【メンパ】投資家のためのメンタルパフォーマンス論 -心が壊れない投資の話をしよう
長期投資が正しくても、退屈なときがある
私の投資スタイルは、基本的には長期投資・分散投資だ。
市場に長く居続けることが、最も再現性の高い戦略だと思っている。
ただ、正直に言えば、それだけだと少し退屈でもある。
だから私は、楽しむ程度にデイトレードもやっている。
あくまで「娯楽枠」だ。
本気で勝ちにいく場所ではない。
市場との距離感を測るための、ちょっとした遊び場のようなものだ。
同じ値動きなのに、なぜか疲れる銘柄がある
不思議なことがある。
同じ時間、同じ金額、同じような値動きなのに、
やたらと疲れる銘柄と、
なぜか冷静でいられる銘柄がある。
慣れている銘柄、慣れていない銘柄。
ボックス圏で株価が推移する銘柄、そうでない銘柄。
最初は経験の差だと思っていた。
でも、それだけでは説明がつかない感覚が残る。
脳がどれだけ消耗するか、という視点
そこで気づいた。
これは勝ち負けの問題ではない。
「脳がどれだけ消耗するか」という問題だ。
私はこれを、投資におけるメンタルパフォーマンス、
もう少し砕けた言い方をすれば、
「その銘柄を触っていて、心がどれだけ安定していられるか」
という指標だと考えている。
投資におけるメンタルパフォーマンスとは何か
ここで言うメンタルパフォーマンスとは、
精神力の強さや我慢強さの話ではない。
その銘柄を見ている間、
思考と感情がどれだけ自然な状態でいられるか、という話だ。
無駄にチャートを何度も開いてしまう。
理由もなく含み損が気になる。
自分で決めたルールを破りたくなる。
こうした状態は、
すでに心の処理能力が削られているサインだ。
会社名は、思っている以上に投資家心理に効く
意外に思われるかもしれないが、
会社名は投資家のメンタルにかなり影響する。
創薬ベンチャーに多い、覚えられない社名。
カタカナが多すぎて、発音すら怪しい名前。
銘柄コードの末尾にアルファベットが付く銘柄。
こうした銘柄は、見ているだけで脳が疲れる。
どの会社も、きちんとした理由があって付けた社名だ。
ただ、投資家の脳は正直で、
名前が頭に残らないと、自然と距離ができる。
社名変更がもたらす、静かな違和感
最近は社名変更も多い。
違和感なく受け入れられるものもあれば、一瞬、思考が止まるような変更もある。
地域名を補ったり、英語表記に寄せたりする変更は、比較的理解しやすい。
一方で、まったく別の概念に飛んでしまうような変更は、
投資家の頭に小さなノイズを残す。
良い悪いの話ではない。
ただ、投資家の脳が追いつかない変更は、確実にメンタルパフォーマンスを下げる。
【違和感が少ない、または、受け入れられやすい例】
八十二銀行⇒八十二長野銀行
南海電気鉄道⇒NANKAI
上新電機⇒Joshin
サッポロホールディングス⇒サッポロビール
日本碍子⇒NGK
ストライク⇒ストライクグループ
【「これは何の会社だっけ?」という疑問が浮かびやすい例】
日立建機⇒ランドクロス
ゲオホールディングス⇒セカンドリテイリング
アジャイルメディア・ネットワーク⇒CRAVIA
メンタルを削りやすい銘柄の共通点
メンタルパフォーマンスが落ちやすい銘柄には、共通点がある。
材料が出た理由がよく分からない。誰が買っているのか、誰が売っているのか分からない。「外国人機関投資家」と言われても、それ誰だ、と思ってしまう。
特に厄介なのは、出来高が極端に少ない銘柄だ。
なぜ「動かない銘柄」も疲れるのか
値動きが小さいから安全、というわけではない。
なぜ今この価格なのか分からない状態は、人の脳をじわじわと疲れさせる。
常に解釈を求められる銘柄は、思っている以上に精神的な負荷が高い。
心が安定しやすい銘柄の特徴
一方で、心が安定しやすい銘柄もある。
事業内容が分かりやすい。
IRが過不足なく整理されている。
板に極端な違和感がない。
価格そのものより、納得感。
この感覚は、AIにはなかなか扱いづらい。
情報処理速度で、人間はもう勝てない
今の市場は、とにかく速い。
アルゴリズム取引、AI、ニュース速報。
私がテレビで速報を知ったとき、その情報はすでに誰かが知っている。
量子コンピュータや半導体性能が語られる時代に、個人投資家が速度で勝とうとするのは、無理がある。
AI時代に個人投資家が勝負すべき場所
だからこそ、個人投資家が勝負すべきなのは、情報処理の速さではない。
自分のメンタルをどれだけ健全に保てるか。
どれだけ市場と適切な距離を取れるか。
勝とうとするほど、心は壊れやすくなる
これは自戒も込めて書く。
勝とうとするほど、メンタルパフォーマンスは落ちる。
負けられない、取り返したい、そう思った瞬間に判断は歪む。
デイトレードを「娯楽枠」と定義する理由
だから私は、デイトレードを娯楽枠と定義している。
本気になりすぎない。
ルールを守る。
楽しめなくなったら離れる。
メンタルは鍛えるものではない。
壊れないように設計するものだ。
AI時代の個人投資家の生存戦略
投資で一番失われやすいのは、資金ではない。
判断力だ。
だから私は、心の消耗が激しい銘柄からは、静かに離れる。
ADHD気質の投資家として思うこと
ちなみに私は、ADHD気質の投資家でもある。
集中しすぎることもあれば、一気に疲れてしまうこともある。
だからこそ、自分の脳の癖を理解し、消耗しやすい環境を避けることを重視している。
市場に長く居続けるために
市場に長く居続けるために。
勝つことより、壊れないことを優先する。
それもまた、立派な投資戦略だと思っている。
※本記事は個人の経験と考察に基づくものであり、投資判断はご自身の責任で行ってください。
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ADHD気質で投資に疲れていた私が、長期・分散投資で落ち着いて続けられるようになった記録です。共感いただけたら、チップで応援してもらえると嬉しいです。