ネイチャークルーズ
浜中大会の終わった後、会場から温泉ゆうゆ まで送ってもらった。当日に帰る人が大半だが、ここで馬仲間とは別れて、あとは単独行動。温泉で疲れを癒やし、宿まではのんびり歩いて帰る。もう一泊した。
※最近、温泉のある霧多布岬にラッコがいるらしい。
浜中町自体が、北海道でも東の方面。地図を見てたら、以前見た、鳥専門誌の記事にふと思い至る。ここからなら近いんでは? こんな機会もうないかも!
「落石(おちいし)ネイチャークルーズ」
海鳥を観る、バードウォッチング。といっても自分はマニアなウォッチャーでなく、鳥を見たら嬉しい、くらいなレベルの鳥好き。でもねー、野生のエトピリカがいるんですよ〜
問題がひとつ。だいぶ前に予約はしてあるが、催行するかが不確か。3人が最低催行人数なのだ。いちおう、馬で来ている面々に声をかけたが、振られてしまった。まあ普通は興味ないよね〜。
翌朝は、まずバスで駅に出る。JR花咲線、釧路方面に向かい、落石駅で下車。バスもJRも本数が少ない。落石駅で降りたのも数人。生活には車が主なんだよなー。
ううむ。通りがかりの人でも立ち寄り、参加者が増えてるかな?と思ったが、ふらりと来れる所ではなかったのだった。
もう一人の予約が若い男性で、きまま旅で近くでキャンプしているという。今日がダメなら別の日にでも、と言い出したので(やめてよね。私はこのタイミングしかないのよ)、私が2人分の費用を払います、と催行をお願いした。これで三人分。
バードウォッチングのために、漁船を一隻(漁船+船長さん)待機させてあるのだが、少ない人数だと、燃料代・人件費が赤字なのだな。客が2人と、ぜいたくなクルーズだった。
すみません。ありがとうございました。
※HPを見たら、今は最低催行が5人になっていた。当時は参加者からの投稿もできて、楽しいページだった。
ホームページでは、最近の鳥の動向や、クルーズで見られた鳥の種類が書かれている。相手は自然なので、見たい鳥がいない時もあり、思いがけない生き物が見れる時もある。
行った時は、エトピリカの他にツノメドリが見れるかも、という話題だった。ラッコやクジラが現れる時もあるらしい。人数云々の前に、そもそも海が荒れてたり、濃霧だと出航しないのだ。
ユルリ島・モユルリ島を周る、2時間程の航海。揺れるデッキに立ちっぱなしだ。
※以前読んだ本で、ユルリ島には馬がいるらしい。無人島だが、馬を周年放しておき(島だから馬は逃げない)繁殖も自由に任せて、増えた馬を時折回収するという、自然任せの放牧らしい。
客ふたりだが、もう一人の男性は鳥への興味が薄いようで、ほぼマンツーマンでガイドさんの話を聞けた。
ガイドさんは鳥好きが高じて、地元役場に籍を置き(観光の一部署として)、予約があるとガイドするという暮らしだそうだ。家族は神奈川県。シーズン中は単身赴任状態とか。
まず方向の説明。例えば2時の方向というと、船の進路を12時として時計の2時(正面より60度右)の向き。双眼鏡を渡されていて、ガイドさんが鳥を見つけて、◯時に何々がいると言ってくれる。
波間に見え隠れするエトピリカやケイマフリ。波は少々だったが、船上は揺れるので写真は無理と諦めた。
実際のところ、きれいな画なら、人の撮った映像で十分なのだ。鳥の生きている環境を、身を持って知れたのが良かったかな。
北の海は波が荒く、海も黒っぽい。霧が出やすい海域。崖が切り立っていると、人も近寄りがたい。そんな所が彼らの繁殖地だ。
ガイドさんによる、地域の自然の紹介。
豊かな山林が豊かな海を作る。だから山を荒したままにしておくと、漁獲も減る。漁業は林業との連携が必要とのこと。
この辺りは風力発電が盛んだが、バードウォッチャーからすると、バードストライクの害の方に目がいってしまうと。
人が少ない土地といって林立しても、鳥たちは昔から住んで、風を利用して飛んでいる。クリーンなイメージの白で風景に溶け込むのはいいのだが、溶け込むと鳥にも視認できなくなる。ゆっくり回っているようでも、羽の先端はものすごいスピード(そうでないと発電できないのだが)だそうだ。鳥の体を引き裂いてしまうほどの。
のどかに見える風車も、問題を抱えているのだな。危険物として、踏切みたいな黒と黄色にカラーリングできれば分かりやすいのだが。それはないだろうなー。
満足して下船。降りてもゆらゆらする。船は踏ん張る力が必要だな。

そういえば、浜中町のかぜて で、バードストライクの瞬間を見てしまったのだった。
波状にスーッスーッと飛んでいく鳥。気持ち良さそう〜と思ったらば、ロッジ様の三角屋根ところの窓ガラスに、ガッツン!と当たり、はらはらと落ちていった。
駆けつけるとゴジュウガラだった。脳震盪で虫の息。通り抜けられると思ったのか。結構なスピードで激突して、先端のクチバシに衝撃がかかっていたはず。不憫だがどうすることもできなかった。
さて、帰路だ。
JRで一路、釧路駅へ。次いで空港へ。
乗り継ぎに失敗しないかヒヤヒヤだったが、ひとりでぶらぶらも、けっこう楽しかった。

浜中町はモンキー・パンチ氏の故郷


