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インフル念写 毎週ショートショートnote


旅日記   【410字】

 常夏のような陽気な死神でした。寝る間も惜しんで話しかけてくるので、このところ少し寝不足気味です。やたらに体は熱っているし、夢のような気もしますが、その境界が曖昧なのです。

 ラクダの背に揺られていました。ヒトコブラクダでしたので、落ちないように必死でした。死神のやつは悠々と乗ってましたっけ。その上食い意地が張っていて、食べ物を見つける度に立ち止まります。周りはサボテンばかりです。ラクダは棘なんぞ全く気にする様子もなく、バリバリザクザク食べました。やはり夢かと思ったけれど、死神はそんなの当たり前だと言うんです。
 どこまで歩いてもオアシスなんてちっとも見えません。死神に騙されている? そう思って振り返ってみても、どちらも同じ風景ばかり。それでも死神は心配するなと言います。やはり悪夢でしょうか。
 でも証拠の写真があります。ラクダの好物のトゲトゲを撮ったものです。

 どうみてもインフルエンザウィルスの顕微鏡写真ですな、と医者は言った。
     了


天使だったのか


あなたは氷嚢ですか?



たらはかにさま
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