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止まれるのに、数秒後にまた走る。脳の中ではどんなことが起きている?

……あ、また走ってる。

さっき言ったばかりなのに。

これで何回目だろう。

もっと強く言ったほうがいいのかな。

でも、これ以上叱るのも違う気がする。

そんなふうに、口から出かかったことばを飲み込んだ経験はないでしょうか。

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「何度注意しても室内を走ってしまう」。これは、年少さんの保護者の方からも、年中さん・年長さんを担当している保育園の先生や、療育現場のスタッフからよくいただくご相談です。


このnoteでは、この行動の裏側を、脳のしくみと研究の知見からできるだけ丁寧に解説していきます。

専門用語も出てきますが、わかりやすく解説しているので、ぜひ最後までご覧いただければお役に立てると思います。

※1万文字程度あるので、かなり濃い内容ですが、もっと簡単に無料で理解した方は、After Rehaのブログでも簡単に解説していますので、そちらをご覧ください。




どうするのがいいのか?

年少・年中・年長で、つまずいている場所は違います。

でも、そこで起きている構造は共通しています。その共通部分をつかんでおくと、目の前の子が何歳であっても、見立てが立てやすくなるんです。

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誤解① 「何度も言えば、そのうち覚える」

まず、いちばん自然な発想から。

ーーーーー

覚えていないから走る。
だから覚えるまで言う。

ーーーーー

これは大人としてごく当たり前の対応ですし、実際それで身につくことは山ほどあります。

ただ、この「覚える」が意味することは、年代によってまるで違います。

年少さんくらいの時期なら、たしかにルールそのものがまだ定着していないことがあります。

「お部屋」と「外」の区別、「歩く」と「走る」の区別が、ことばとしてきれいに分かれていないこともあります。

この段階では、繰り返し伝えることに意味があります。


でも、年中さん・年長さんになると、話が変わります。ほとんどの子は、もう覚えています。

試しに、落ち着いた場面で「お部屋の中はどうするんだったっけ?」と聞いてみてください。

たいてい「歩く」と答えます。「走るとぶつかるから」と理由まで説明できる子もいます。

つまり、知識としては入っている。それでも走る。

ここから見えてくるのは、この行動が「知っているかどうか」の問題ではなく、知っていることを、その瞬間に行動へつなげられるかどうかの問題だ、ということです。

そして、この「つなげる」ところに、いくつもの工程が挟まっています。


⭐️今回は評価用のチェックシートも添付しているので、ぜひ活用してみてください!



「歩く」が成立するまでの、6つの仕事

「お部屋では歩こうね」と言われてから、実際に歩き続けるまでに、脳の中ではこれだけの仕事が起きています。

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