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hiromimimi0411
獣人十色 毎週ショートショートnote

黎明 【410字】
かつて地球の空気が澄んでいたころ、人も獣も竜の類も混然と暮らしていた。
ある日、草原に現れる獲物を森の木陰から見ているとサーベルタイガーが現れた。反対に獲物にされそうだ。だいたいこんな昼間から堂々と草原に姿を見せるのは猛者に決まっている。
草原の隅をイボイノシシの親子が通り過ぎたのがチラッと見えた。怒涛の如く走り出す獣人たち。狙いは親の後ろを付いていく小さな方だ。親にはとても敵わない。
獣人の数人が親を刺激し、誘導して子どもと引き離す。十分に離れたところで、鏃のついた槍を投じるのだ。
十人が投げたところで、ついに仕留めることができたらしい。雄叫びを上げる者、飛び上がる者、筋肉を誇示する者、喜びの表し方は様々だ。
ネグラの洞窟に火が灯るのは数日ぶり。みなが涎を垂らして焼き上がりを待っている。
火を手に入れたのはいつだっただろう。
道具を手に入れたのはいつだったろう。
焼き上がるとみなが殺到した。
「ワシんじゃ」
言葉が生まれた。
了

たらはかにさま
よろしくお願いいたします
