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政治学者が警告『Xが陰謀論を量産する仕組み

最近、SNSを開くたびに「なんか怪しい情報が増えたな」と感じていませんか?実は、それ、あなたの気のせいじゃありません。特にX(旧Twitter)では、アルゴリズムの大幅な変更によって、陰謀論やデマ情報が爆発的に拡散されやすい構造に変わってしまったんです。しかも厄介なのは、あなたが興味を持っていなくても、勝手にタイムラインに流れてくるということ。政治学者の秦正樹氏も警鐘を鳴らすこの問題、一体何が起きているのか?そしてなぜ陰謀論が「儲かるビジネス」になってしまったのか?この記事では、SNSの裏側で起きている恐ろしい構造変化を、わかりやすく解説します。


SNSの世界が変わった。フィルターバブルの「終焉」

少し前まで、SNSの問題点といえば「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」でした。簡単に言うと、自分の好きな情報ばかりが集まって、違う意見が見えなくなる現象のことです。

例えば、政治に興味がない大学生のタイムラインには、サークルやバイトの話題ばかりが流れていました。陰謀論?そんなの自分には関係ない世界の話。そう思っていられた時代があったんです。

でも今、状況は一変しました。

X(旧Twitter)のアルゴリズムが「インプレッション(表示回数)」を極端に重視する仕組みに変わったことで、あなたが興味を持っていなくても、「バズっている」投稿が強制的にタイムラインに流れてくるようになったんです。

政治学者の秦正樹氏は、これを「フィルターバブルが破られた」状態だと表現しています。でも、良い方向に破られたわけじゃありません。誰もが陰謀論に晒されるリスクが高まったという、むしろ悪化した状況なんです。

陰謀論は「儲かる」ビジネスになった

ここで重要なのが、陰謀論が拡散される背景には、思想的な理由だけじゃなく、明確な経済的動機があるということです。

現代は「アテンション・エコノミー(関心経済)」の時代。人々の注目は、そのままお金になります。陰謀論やデマは、真実のニュースよりも「新奇性」が高く、「驚き」や「嫌悪」といった強烈な感情を引き起こします。だから、爆発的に拡散されやすいんです。

そしてXの収益化プログラムの導入によって、投稿の閲覧数に応じて報酬がもらえるようになりました。その結果、何が起きたか?

「インプレゾンビ」の大量発生です。

インプレゾンビとは、注目を集めて金銭を稼ぐことだけを目的としたアカウントのこと。実際、2024年の能登半島地震の際には、収益目当ての海外アカウントなどが偽の救助要請を拡散し、本当に救助活動に支障をきたす事態が発生しました。

人の命がかかっている非常事態でさえ、お金儲けの道具にされてしまう。これが今のSNSの現実なんです。

さらに言えば、過激なことを言えば言うほど視聴数やフォロワーが増えるため、経済的な動機から陰謀論を拡散する「プロの陰謀論者」や「ビジネス右翼」のような存在も指摘されています。彼らにとって、陰謀論は立派な「商品」なんです。

反論すら「養分」になる負のループ

もっと厄介なのは、この仕組みには「負のループ」が組み込まれていることです。

例えば、明らかにおかしな陰謀論の投稿を見つけたとき、あなたは「これは違う!」と反論したくなるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。

その批判や訂正のリプライ(返信)は、逆説的にその投稿の「エンゲージメント(反応)」を高めてしまいます。アルゴリズムは「たくさん反応がある=人気のあるコンテンツ」と判断し、さらに多くの人のタイムラインに表示してしまうんです。

つまり、正義感から反論しても、結果的にはインプレゾンビの「養分」になってしまう。皮肉な話ですよね。

「みんなが見てる」が生む危険な錯覚

そしてもう一つ、心理的な罠があります。それが「社会的証明」です。

多くのインプレッションや「いいね」がついている情報を見ると、人は無意識に「みんなが注目している」「正しいのかもしれない」と感じてしまいます。

秦氏は、この「多くの人が見ているという事実」自体が、「意外とみんな信じているんだ」という誤認を生み、陰謀論をより信じられやすくする可能性を指摘しています。

数字の力って、本当に怖いんです。

私たちはどうすればいいのか?

残念ながら、この構造的な問題に対する簡単な解決策はありません。でも、まず大切なのは「知ること」です。

SNS(特にX)の環境は、もはやユーザーが好みの情報に閉じこもる「フィルターバブル」の段階を超えています。アルゴリズムが「収益性の高い(=インプレッションが稼げる)過激な情報」を強制的にユーザーの目に触れさせる段階へと移行しているんです。

陰謀論は、一部の信者だけの問題ではなくなりました。関心のなかった一般層にも「おすすめ」として提示され、経済的利益を求める発信者によって増幅され、社会全体に蔓延しつつあります。

だからこそ、私たち一人ひとりが、SNSの仕組みを理解し、情報を批判的に見る目を養うことが、これまで以上に重要になっているんです。

「いいね」が多いから正しい、とは限らない。バズってるから真実、とは限らない。

この当たり前のことを、改めて心に刻みたいですね。


#SNS陰謀論 #インプレゾンビ #X旧Twitter #アテンションエコノミー #情報リテラシー

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