ノーブラでロードバイクに乗る海外インフルエンサーを調べてみたら、「人格経済」が見えてきた
僕は見る専用の Instagramアカウントを持っています。いわゆる“裏アカ”です。
別に怪しい活動をしているわけではありません。
表のアカウントではフォローしづらいセクシー女優や風俗嬢、グラビアアイドルなどをチェックするためのアカウントです。
SNSというのは正直なもので、自分が何を見ているかによって表示されるコンテンツがどんどん変わっていきます。
そのアカウントでInstagramを開くと、肌色の多いリール動画が次々と流れてきます。
そんな中、一つの動画が目に留まりました。
若い女性が競技用のロードバイクにまたがり、颯爽と走っています。
ここまではよくある動画です。
ところが、よく見るとノーブラです。
しかも乳首がはっきり分かる。
「なんだこの子は?」
と思いました。
プロフィールにあった名前は、Michelle From China。
最初は単純に、大胆な女の子だなと思いました。
ところが投稿を遡っていくと、少し不思議なことに気付きました。
ロードバイクの話をしている。
ランニングをしている。
健康について語っている。
姿勢改善の解説をしている。
人生相談までしている。
僕が想像していた“セクシー系インフルエンサー”とは少し違いました。
いや、正確に言うと逆です。
自転車や健康について語る普通のインフルエンサーが、平然と乳首を見せているのです。
日本の感覚で言えば、かなり不思議な光景でした。

(生成AI作品)
その先(プロフィール)にあった、もう一つのリンク
プロフィールには AllMyLinks が貼られていました。
開いてみると、そこには OnlyFans へのリンクがありました。
OnlyFans について簡単に説明すると、クリエイターが月額課金制でコンテンツを配信し、ファンがその対価を支払う海外のサブスクリプションサービスです。
日本人に分かりやすく例えるなら、近年日本で急速に普及している「xFans」や「CandFans」のグローバル版、と考えるとイメージしやすいでしょう。
日本では「海外の成人向けサイト」というイメージで語られることが多いのですが、実際にはフィットネスや音楽、ライフスタイル系のクリエイターも利用しています。
ファンクラブ的な機能(コミュニティ形成)を持ちつつ、実質的に無修正の成人向けコンテンツに対しても寛容なプラットフォームとして知られています。
なお、日本国内からの OnlyFans 利用については法的な議論や解釈が分かれる部分もありますが、
本記事は利用を推奨するものではなく、あくまでインターネット文化を考察するためのものとして読んでいただければと思います。
そこまで調べたところで、僕は少し迷いました。
しかし、ここまで来たら実際に見てみるしかありません。
試しに Michelle の OnlyFans へ課金してみることにしました。
画面の向こうの「日常」と、無修正の衝撃
そこに投稿されていたのは、Instagramでは見ることのできないコンテンツでした。
ありのままのヌード写真。
自慰行為の動画。
パートナー男性との性行為動画。
そして、生々しいライブ配信。
もちろん海外のコンテンツですから、日本で流通している成人向け作品とは大きく異なります。
そう、無修正です。
思い返せば、僕が初めて無修正コンテンツを見たのは高校時代でした。
悪友から借りたAVのテープです。
当時はインターネットも今ほど普及しておらず、無修正作品というだけで特別な存在でした。
そんな僕にとっても、実在するインフルエンサーが、自分の日常を発信しているSNSの延長線上で、無修正の性行為まで公開しているという光景は衝撃的でした。
日本人の感覚で例えるなら、人気インフルエンサーが突然、無修正AVに出演しているのを発見したようなものです。
しかし、しばらく投稿を見ているうちに、別のことが気になり始めました。
むしろ、本当の衝撃はそこからでした。
OnlyFansには性的な写真や動画だけではなく、
「今日は少し落ち込んでいる」
「誰かと話したい」
「ライブ配信をするから来てね」
そんな日記のような投稿が大量に並んでいたのです。
さらに、
「DMを送って」
「返信したから確認してね」
といった投稿もあります。
最初は無修正の性行為に驚いていたはずなのに、気が付くと僕は別の疑問を抱いていました。
この人は本当に“アダルトクリエイター”なのだろうか。
むしろ、日常を発信するインフルエンサーが、その延長線上で成人向けコンテンツも販売しているように見えたのです。
彼女は本当に「エロ系」インフルエンサーなのか
僕は少し気になって、Michelle のInstagramだけでなくYouTubeも見てみることにしました。
すると、さらに混乱することになります。
そこにあったのは、僕が想像していたような成人向けクリエイターのチャンネルではありませんでした。
ロードバイク。
ランニング。
健康。
食事。
旅行。
人生相談。
自己啓発。
そんな動画ばかりが並んでいたのです。
「どうやって自信を持つか」
「人生を変えるにはどうすればいいか」
「中国での体験」
「オーストラリアでの生活」
などを真面目に語っている動画もありました。
Instagramも同じです。
姿勢改善の話。
ランニング動画。
自転車ショップの紹介。
健康に関する考え方。
コメント欄を見ると、
「あなたのおかげで走る気になった」
「元気をもらえた」
「いつも前向きになれる」
といった反応が並んでいます。
少なくとも僕には、いわゆる“エロ系インフルエンサー”には見えませんでした。むしろ、健康系やライフスタイル系のインフルエンサーに近い印象です。
しかし同時に、OnlyFans では無修正のヌードや性行為動画を販売している。
僕はここで妙な違和感を覚えました。
日本では、こういう人をあまり見かけないからです。
もちろん、グラビアアイドルがヌード写真集を出すことはあります。
セクシー女優がYouTubeチャンネルを運営していることもあります。
しかし、
「ランニングについて語り、人生相談をし、健康情報を発信し、その延長線上で無修正の性行為動画も販売する」
というような人は、日本では見当たらないのではないでしょうか。
僕が最初に感じた違和感は、まさにそこでした。
無修正だから驚いたのではありません。
むしろ「普通のインフルエンサーが、こんなこともしている」ことに驚いたのです。
そして調べれば調べるほど、Michelle 個人よりも別のことが気になり始めました。
なぜ彼女はこういう活動をしているのだろう。
そして、なぜ欧米ではこういう存在が成立するのだろう。
そんな疑問を抱きながら情報を追っていった結果、ある人物を突き止めました。
Harley Johnstone。
インターネットでは「Durianrider」という名前で活動しているオーストラリア人で、Michelle のSNSに頻繁に登場し、時には撮影者としてインタビューし、OnlyFans ではセックスパートナーとして性行為を披露している中年男性です。
僕は、この Durianrider という男を調べ始めることになります。
その横にいる「 Durianrider 」という男
最初は Michelle のパートナーなのだろう、くらいにしか思っていませんでした。
しかし調べていくと、この人物が想像以上に長いキャリアを持つインフルエンサーであることが分かりました。
Durianrider は2000年代後半から、自転車やヴィーガン、ダイエットなどをテーマに発信を続けています。
今でこそYouTubeやInstagramで個人が情報発信するのは当たり前ですが、彼はそのかなり初期から活動していた古参プレイヤーでした。
Harley Johnstone (Durianrider)
[English Original / YouTube About Section] "Subscribe if you want the best weight loss and freedom lifestyle tips! For the last 16 years I've averaged a video a day of pragmatic content to Youtube."
[日本語訳 / 要約] 「最高のダイエットと自由なライフスタイルのヒントが欲しければ、チャンネル登録を!過去16年間、私はYouTubeに毎日、実践的なコンテンツを投稿し続けています。」
彼自身が公言する「16年間の毎日投稿」。これこそが、彼が「情報発信の重要性」と「人格(ライフスタイル)を売る方法」を誰よりも熟知している証拠です。
さらに興味深かったのは、Michelle 以前にも複数の女性インフルエンサーと共同発信を行っていたことです。
その代表格が Freelee。 ヴィーガン界隈では非常に有名な存在で、2010年代には世界中に大きな影響力を持っていました。彼の初期のパートナーであり、共にムーブメントを作ったコアメンバーです。
そしてその後、彼のもとに新しく登場したのが Natasha Maree です。
たとえば、彼の現在のYouTubeチャンネルトップには、そのNatashaをコーチングしている動画が今も堂々と置かれています。
Michelle、Natasha、Freelee。
もちろんそれぞれ全く別の女性です。 しかし、彼女たちの活動の軌跡を追っていくと、美しく、そして奇妙な共通点が浮かび上がってきます。
健康。 身体づくり。 SNS発信。 個人ブランドの確立。
コミュニティの形成。
彼女たちはみな、Durianriderという強力なハブ(プロデューサー)を通じて、自らの「ライフスタイルと人格」を徹底的にメディア化していったのです。
そして興味深いのは、時代が進むにつれて、その構造の「出口(マネタイズ方法)」がより直接的、かつ過激に進化していった点です。
初期のFreeleeの時代は、YouTubeの広告収入や電子書籍、ヴィーガンコミュニティへの誘導がメインでした。
しかし、SNSの競争が激化した後発の Natasha、そして現在の Michelle の時代になると、彼女たちはその健康系個人ブランドの延長線上に、ごく自然に「OnlyFansによる成人向け課金」を組み込むようになります。
女性は変わる。時代も変わる。マネタイズの手段も変わる。
しかし、ベースにある「人格を全開にして信者を集める構造」は驚くほど似ているのです。
最初、僕は Michelle という一人の女性について調べていました。
ところが その横にいる Durianrider を追っていくうちに、Michelle は特殊な例ではなく、もっと大きな流れの中にいる存在なのではないかと思うようになりました。
健康 - SNS発信 - コミュニティ形成 - マネタイズ
その構造は、Michelle 一人だけではなく、Durianrider の周囲で長年繰り返されていたように見えたのです。
そして僕は、ある疑問に行き着きました。
なぜ日本人はこの違和感を覚えるのだろう
ここまで読んで、「海外だからでしょ?」と思う方もいるかもしれません。確かにそうです。しかし僕は、もっと文化的な違いがあるように感じています。
日本にもセクシーな写真集を出すタレントはいます。
グラビア活動をするインフルエンサーもいます。
AV女優がYouTubeを運営することも珍しくありません。
ただ、それでも多くの日本人の感覚として、
タレント。
モデル。
インフルエンサー。
そしてAV女優。
これらは別々のカテゴリーとして存在しています。
もちろん重なり合う部分はあります。
しかし、「表の活動」と「成人向け活動」の間には、まだ見えない壁が存在しています。
ところが Michelle を見ていると、その壁がほとんど見当たりません。
ロードバイクについて語るMichelle。
人生相談をするMichelle。
ランニング動画を投稿するMichelle。
そしてOnlyFans で性行為動画を販売する Michelle。
それらが別人格ではなく、一人の人間として繋がっています。
日本人に分かりやすく例えるなら、
TikTokでダンス動画を投稿し、Instagramで美容や日常を発信し、テレビのバラエティー番組にも出演している人気インフルエンサーがいたとします。
ある日、その人のプロフィールを開いたら、有料会員向けページがあり、そこでは無修正の性行為動画まで公開されていた。
そう考えると、おそらくほとんどの日本人は驚くことでしょう。
なぜなら、それは日本の芸能文化やインフルエンサー文化の延長線上では、なかなか想像しづらい世界だからです。
しかし Michelle を見ていると、本人の中ではそれらが矛盾していないように見えます。
健康も人生も恋愛も性も、すべて同じ「自分自身」の一部として発信している。
僕が感じた違和感の正体は、そこにあったのだと思います。
人格を売る時代
最初、僕は海外の無修正配信文化を調べているつもりでした。
ノーブラでロードバイクに乗る女性を見つけ、その先に OnlyFans があり、無修正の性行為動画があった。
そこまでは予想通りです。
しかし調査を続けるうちに、僕が見ていたのはポルノではなく、SNSそのものなのではないかと思うようになりました。
Michelle が売っていたのは性行為だけではありません。
ロードバイクに乗る姿。
ランニングをする日常。
人生についての考え方。
時には落ち込む姿。
ファンとのコミュニケーション。
そして、パートナーとの性行為。
そうしたもの全てが一つの人格として発信されています。
最近では「人格経済(Personality Economy)」という言葉も使われるようになっています。
OnlyFans は、その人格に課金するための手段の一つに見えました。
OnlyFansの公式説明によれば、以下のような性質も持ち合わせています。
[English Original] "...popular with a wide range of content creators including fitness, music, cooking, and beauty, with adult content being only one segment of the platform."
[日本語訳] 「フィットネス、音楽、料理、美容など、多様なクリエイターが利用しており、成人向けコンテンツはプラットフォームの一部に過ぎない。」
Wikipediaの解説記事より引用。
しかし、世界的に知名度を高めた最大の理由が成人向けコンテンツであることも事実です。
僕たちはポルノの進化を見ているのではなく、
もっと大きな変化を見ているのかもしれません。
インターネットによって、誰もが自分自身を発信できるようになった時代。
その中で、人は商品を売るのではなく、自分自身を売るようになった。
Michelle を調べていて最も衝撃を受けたのは、無修正の性行為ではありませんでした。
人生そのものが商品になる時代が、すでに始まっていたことでした。
そして、おそらく僕たちは、その変化をまだ十分に理解できていないのだと思います。

(生成AI作品)
