【第12回】出発5分前、わたしはなぜ洗い物を始めるのか——遅刻業界最大の未解決事件
どうも〜〜〜、ねこ丸です!!
ADHD当事者のわたしが、日々の失敗を「あるあるだよね〜」って笑いながら、ちょっとだけ賢くなって、ポジティブに帰るこのnote、12回目!今日は予告どおり、遅刻業界に長年横たわる最重要未解決事件を捜査します。
「家を出る5分前、なぜか洗い物を始める」問題!!!
時間がない。分かってる。なのに手が泡だらけ。この意味不明な行動、実は理論で完全に説明がつきます。12回分の捜査資料が今日、火を噴きます。全国のわたしたち、法廷へどうぞ!!
① 犯行当日の記録
9時00分に家を出れば間に合う日の、わたしの朝です。
8時30分。「余裕あるな〜」とスマホ(この時間に出ればいいのに、出られない。伏線①)。
8時50分。「そろそろ準備するか」。立ち上がる。えらい。
8時55分。玄関に向かう途中、シンクの洗い物と目が合う。
8時55分30秒。「5分あれば洗えるな」(伏線②)。
9時02分。皿は洗い終わった。が、フライパンの焦げが気になり始めている。
9時08分。焦げと格闘中。なぜか排水口のネットも替えている。
9時15分。家を出る。15分の遅刻を確定させながら、シンクはピカピカ。
電車の中で毎回思うんですよ。「なんで洗った?」って。時間がないのは分かってた。分かってたのに、体が勝手にスポンジを握ってた。今日はこの「なんで」を、完全解決します。
② 三重犯行だった——12回分の犯人、全員集合
捜査の結果、これ、単独犯じゃありませんでした。当番組でおなじみの犯人たちによる、三重犯行です。
犯人A:緊急性スイッチ(第10回)。
8時30分のわたしが動けなかったのは、まだ緊急じゃなかったから。で、8時55分、「やばい、もう出る時間」の瞬間に緊急性スイッチがONになって、脳に覚醒エネルギーがドバッと供給される。——ここまではいい。問題は、そのエネルギーに宛先が書いてないこと。「さあ動け!」って燃料だけ来る。で、目の前に何があった?シンクの洗い物です。覚醒の誤爆。 出発のために発動したエネルギーが、一番手前の的に着弾したんです。
犯人B:切り替えの壁(第2回)。
「家モード」から「外出モード」への移行、あれ、わたしたちには壁でしたよね。シャワーに入れないのと同じ構造で、家から出るのも、実は壁。で、壁の前で足踏みする行動が、あの日はスマホじゃなくて洗い物の形をとった。しかもここが凶悪なんですけど、洗い物って「いいこと」の顔をしてるんですよ。スマホなら罪悪感が出るのに、洗い物は「家事をしている」という大義名分がある。脳が堂々と先延ばしを承認できる。生産的な見た目をした逃避。サボりが、エプロンを着て現れた。
犯人C:強気の見積もり(前回)。
「5分あれば洗える」。——前回の法廷を思い出してください。誤差600%の見積もり担当が、また働きました。5分の体感がそもそも歪んでる上に、見積もりの主語は「フライパンの焦げに気づかない理想のわたし」。実際に洗うのは、焦げと戦い排水口ネットまで替える現実のわたし。5分の見積もりで20分の犯行。
つまりあの朝の洗い物は、「動けない→急に動ける→でも出発は壁→壁の手前の『いいこと』に誤爆→見積もりが甘くて延焼」という、当連載オールスターによる完全犯罪だったんです。意味不明どころか、理論的には必然でした。閉廷!!(まだです)
③ 対策は「準備開始にアラームをかけろ」らしい
よく言われてる対策がこちら。
「アラームは『出発時刻』じゃなくて『準備開始時刻』にセットしろ。そしてアラーム後の新規タスク着手は禁止」。
出発時刻にアラームが鳴っても手遅れ。だから8時40分に「準備開始」のアラームを鳴らして、そこから先は準備以外のタスクに手を出さないルールを敷く。緊急性スイッチを前倒しで押しつつ、誤爆の的を撤去する作戦。理論に対して完璧にカウンターが組まれてる。今回こそ勝てるのでは?
(12回目のみなさん、もう言う前から息を吸ってますね。——「様式美!!!」)
④ やってみた結果を発表しまーーす!!
アラームを止めた瞬間、「準備を開始した気持ち」になって座り続けました。
8時40分、アラーム鳴りました。止めました。そして——そのままスマホに戻りました。分かります?わたしの脳、アラームを止める動作を「対応完了」として処理したんです。第6回でやった欠陥検品システム、ここでも営業してました。既読つけただけで返信した気になるアレの、アラーム版。「準備開始」の通知に既読をつけて、準備はしてない。通知は、既読は、永住する!!
じゃあってことで「新規タスク着手禁止」ルールを厳格運用。そしたらですね、8時55分、シンクの前でわたしの脳内弁護士がこう主張したんですよ。「洗い物は新規タスクではない。昨日の夕食の続きである。」——通っちゃったんですよ、この理屈が!!脳内法廷、ザルすぎる!!禁止ルールを作ると、わたしの脳は守るんじゃなくて抜け穴を探す方に全力を出す。その知恵を仕事で使え。
極めつけ、王道の「前夜に全部準備しておく」作戦。カバンも服も玄関に配置完了。完璧。朝のわたしは玄関に歩くだけ。——当日朝、準備が完璧すぎて時間が余ったわたしは、「せっかくだしゴミをまとめるか」と新たな家事を開拓して、結局いつもの時刻に家を出ました。前回やりましたね?確保した余裕は、食べる。 パーキンソンの法則、朝の玄関にも適用されました。余裕、わたしの手元では飼えない生き物なの?
⑤ それでも、シンクはピカピカなので
はーい!ポジティブ担当・ねこ丸です!今日は発想の大転換、2連発でお届けします!
まず1つめ。あの誤爆、見方を変えれば「エンジンは正常にかかってる」んですよ。8時55分、覚醒はちゃんと来てる。エネルギーは出てる。問題は銃口の向きだけ。——なら、銃口ごと出口に向けておけばいいんです。わたしがやってるのは「玄関に、外に持っていくものを置いておく」作戦。ゴミ袋、返却する本、出すべき郵便物。出発直前の「なんかやりたい」エネルギーが着弾する的を、あらかじめ玄関に設置しておく。そうすると誤爆が「ゴミ出し」に命中して、その流れで靴を履いてるんですよ。誤爆は止められない。なら着弾地点をデザインする。ミサイルの迎撃じゃなくて、誘導です。(命中率は当番組レート、3割!でも3割の朝、遅刻が消える!!殿堂入り!!)
2つめ。遅刻して落ち込んでる帰り道に、思い出してほしいんです。家に帰ると、シンクがピカピカなんですよ。あの15分の遅刻、無から生まれた遅刻じゃない。清潔と交換した15分なんです。もちろん遅刻はしないほうがいい。いいけど、「わたしは時間も守れないダメ人間」って総括するのと、「わたしは出発直前に家事をしてしまう、シンクだけは綺麗な人間」って総括するのとでは、明日の元気が違う。どうせ反省するなら、成果物を正しく計上してから反省しよう。経理は正確に。自己評価の帳簿だけ、いつも損失しか書いてないの、おかしいでしょ!
それでは今日はこのへんで!ねこ丸でした〜〜!!
明日の朝は玄関にゴミ袋を設置して寝ます!!(この宣言に既読だけつけて寝ない自信もあります!!)
次回予告:「毎朝、鍵とスマホと財布を探す」問題。昨日も持って帰ってきたはずのあの3点、なぜ毎朝、行方不明なのか。
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