偽情報」への対策という文脈で、世界中で注目されています。日本でも、日本経済新聞などのメディアで市民向けメディアリテラシー教材の一例として紹介されています。

学校の授業や企業研修、あるいは家族との会話のきっかけとしても使えそうですね。

実際にやってみて感じたこと

私自身、このゲームをプレイしてみて驚いたのは、「悪役」になることへの罪悪感と同時に、その仕組みのシンプルさでした。

人の感情を揺さぶり、対立を煽り、ボットで数を水増しする。それだけで、情報は勝手に広がっていくんです。そして、その手口を知った後にSNSを見ると、「あ、これってゲームでやったやつだ」って気づく瞬間が何度もありました。

フェイクニュースや陰謀論は、決して「頭の悪い人が騙されるもの」じゃない。むしろ、私たち全員が標的になりえるし、知らず知らずのうちに拡散する側にもなりえる。そのことを、身をもって理解できたのが一番の収穫でした。

おわりに

情報があふれる今の時代、「正しい情報を見極める力」はもはや必須スキルです。でも、「フェイクニュースに気をつけよう」って言われても、具体的にどうすればいいのか、ピンとこないことも多いですよね。

『Harmony Square』は、そんな抽象的な「メディアリテラシー」を、ゲームという形で楽しく学べるツールです。10分という短時間で、偽情報の裏側を覗き、その手口を体験できる。これほど効率的な学びはないかもしれません。

もしまだプレイしていないなら、ぜひ一度試してみてください。きっと、明日からのSNSの見方が少し変わるはずです。

#フェイクニュース #メディアリテラシー #陰謀論対策 #情報リテラシー #HarmonySquare


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