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FIREする・しないの二択をやめる。元メガバンク×AIで作る「3つの自由シナリオ」

「FIREには興味がある。でも、仕事を完全に辞めたいわけではない」

積立は続けたい。旅行もキャンプも諦めたくない。そんな人に必要なのは、FIREできるかどうかの判定より、どの自由が欲しいのかを比べる表だと私は考えます。

内閣府の「令和6年度 年次経済財政報告」では、FIRE(Financial Independence, Retire Early)を「資産運用から得られる所得を基に、労働市場から早期退職を目指す動き」と記述しています。

「完全退職」「一部就労」「就労継続」という3分類は、本記事で比較するための独自整理です。

32歳会社員が欲しかったのは、退職ではなく選択肢だった

以下は架空のケースです。

32歳でIT企業に勤めるAさんは、日曜の夜、FIREに必要な資産額を検索しながら手が止まりました。
欲しいのは完全退職ではなく、「転職前に3か月休む」「週4勤務へ変える」「今の働き方を続けて長期旅行を増やす」という選択肢だったからです。

「期間/働き方/守りたい支出」で並べると、欲しい自由の違いが見えました。自由のための計画なのに、旅行や趣味を一律に削ると、目的と手段が逆転します。

「期間/働き方/守りたい支出」で3案を比べる

「3つの自由シナリオ」は、私が今回組み立てた比較フレームです。公式分類ではなく、商品や必要資産額を決めるものでもありません。

期間働き方守りたい支出転職前の3か月いったん仕事を離れ、次を急いで決めない離職・無収入期間の生活費と、気分転換の旅行費期限を決めず継続週4勤務へ変え、平日の自由時間を増やす固定費と、キャンプ・ガジェット費まとまった休暇の都度今の働き方を続け、長期旅行を増やす旅行費と、帰国後の生活費

この表は希望を整理する下書きで、実行できるかを判定するものではありません。実行前には次を家計実績・公的機関・勤務先の公式資料で確認します。

  • 税・社会保険料を含む手取り収入と固定費・変動費・返済額

  • 無収入期間や急な支出に備えて運用せず確保するお金

  • 退職・勤務時間変更後の税・健康保険・年金・雇用保険

  • 休職・短時間勤務・給与・賞与・退職金・福利厚生への影響

給付は利用要件を確認し、未確認の金額を収入へ入れません。

応用するなら、「守りたい支出」を推しの遠征費、または教育費・住宅ローンに置き換えられます。

金融庁は、家計管理と将来設計を資産形成の基本に挙げています。期待収益率(将来の収益率をどの程度と見込むかという仮定)を置く前に、まず暮らしの選択肢を分けます。

[出典:金融庁「資産形成の基本」/GPIF「分散投資の意義②」]

AIには不足質問と表の整形だけを任せる

AIには、頭の中の希望を同じ項目で並べてもらいます。

【役割】
あなたは、働き方と暮らしの選択肢を整理するアシスタントです。

【入力】
比較したい案:
1. 転職前に3か月休む
2. 週4勤務へ変える
3. 今の働き方を続けて長期旅行を増やす

・実行したい時期や期間:[本人が入力]
・希望する働き方:[本人が入力]
・現在の収入と支出:[本人が入力]
・守りたい支出:[本人が入力]
  例:旅行・キャンプ費
  応用例:推しの遠征費/教育費・住宅ローン
・勤務先の休職、休暇、短時間勤務等の制度:[本人が公式資料から入力]
・各案の週所定労働時間・給与/賞与/退職金/福利厚生への影響:[雇用契約・就業規則・人事回答]
・退職/勤務変更後の税・健康保険・年金・雇用保険:[公的機関・勤務先資料]
・生活防衛資金・ローン/臨時支出:[家計実績]

【依頼】
1. 比較表を作る前に、不足情報を質問してください。
2. 回答後、3案を「期間/働き方/守りたい支出」の3列で表にしてください。
3. 本人が勤務先制度、家計実績、公式資料で確認すべき点を列挙してください。

【制約】
・入力されていない金額や条件を推測しない
・収入額、支出額、期待収益率、必要資産額を決めない
・金融商品、銘柄、売買方法を提案しない
・3案の順位づけや推奨をしない
・AIの役割は不足質問と比較表の整形までとする
・不明点は「本人による確認が必要」と書く

プロンプトと回答表を保存し、転職や暮らしの予定が変わったときに入力を更新すると、仕組みとして使えます。

AIの表は下書きです。家計実績、公的機関、勤務先の一次情報で必ず検算します。

金額と最終判断はAIに渡さない

収入・支出は、税・社会保険料を含む家計実績と公式資料で確認します。期待収益率や必要資産額はAIに決めさせず、運用期間、価格変動、インフレ、税・手数料を含む複数の前提で検証します。金融商品や売買の最終判断も、AI出力だけを根拠にしません。

FIREという言葉に生活を合わせる必要はありません。この分類は、正解ではなく希望を見えるようにする道具です。

今日の一歩は、守りたい支出を1つ書く

今日は3案すべてを完成させなくて大丈夫です。

メモに「守りたい支出」と書き、旅行、キャンプ、推しの遠征、教育費など、自由を考える理由になった支出を1つだけ書いてください。金額は家計実績を確認してからで十分です。

二択を外すと、欲しかったのは退職ではなく、働き方と時間を選べる状態だったと見えてきます。

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