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【商用可】 Z-Image_clear_photoreal 公開|高速・高画質を両立したフォトリアルモデル【画像生成 AI】

はじめに

こんにちは、きまま / Easygoing です。

今回は、高速・高画質で商用利用もできる 画像生成 AI の決定版、Z-Image_clear_photoreal を公開したのでご紹介します。


Z-Image_clear_photorealで生成された、高精細でリアルな女性のポートレート。鮮やかな光の表現と肌の質感が特徴的。
Z-Image_clear_photoreal

Z-Image ってなに?

Z-Image は、2026年1月27日に中国の Alibaba グループが、商用利用も可能な Apache-2.0 ライセンス で公開した 画像生成 AI です。

Z-Image と Flux.2 [klein] の登場時期を示したガントチャート

Z-Image シリーズは、2025年11月に高速蒸留版の Z-Image-Turbo モデルが公開されていて、ミドルレンジの PC でも動作する 画像生成 AI として人気を集めていました。

Z-Image-Turbo は高速生成に特化した 蒸留モデル でしたが、今回公開された Z-Image (Base) は、蒸留を行う前の 基幹モデル であり、いわば 学習を行なった AI の頭脳そのまま にあたります。

蒸留モデルは、バリエーションが乏しくなる

Z-Image-Turbo をはじめとした蒸留モデルでは、使い勝手を良くするための調整が行われています。

蒸留モデルの特徴

  • 安定性と速度が向上

  • 画質は劣化

  • バリエーションが乏しくなる

蒸留モデルでは、イラスト生成の失敗を減らすために 安定性を上げる 調整を行います。

それによってイラストの収束が早くなり、低 Step でイラストを高速生成 できるようになりますが、その代わりに鮮やかな色表現が失われて 全体が褐色調 になり、完成したイラストに 残留ノイズ が残りやすくなります。

Z-Image_clear_photorealで生成された、高精細で青い服を着た女性とケーキとワインのポートレート。
Z-Image_clear_photoreal

また、安定性を上げると同じようなイラストが生成されやすくなり、顔や構図のバリエーションが乏しく なってしまいます。

蒸留モデルをベースに、基幹モデルを混ぜる

今回の Z-Image_clear_photoreal では、以前にご紹介した蒸留モデルの Z-Image-Turbo_clear をもとに、特定の層でオリジナルの Z-Image (Base) を混ぜることで、画質とバリエーション の向上 を目指しました。

これによって、Z-Image-Turbo の CFG を使わない高速性 を維持したまま、さらなる画質の向上 を目指しています。

実際のイラスト!

それでは、実際にイラストを比べてみます。

左が今回調整した Z-Image_clear_photoreal モデル、右が元の Z-Image-Turbo_clear の出力になります。

暖炉の部屋

「暖炉のある部屋」のプロンプトによる比較。左のphotorealモデルは右のTurboモデルよりライティングが自然。
Z-Image_clear_photoreal  |  Z-Image-Turbo_clear

深夜ラジオ

「深夜ラジオのスタジオ」の生成比較。マージモデルでは細部のガジェット感や空気感が向上している。

拡大図

人物の肌のクローズアップ比較。右のTurbo版に見られる微細な粒状ノイズが、左のphotoreal版では滑らかに改善されている。

画質を比べるときに 肌の質感 を比較すると分かりやすいですが、右側の Z-Image-Turbo_clear は完成したイラストに 高速蒸留モデル特有の粒状ノイズ が残っているのに対して、左の Z-Image_clear_photoreal ではこれが改善して きれいになっている ことが分かります。

バリエーションを比較!

今度は、イラストのバリエーションを比較してみましょう。

これから、同じプロンプトのまま seed 値を変えて、8枚連続でイラストを生成してみます。

プロンプト(伝統衣装の女性)

realistic, photorealistic,

a female wears a purple and gold traditional dress and jewelry, standing in front of a snowy village at sunset or sunrise, surrounded by snow - covered houses and a warm orange and pink sky with orange and pink hues.,

dynamic angle, dutch angle, upper body, close up, face close up, happy, smile, laugh, peaceful, wind, rouge, alizarin, burgundy, maroon, indigo, royal blue, deep blue, deep purple, royal purple, stylish, elegant, turn around

Z-Image_clear_photoreal(今回のマージモデル)

Z-Image_clear_photorealを使用し、同じプロンプトでseed値を変えて生成した8枚の画像のうち前半の4枚。顔立ちや構図が多様。
Z-Image_clear_photorealを使用し、同じプロンプトでseed値を変えて生成した8枚の画像のうち後半の4枚。顔立ちや構図が多様。
豊富なバリエーション

Z-Image-Turbo_clear(蒸留モデル)

Z-Image-Turbo_clearで生成した8枚の画像のうち前半の4枚。顔のパーツや基本的な構図がほぼ同じで、変化が少ない様子。
Z-Image-Turbo_clearで生成した8枚の画像のうち後半の4枚。顔のパーツや基本的な構図がほぼ同じで、変化が少ない様子。
顔や構図の変化が乏しい

2つのモデルを比べると、今回調整した Z-Image_clear_photoreal は 人物の顔や構図豊富なバリエーション が出ているのに対して、元になった Z-Image-Turbo_clear は 顔や構図の変化が乏しく、似たようなイラストが続いていることが分かります。

Z-Image_clear_photoreal のマージレシピ

それでは、今回制作した Z-Image_clear_photoreal のマージレシピをご紹介します。

ComfyUI上の「Model Merge Z-Image」ノードの設定画面。BaseとTurboのモデルを層ごとにマージする設定値が表示されている。

右側の Model Merge Z-Image ノード は、2つの Z-Image モデルを混ぜるノードですが、0 の設定値は Z-Image (Base) の層、1 の設定値は Z-Image-Turbo_clear の層をマージしています。

すなわち、初期の層は Z-Image (Base) の多様性のある学習データ を使うことでバリエーションを増やし、中期~後期の層では蒸留した Z-Image-Turbo_clear を用いる ことで安定性と生成速度を維持しているのです。

Model Merge Z-Image カスタムノード

VAE は Z-Image_clear_vae を使おう!

今回の Z-Image_clear_photoreal モデルでは、VAE は筆者が制作したカスタムモデルの Z-Image_clear_vae を併せて使うことをオススメします。

  • Z-Image_natural_vae:彩度を抑えたナチュラルな表現

  • Z-Image_clear_vae:彩度を上げた鮮やかな表現

Z-Image_clear_vae は、色の表現の違うモデルをいくつか用意しているので、好みに応じて使い分けてみて下さい。

次回は Z-Image_clear_anime の紹介!

今回は、Z-Image の調整を行う上で フォトリアル調のイラストアニメイラスト で調整の方向性が全く違ったので、フォトリアルの専用モデルとして Z-Image_clear_photoreal を制作しました。

Z-Image_clear_animeのティーザー画像。鮮やかな色使いのアニメ調キャラクターイラスト。
次回は Z-Image_clear_anime の紹介!

次回は、アニメイラスト用の Z-Image_clear_anime モデルをご紹介する予定です。

まとめ:Z-Image_clear_photoreal を使ってみよう

  • Z-Image (Base) はバリエーションが豊富

  • Z-Image-Turbo は安定性と高速生成

  • Z-Image_clear_photoreal はいいとこ取り

今回は、Z-Image_clear_photoreal モデルをご紹介しました。

Z-Image は、実際に調整を行ってみると無駄な構造がほとんど無く、Alibaba が Qwen-Image を深く研究して ベストな最適化・軽量化 を行ったモデルであることを実感します。

店の飲料の冷蔵棚の前の女性のポートレート。Z-Image_clear_photorealモデルのコンセプトイメージグラフィック。
Z-Image は、速度と画質が絶妙なバランス

今回、基幹モデルの Z-Image (Base) が公開されたことで、今まで以上に Z-Image シリーズの開発が行いやすくなり、これから コミュニティから優れた改良版 が生まれてくると思います。

皆さんも、これを機会に Z-Image の高画質・高速生成を試してみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございます!


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