【画像生成AI】 どれだけイラストを描き直す? denoise と scheduler の意味を知る
はじめに
こんにちは、きまま / Easygoing です。
今日は、イラストを描き直す image to image について見ていきます。

text to image と image to image
画像生成は、大きく分けて次の2つがあります。
text to image:文章からイラストを生成
image to image:画像からイラストを生成
text to image は、描きたいものを文章(プロンプト)で打ち込んでイラストを生成します。

それに対して、image to image は 画像を入力してイラストを修正 する方法で、denoise という強度を調節することで、イラストを軽く修正したり、あるいは大きく描き変えたりするなど、さまざまな使い方をすることができます。
ワークフローの紹介!
今回は、text to image と image to image の両方を行うワークフローを使ってみます。
このワークフローでは、バリエーションの豊かな SDXL で原画を描いて、質感の高い Flux.1 で仕上げを行います。


使用モデル
軽量版はこちら
実際のイラスト
それでは、実際のイラストを見てみます。
SDXL(原画)

SDXL は、きれいな アニメイラスト を 多彩な構図 で出力することができます。
ただし、最新のモデルと比べるとノイズ除去の効率が今ひとつなので、質感がやや劣り、完成したイラストに少し ノイズ が残って しまいます。
Flux.1(仕上げ)

先ほどの SDXL の原画に対して、Flux.1 を使って image to image の処理を行いました。
image to image を行うことで 全体の質感が上がり、ノイズが少ない クリアーなイラストが完成しました。
denoise は、ノイズを加える!
image to image では、画像を再描画する強さを決める denoise というパラメータを設定します。
denoise は日本語にすると「ノイズ除去」と訳されますが、実際は ノイズを加える 処理に当たります。
denoise を 0.5 に設定すると、イラストの半分を描き変えることを意味しますが、実際はどのようなことを行っているのでしょうか?
text to image の場合
text to imageでは、イラストを完全に新しく作るので denoise を 1.0 に設定します。
例として、denoise を 1.0 に設定して karras スケジューラーで 10 step の画像生成を行うと、ノイズは次のように除去されていきます。

ノイズは 最初に急激に減少 して、後半はなだらか に減っていきます。
Image to Image の場合
次に Image to Image で denoise を 0.5 に設定した場合を見てみます。
結果は先ほどのグラフの右側に寄せて、色付きで表示してみます。

denoise を 0.5 に設定したグラフは、先ほどの denoise が 1.0 のグラフの 右側部分 に似ています。
denoise はノイズ全体のレベルを一様に下げるのではなく、ノイズの分布の後半部分 を使うことになるのです。
image to image は scheduler で大きく変わる!
前回の記事では、denoise が 1.0 のときの scheduler の違いを比較しました。
denoise 1.0, 10 steps


denoise が 1.0 のときは、全ての scheduler が 同じノイズの最大値 からスタートしていました。
denoise 0.5, 5 steps
それに対して、denoise を 0.5 に設定した場合は 開始時点のノイズの量 が scheduler によって大きく違ってきます。


ノイズの量が変わると、イラストを描き換える強さ も変わります。
image to image の場合は、text to image よりも scheduler の違い がずっと強く現れてくるのです。
どの scheduler を使えばいい?
それでは、image to image ではどの scheduler を使えばよいのでしょうか?
前回は、text to image で次の 2つの scheduler をオススメしました。
SD1.5 / SDXL で高速生成 → karras
新世代モデルでディティールを上げる → beta
image to image でも、基本的な考え方は同じです。
イラストを速く安定して生成したい場合は karras、新世代モデルを使って大きく描き換えたいときは beta scheduler が良いと思います。
image to image は scheduler による変化 が大きく、また モデルごとの相性 もあるので、慣れてきたら denoise と scheduler をいろいろ変えて、最適な組み合わせを探してみるのが良いでしょう。
まとめ:denoise はノイズを足す!
denoise は描き換える強さ
denoise はノイズを足す
scheduler で大きく変わる
画像生成 AI は、ノイズからイラストを生成します。
画像生成 AI が登場して以降、ノイズを制御するために 多くの優れた方法 が考案されてきました。

scheduler や denoise は設定が難しく感じますが、どのように変わるか を予想できれば調整がしやすくなります。
設定がうまく合ったときのイラストの変化はとても面白く、これからも画像の生成を楽しみながらベストな設定を探していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
更新履歴
2025.6.17
ワークフローをアップデートしました
