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[緊急速報] 台湾だけでない、実は日本も標的—知らないうちに操作される「認知戦」の正体

2026年1月11日台湾で発表された「231万件の世論操作情報」のニュース、ご覧になりましたか?

最近特に気になっているのが、SNS上の情報に翻弄されて不安や怒りを募らせている方が増えていることです。実はこれ、偶然ではありません。
今、中国やロシアといった国家が、私たちの「脳」そのものを攻撃対象にした「認知戦」という新しいスタイルの戦争を仕掛けています。ミサイルも爆弾も使わず、SNSとAIで人々の心理を操作し、社会を内部から崩壊させようとする—そんなSF映画のような話が、実際に日本でも進行しているのです。

公認心理師として、この「見えない戦争」から心を守るための知識をお伝えしたいと思います。

あなたのスマホが「戦場」になる時代

朝起きてスマホを開き、Xやニュースアプリをスクロールする。そんな何気ない日常の中で、実は私たちの「認知」が攻撃されているとしたら、どう思いますか?

認知戦は、陸・海・空・宇宙・サイバーに続く「第6の戦場」と呼ばれています。従来の戦争と決定的に違うのは、攻撃対象が軍事施設ではなく「人間の心理や判断そのもの」である点です。

目的は相手を直接倒すことではありません。相手国の国民や政治家の認識をじわじわと歪め、「自分たちから崩壊するように仕向ける」—これが認知戦の本質なんです。

ロシアと中国、それぞれの「脳への侵入法」

2016年:情報が「武器」になった転換点

2016年の米大統領選は、多くの人にとって衝撃的な出来事でした。しかし、選挙結果そのものよりも重要だったのは、この選挙を通じて「情報環境を狙った影響工作」が民主主義国家に現実的なダメージを与え得ることが、誰の目にも見える形で示されたことです。

米情報機関の評価によれば、ロシアは2016年選挙で影響工作を行い、米国社会の分断を深め、民主主義への信頼を損ねることを意図したとされています。ただし注意が必要なのは、「選挙結果そのものを決定的に変えた」とまでは断定されていない点です。

分断の「増幅」という戦術

ロシア関連組織が行ったのは、SNS上で米国人になりすました偽アカウントを大量に作り、政治・人種・宗教といった「もともと対立が起きやすいテーマ」を使って、多くの米国ユーザーに接触することでした。

ここでポイントなのは、「新しい対立を作り出す」のではなく、すでに存在する社会の亀裂に情報の力で「てこ入れ」し、対立を過熱させることにあった点です。しかも、左右どちらか一方だけでなく、対立の両端を同時に刺激することで、社会全体の相互不信を増幅させていく。

医療で例えるなら、体を直接殴るのではなく、免疫系や炎症反応の暴走を誘導して、体が自分自身を攻撃するように仕向けるようなものです。外からの打撃は小さく見えても、内側の反応が大きければ、全身状態は一気に崩れてしまいます。

公的資料によれば、こうした活動は比較的限られた予算規模で行われていたとのこと。つまり、従来の軍事力と比べれば圧倒的に低コストで、社会の意思決定や信頼の基盤――制度・メディア・選挙・専門家――を揺さぶることができる「非軍事・非対称」のアプローチなのです。

陰謀論という「物語」の力

情報戦でよく使われるのが、単発の嘘ではなく、世界観として自己増殖しやすい「物語」です。特に陰謀論的な枠組みは、社会に疎外感を持つ層に対して、強力な心理的報酬を与えます。

「自分は被害者だ」「でも真実を知った仲間がいる」――このような感覚は、人々を強く結びつけ、集団化を促します。

心理学的に見ると、ここで働いているのは次の2つの力です:

  • 外集団への敵意(彼らが奪った、騙した)

  • 内集団への帰属(我々は真実側だ、選ばれた存在だ)

この2つが同時に刺激されることで、人々は「その国の内部」にいながら、政府や制度そのものを敵視する塊として育っていきます。外部からの工作が小さくても、内側で増幅される政治的コストは計り知れません。

2022年:対抗策が進化した局面

しかし、時代は動いています。2022年のウクライナ侵攻では、情報戦への対抗策が大きく進化した様子が見られました。

侵攻初期、「ゼレンスキー大統領は逃亡した」という偽情報が流れました。しかしゼレンスキー大統領は即座にキーウでの動画を発信し、「自分はここにいる」と示すことで、逃亡説を打ち消しました

これは偽情報に対して「速度」と「真正性(本人である証明)」で優位に立つ典型例となりました。

さらに興味深いのは、米英などが侵攻前から、ロシアの作戦や「偽旗作戦」の可能性を繰り返し公表したことです。嘘が広まる前に、「この後こういう嘘をつくはずだ」と型を提示することで、人々の警戒心を高める。これは「prebunking(先制的反駁)」と呼ばれる手法で、予防接種のように事前に免疫をつける考え方です。

中国の「シャープパワー」:静かな長期戦

ロシアの影響工作が「派手な攪乱」に見えるとしたら、中国の「シャープパワー」は「静かな長期戦」という印象を受けます。

シャープパワーとは、権威主義国家が情報空間や制度の隙間に入り込み、言論環境を自国に有利に整えていく影響力のことです。

孔子学院をめぐる論点

その象徴的な例が孔子学院です。表向きは中国語や文化を教える教育機関ですが、米国の公的報告や人権団体からは、透明性、契約条件、学問の自由への影響などに懸念が示されています。実際、欧米、特に米国では閉鎖や転換が進んでいます。

ただし、「すべての孔子学院が検閲装置として機能している」と一般化するのは不正確でしょう。問題の大きさは、契約内容や資金源、人事、運営の独立性といったガバナンスの濃淡によって変わってきます。

海外コミュニティへの働きかけ

中国は海外の華人コミュニティへの働きかけを含む「統一戦線」活動も展開しています。また、現地メディアや提携先のプラットフォームを活用して、自国に有利な情報を流通させる「借り物の器で拡散する」戦略も取られています。

戦狼外交と「話語権」

最近注目されている「戦狼外交」も、単なる外交の失敗ではなく、国内世論や体制内のインセンティブと結びついているとの分析があります。国際的な言論空間で影響力(話語権)を重視し、自国に有利な語りを広げ、批判を回避する狙いがあると考えられます。

台湾に対する働きかけ:疑米論・分断・AI/ボット活用

Taipei TimesはNSB報告として、「米国・台湾軍・総統への懐疑を育てる」ことや、AI生成・ビッグデータで精密配信する旨を明記しています。
Focus Taiwan(CNA)も、偽ニュースサイト/ボット・偽アカウント運用、クリックベイトで集客してから政治投稿へ転換する構図などを具体的に書いています。

日本も例外ではない—すでに始まっている攻撃

「でも日本は大丈夫でしょ?」と思っていませんか? 残念ながら、日本もはっきりと標的にされています。

認知戦(広義の影響工作)は、社会の“割れ目”が見えるテーマほど効果が出やすいとされます。以下は、その典型例です。

  • ALPS処理水をめぐる偽情報:日本の外務省は、ALPS処理水に関する「外務省電報を装った偽文書」の拡散などを、明確に「根拠のない報道/完全な偽物」として公式に否定し、悪質な偽情報の脅威を述べています。

    さらに海外報道では、処理水をめぐる中国国内の反発の背景に「国家支援の偽情報」が混じる可能性が論じられています。

  • “沖縄(琉球)”をめぐる改ざん字幕動画・主権毀損型ナラティブ:日本のファクトチェック組織は、動画改ざん(無断使用)によって「琉球独立」等を煽る事例を、認知戦の文脈で解説しています。(※ここは、単発の虚偽よりも“継続的に疑念を植える”設計が論点です)

  • ボット/“Spamouflage”などの運用型キャンペーン:Microsoftは、東アジア由来の影響工作でAI生成コンテンツが用いられている点を継続的に報告しています。またカナダ政府(GAC)のRRMは、“Spamouflage”に関連するとされる情報作戦の検知と注意喚起を公式に公表しています。

「役に立つ馬鹿」の利用

攻撃する側が巧妙なのは、直接発信するだけでなく、強い政治的信念を持つインフルエンサーや、善意の人々を「無自覚な協力者」として利用する点です。偽情報が「真実」としてロンダリングされ、信頼できる人から広がっていく—これが最も厄介なんです。

なぜ私たちは簡単に操られてしまうのか—心理学の視点から

ここからは公認心理師として、なぜ認知戦が効いてしまうのか、心理メカニズムをお話しします。

システム1とシステム2

心理学者ダニエル・カーネマンが提唱した概念に「システム1(直感)」と「システム2(熟慮)」があります。

SNSのアルゴリズムは、私たちのシステム1(直感的・感情的な反応)を狙い撃ちします。怒り、驚き、不安—こうした強い感情を引き起こす情報は、考える間もなくシェアボタンを押させる力を持っています。

攻撃者はこの心理を熟知しているんです。

分断線の拡大

人間は本能的に「敵と味方」を分けたがる生き物です。認知戦は、社会にすでに存在する「人種」「ジェンダー」「政治的立場」といった亀裂を見つけ出し、そこに油を注いで炎上させます。

新しい対立を作るのではなく、既にある対立を最大化する—だから効果的なんですね。

心を守る「認知的免疫」の作り方

民主主義国家は「表現の自由」を大切にするため、情報を統制できません。つまり構造的に脆弱です。だからこそ、私たち一人ひとりの「認知的レジリエンス(強靭性)」が最大の防御になります。

1. プリバンキング(心理的接種)

ワクチンが病気の前に打つものであるように、騙される前に「操作の手口」を知っておくことが重要です。

  • 感情を強く煽る表現

  • 「〇〇か××か」の二元論

  • 出典が不明確な情報

  • 異様に拡散されている投稿

こうしたサインに気づく力が「心理的抗体」になります。

2. 一呼吸置く習慣—システム2を起動させる

怒りや驚きを感じた時こそ、シェアボタンを押す前に立ち止まりましょう。

「なぜこの情報が、今、私に届いたのか?」
「誰が得をするのか?」
「他の情報源はどう言っているか?」

この問いかけが、システム2(熟慮的思考)を起動させ、操作からあなたを守ります。

3. 複数の情報源で確認する

一つの情報源だけを信じないこと。特に感情的になった時は、反対意見や中立的な報道も意識的に探してみてください。

フィンランドの教訓

フィンランドでは数十年前から学校教育で徹底的にメディアリテラシーを教えています。その結果、国民全体が偽情報に対して高い免疫を持つようになりました。教育による社会防衛の成功例です。

たとえ話で理解する認知戦

認知戦は「街の井戸に毒を撒く」ようなものだと僕は考えています。

一人ひとりが「水が濁っていないか」を確認する習慣(リテラシー)を持ち、汚染された水(偽情報)を他人に汲んで回さない(拡散しない)。

それによって初めて、社会全体の健康(民主主義)を守ることができるんです。

結びに—「考える力」が最強の武器

現代の戦争は、もうミサイルや戦闘機だけではありません。スマホの画面越しに、あなたの無意識の中で静かに始まっています。

特定の情報源を盲信せず、自分の認知バイアスを自覚し、「立ち止まって考える」こと。

それが、この新しいスタイルの戦争を生き抜くための、私たち市民の最も強力な武器です。

明日からSNSを開いた時、ちょっとだけ意識してみてください。「この投稿、私の感情を操作しようとしてないかな?」って。

その小さな疑問が、あなたの、そして社会の認知的免疫を強くしていきます。

[1] ICA 2017(ロシア影響工作の評価:公開版PDF)
https://www.intelligence.senate.gov/wp-content/uploads/2024/08/sites-default-filesations-ica-2017-01.pdf

[2] 米司法省:Internet Research Agency Indictment(PDF)
https://www.justice.gov/d9/fieldable-panel-panes/basic-panes/attachments/2018/02/16/internet_research_agency_indictment.pdf

[3] 米上院情報特別委:ロシア干渉報告 Volume 2(PDF)
https://www.intelligence.senate.gov/wp-content/uploads/2024/08/sites-default-files-documents-report-volume2.pdf

[4] FactCheck.org:ゼレンスキー逃亡説の検証
https://www.factcheck.org/2022/03/zelensky-remains-in-ukraine-despite-false-claims-on-social-media/

[5] Reuters(2022/2/3):捏造動画による口実づくりの可能性(日本語版)
https://jp.reuters.com/article/us-ukraine-crisis-usa-russia/u-s-intelligence-russia-may-stage-video-to-create-pretext-for-ukraine-war-idUSKBN2K821T/

[6] University of Cambridge:prebunking(“予防接種型”対策)の紹介
https://www.cam.ac.uk/stories/inoculateexperiment

[7] NED:Sharp Power(Full report PDF)
https://www.ned.org/wp-content/uploads/2017/12/Sharp-Power-Rising-Authoritarian-Influence-Full-Report.pdf

[8] GAO:孔子学院の閉鎖状況と背景(PDF)
https://www.gao.gov/assets/d24105981.pdf

[9] USCC:China’s Overseas United Front Work(PDF)
https://www.uscc.gov/sites/default/files/Research/China's Overseas United Front Work - Background and Implications for US_final_0.pdf

[10] RIETI:Wolf Warrior Diplomacyの定量分析(PDF)
https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/25e028.pdf

[11] Stanford DigiChina:話語権(discourse power)の整理
https://digichina.stanford.edu/work/lexicon-discourse-power-or-the-right-to-speak-huayu-quan/

[12]外務省プレスリリース「ALPS処理水に関する偽文書報道(電報偽造)について」2023-08-14.
https://www.mofa.go.jp/press/release/press1e_000454.html?utm_source=chatgpt.com

[13]The Guardian「State-backed disinformation fuelling anger in China over Fukushima wastewater」2023-09-04.
https://www.theguardian.com/environment/2023/sep/04/state-backed-disinformation-fuelling-anger-in-china-over-fukushima-wastewater-japan?utm_source=chatgpt.com

[14]Microsoft Security Insider(東アジアの影響工作とAI等)/Global Affairs Canada RRM(Spamouflage関連).
https://www.microsoft.com/en-za/security/security-insider/intelligence-reports/east-asia-threat-actors-employ-unique-methods?utm_source=chatgpt.com

[15]Japan Fact-Check Center 解説「動画を改ざんして『琉球独立』煽る認知戦」2025-12-06.
https://www.factcheckcenter.jp/explainer/international/cognitive-warfare-after-takaichi-taiwan/?utm_source=chatgpt.com

(Gemini 3 pro Deep Research, NotebookLM, Claude sonnet 4.5を使用しました)

#認知戦 #メディアリテラシー #情報リテラシー #SNSとの付き合い方 #批判的思考

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