岡村隆史、最終回の告白――笑いを仕事にするということ
「自分は毎週収録の度にレインボーブリッジを渡る時、一度もワクワクしたことはなかった」
『めちゃ×2イケてるッ!』最終回で、ナインティナインの岡村隆史さんが語ったこの言葉が、今でも忘れられません。
あれほど多くの人を笑わせ続けた人が、実は毎週、極度の緊張と重圧を抱えながら現場へ向かっていた。
私はその時初めて、「笑いを仕事にする」ということの凄さを理解した気がしました。
『めちゃ×2イケてるッ!』は土曜日20時から22年間放送されたバラエティ番組でした。
私も長く観ていた番組の一つで、本当に楽しく、思い出深い作品です。
その番組も2018年3月に最終回を迎え、終止符が打たれる事になりました。
最終回で印象的だったのは、いつもの“芸人・岡村隆史”ではなく、一人の真面目な職業人としての岡村さんの姿でした。
BGMに竹内まりやさんの『人生の扉』が流れていた事もあり、私にとっては今でも忘れられないシーンになっています。
岡村隆史という人は、普段は無口で真面目な性格だという話は聞いていましたが、あの番組をそんな思いで長年支え続けてきた事を知り、そのプロ意識と仕事への向き合い方が強く印象に残りました。
彼は一時期、精神的な問題で番組を離れた事もありましたが、その最後の告白を聞いて、それも無理もなかったのだろうなと思いました。
岡村さんに限らず、「笑い」という仕事は、人を笑わす時にいつも自分が楽しい気分であるとは限らず、どんな時も人を笑わせるという難しい事に徹しなければならない、非常に過酷な仕事だと改めて感じました。
私は子供の頃からコメディアンに憧れていて、志村けんさんやビートたけしさん、ダウンタウンなどのファンでもありました。
私にとって人を笑わすことは、自分も含めて周りの皆んなを楽しませる為のものでしたが、それを仕事として成立させる事がどれほど大変な事かを、あの岡村さんの言葉は教えてくれました。
それと同時に改めて、笑いを仕事にする人全てにリスペクトの気持ちを抱きました。
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