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思想が、現実になった日。── 広島で本気の人たちに会ってきた話[活動編 vol.01]、


今日、私は少しだけ確信した。

自分がnoteに書いてきたことは、ただの個人的な妄想ではなかったのかもしれない。

MITテクノロジーレビュー[日本版]特別編集『ポスト都市時代の社会デザイン 社会実装都市 ひろしま』の出版記念イベント。叡啓大学のソーシャルデザインセンター(SDC)が主催し、広島を舞台に、未来を本気で考えている人たちが集まった場だ。

実はこのイベントに参加する機会が生まれたのも、一つの縁があった。

今年度から、私は広島の「はたらく」を魅力的にする企業ネットワーク「HATAful(はたフル)」の一つ、Hiroshima縁JOBの企画に関わらせていただくことになった。そのHATAfulが、この本の中で取り上げられている。つながりが、次のつながりを呼んだ。これもまた、Tokicaが描こうとしている信用の連鎖の、小さな一例だと思っている。
👇️「HATAful(はたフル)」ホームページhttps://www.hataful.com/

私がnoteで書き続けてきた問い──広島から、地域から、何かが変わるはずだ──と同じ問いを抱えた人たちが、確かにここにいた。

広島は、日本の縮図だ

叡啓大学の早田吉伸教授がパネルディスカッションでこう言った。

「広島は日本の縮図です」

都市と地方の両面を持ち、グローバルとローカルの両方の経済圏を抱え、海・山・川・島という多様な自然環境がある。さらに平和という世界的な「問い」を背負った街でもある。

その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かがつながった。

私がnoteで書いてきたTokica構想──地域の信用が人をつなぎ、社会を動かすという考え方──は、「広島で上手くいけば日本のどこでも展開できる」「日本で上手くいけば世界にも展開できる」という仮説の上に立っている。

早田教授の言葉は、その仮説を外から裏付けてくれるものだった。思想として書いていたことが、全く別の文脈で、全く別の立場の人から確認された。そういう瞬間だった。

ヒロシマを知らない人は、世界にいない

特定非営利活動法人PEACE CULTURE VILLAGE 専務理事の住岡健太さんの話が、深く刺さった。

多くの国を訪れてきた経験から、こう話してくれた。どの国に行っても、ヒロシマを知らない人はいない。でも彼らのイメージは、モノクロ写真の中の、瓦礫まみれの風景だ。戦争が続く地域から来た方を案内することもある。そういう人たちが原爆資料館を出てきて、広島の街の美しさと復興の現実を目の当たりにしたとき──泣くのだという。

その話を聞きながら、私は思っていた。

信用は、時間をかけてしか積み上がらない。でも積み上がったものは、言葉より強い。

広島という街が体現しているのは、まさにそのことではないか。壊滅から美しい都市へ。その事実そのものが、世界中の人の心を動かしている。Tokicaが描こうとしている「信用が人をつなぐ社会」は、実はすでにこの街が証明していることかもしれない。

離島の未来を書き換える技術

株式会社エイトノット代表取締役CEOの木村裕人さんは、小型船の自律航行技術に取り組んでいる。

離島をつなぐ航路の無人・自動化。過疎が進む離島にとって、定期船は命綱だ。その命綱を、テクノロジーで守ろうとしている。

私がnoteで書いてきた「人が少ない場所ほど、信用のインフラが大切になる」という話と、この取り組みは根っこでつながっている。人が減るから諦めるのではなく、少ない人でも豊かな関係が成立するための仕組みをつくる。方法は違っても、向いている方向は同じだった。

SNSは、出会いの予約だった

最近、気づいていることがある。

Instagramで投稿する。Threadsで言葉を交わす。そうしているうちに、「実際に会いましょう」という流れが生まれ始めている。同じ想いを持つ人たちと、Zoomで話すこともある。

今日のイベントでも、交流会で何名かと名刺交換をした。

以前、私はSNSを「発信する場所」だと思っていた。でも今は少し違う考えを持っている。SNSとは、出会いの予約をする場所なのかもしれない。発信を通じて共鳴した人が、いつかリアルでつながる。その順番が、Tokicaが描く「信用の積み上がり方」と重なって見える。

Instagram → Threads → Zoom → リアルで会う → 一緒に動く。

この流れが、自分の日常の中で実際に起き始めている。

思想に、手触りが生まれた

正直に言う。

私はしばらく、「考えを発信すること」が活動だと思っていた。

でも最近、少し変わってきた。はたフルの活動に関わり、Hiroshima縁JOBの輪に加わり、湯来温泉の構想を持つ人たちと話し、越境研修の現場を知り、そして今日のイベントに来た。

会うたびに、思想が現実の手触りを持つようになる。

考えていることは変わっていない。でも、それを「どこで」「誰と」「どうやって」形にするか、という解像度が上がっている。

広島には、本気で未来を考えている人たちがいる。

それは今日、この部屋の中に、確かに存在していた。

この「活動編」では、これからも思想が現実に近づいていく過程を、等身大で記録していく。完成した答えではなく、動きながら考えている、その軌跡を。

この記事は「活動編」シリーズの第1回です。思想(Tokica)・物語(小説)に加え、実践の記録を残していきます。

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