【第8回OASOBI企画】星屑と桜
■ 皆さんのワード
(私) ▷ スイッチ
clutch0105さん ▷ 星屑
sc_funさん ▷ 猫
カワムラさん ▷ デート
タクさん ▷ 名神
ひろさん ▷ 乗り物
マイユーさん ▷ 春
ムーンストーンさん ▷ インテリア
メイシンさん ▷ 武器
零ぴちゅ。さん ▷ 卒業
Kinuさん ▷ 桜
■ 文字バージョン
バー「星屑」最上階。
夜は、砕けた光を散らしている。
星屑は、もう燃え尽きた光だと
誰かが言っていた。
届かないものほど、きれいだと。
飾られた猫は、インテリアに過ぎない。そう思っていた。
それを作ったのは、ナガミ。
彼は何も語らない。
ただ、白銀の騎士に武器を持たせ、
夜を見上げさせている。
まるで、失うデート(未来)を知っているみたいに。
空が裂けた。
魔界の、乗り物。
重たい風が吹き荒れる。
瞬きのあいだに、猫が消えた。
👤「……返せ」
声が、震える。
胸の奥が冷える。
スイッチが、入らない。
いや――
入らないんじゃない。
押せない。
👩🦰「あなたのスイッチは、それじゃない」
振り向く。
そこに「桜」。
夜なのに、春の匂いがする。
👤「俺は、猫がいないと……」
👩🦰「違うよ」
花びらが、ひとひら。
頬に触れた。
冷えた夜に、
あたたかい温度が混じる。
👩🦰「遠い光を見上げなくていい」
星屑が、瞬く。
👩🦰「春は、ここにある」
次の瞬間。
風が変わった。
桜が、舞う。
一枚ではない。
十枚でもない。
無数の花びらが、夜へ解き放たれる。
星屑と桜が、空で交わる。
冷たい光の中に、
やわらかな色が溶けていく。
世界が、ほどける。
星は遠い。
でも、桜は触れられる。
👩🦰「押して」
その声は、小さい。
それでも確かに、届いた。
胸の奥が、鳴る。
👤
(俺は、自分の中の「スイッチ」に触れた。
音はしない。
けれど確かに、切り替わる)
夜の色が、変わる。
星屑の下、桜はなおも舞い続ける。
👩🦰おかえりなさいませ。
これは、別れじゃない。
失ったものを追いかける夜からの――
👤卒業だ。
■ 音声バージョン
最初は動画に音声を付けるつもりでした。しかし“ゆっくり”だとイメージが狭められる恐れがあるという理由でボツにしました🙄
無印=ナレーション(男性6)
👤=marisa (ゆっくりf2 v1.4)
👩🦰= reimu (ゆっくりf1)
■ 動画バージョン
→YouTubeに上げています。
「限定公開」です🐻🌿
音楽(BGM):魔王魂 さま
https://maou.audio/
